ドレミファを書いたほうがいい?
カリンバの楽譜って音名が書かれたものが多いですよね。
「ドレミファ」「1234」「ABCD」など。
ん?音名?
音名か階名か
カリンバの楽譜にはどちらを書いたら良いのでしょう?
日本では「ABCDEFG」は「音名」に使い、「ドレミファソラシ」や「1234567」は「階名」に使うことが多いそうです。でも、楽譜を読むときは「音名」を「ドレミファ」で読む人が多いですよね?
そもそも「ABCD」って発音しにくいと思いませんか?たとえば「シーイージー」は「シージー」に聞こえるし、ドイツ読みの「ツェーエーゲー」も「ツェーゲー」に聞こえてしまいそうです。
「ドレミファ」の方が使いやすいのかもしれない。
階名が苦手
そもそも階名が苦手な人もいますよね。
こちらの音源を聞いてみてください。
「ドレミファソラシド」に聞こえた人は「階名」が得意な人です。
「ファソラシ♭ドレミファ」に聞こえた人は「階名」が苦手な人。キーの文字が「階名」で書いてあると、「ド」から「ファ」が鳴っているように感じたりして、頭が混乱してしまう人です。
カリンバは移調楽器?
色んな音域のカリンバがありますが、「ドレミファ」に聞こえた人は、一度曲を覚えると、調の違うカリンバでもすぐに弾けちゃうんですよね。「楽譜の調」と「カリンバの調」が違っていても、「階名」で覚えていれば同じということですね。
となると「階名」を書くのが良いのでしょうか?
でも「階名」が書かれたカリンバの楽譜を見たことがありません。「階名」が苦手な人は五線譜を直接読めるでしょうから、「階名」が書かれていても問題ないと思うのですが。
F調のカリンバ
中国からやって来た、F調のカリンバの音名シールは「ABCD = 音名」「1234 = 階名」となっていました。
つまり、曲を「音名」で覚えている人は「ABCD」を見て弾き、「階名」で覚えている人は「1234」を見て弾けばよいということですね。
結論
いろいろな書き方を考案してみたのですが、最終的には「音名」だけを書くシンプルな形に落ち着いてしまいました。
音名がタテに並んでいるのは、和音の上下がわかりやすいからです。
ヨコに並べても良いのですが、先人たちの楽譜を見ると、高い順・低い順の2通りの書き方がありました。分散和音は低い順に弾くことが多いので、低い順の方が感覚には合っていると思います。でも、高い順に書くと主旋律の音が先に来るので、主旋律を目で追いやすいとも思いました。一長一短ですね。
書体
書体は「わんぱくレラ」にしました。
できるだけ印象に残らない、無機質で直線的なゴシック体を探し回り、この書体にたどり着きました。丸みにほんのり可愛さを感じてしまいますが、カタカナのカーブが少ないのが気に入りました。英文字もシンプルで良いと思います。
Adobeの「フォトプラン」に入っていたため、無料でダウンロードできました。
音名を書く機能がない?
「MuseScore」という楽譜浄書アプリを使っているのですが、音符の下に音名を書く機能が見当たりません。(音符の玉の中に「ABCD」を書く機能ならあるのですが。)
そこで、歌詞として音名を書くことにしました。
音符をクリックして「⌘ + L」で歌詞を入力できます。
このように小さな「♭♯」を入力したい場合は、「特殊文字」の中から入力します。
歌詞の入力中に、左下の「α」をクリック。
「特殊文字」ウィンドウが開きます。
「音楽記号」の中の「Standard accidentals for chord symbols」の中に、小さな「♭♯」が隠れています。
MuseScore 3.6.2
macOS Monterey 12.0.1
とりにえさをあたえるぼたん