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【パワポ時代の情報整理術】GoToキャンペーンのスライドを改善してみました

掲載する情報量はそのままに、デザインの力で資料をわかりやすくするテクニックをご紹介します。

新しい施策である、観光庁のGo Toキャンペーン(Go To トラベル事業)を、誰にでもわかりやすく伝えるにはどうしたら良いか、構成を含めて改善してみました。

【Before】元のスライドはこちら

今回、お題にするのはこちらのスライド。Go Toキャンペーンの概要を示すもので、キャンペーンの詳細はそれ以降のスライドに続きます。

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出典:国土交通省 観光庁「GoToトラベル事業の概要」P.1
https://www.mlit.go.jp/kankocho/kikakukyousou_zisshikouzi.html

このスライドを改善してみましょう。

【After】情報量を減らさずに整理したスライドはこちら

文字や図の要素を減らさず、整理して見た目だけを変えました。

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元のスライドがわかりづらい原因は?

まず、このスライドの内容が理解しづらい要因の一つは、「情報の掲載順」です。GoToトラベル事業の基本的な仕組みの説明と、連泊制限や上限といった補足説明が、最初の段落に混ざってしまっています。

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GoToトラベルの最初の段落の説明文は、文章だけでは直感的に把握しづらいため、割合を示すグラフを文章の近くに配置するのが最適です。現状、割合を示すグラフは、スライド下半分で「地域共通クーポン」の説明と同列に記載されてしまっています。

改善案のグラフは「1/2」「7割」「3割」といった割合が、どの金額を指しているのかがわかるように横並びにしました。

さらに改善案では、地域共通クーポンの説明の背景に色を敷いて、エリアを区切ることで「支援額」の説明とは別であることがわかるようにしています。支援額の割合のグラフの中にある、地域共通クーポン(青緑)と色を揃えて、理解を助けるのもポイントです。

シンプルなデザインで作り手も読み手も楽に!

誰かに伝えるためのパワーポイントの資料。デザインの力で、より多くの人に、素早く、正確に伝えるためのヒントになれば幸いです。

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