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再雇用前に会社を辞めました! -124-

<シニア新入社員奮闘記>
こんにちは、ケロヨンです。

 先回は業務委託を請け負う場合の絶対譲れない条件として固定報酬って事を書いたけどこれはもう一つ大きな理由がある。
 それは日本企業組織の体質だ。俺が請け負う営業業務はB to CではなくB to Bのみなんだけど、成功報酬だけの場合日本企業の決定が遅い慣習が大きく影響してしまう。欧米企業のみが顧客の場合であれば、決定権の移譲がかなり成されているので時間が掛からず結論が出る為、成功報酬だけでもやっていける気がするが、日本企業は決定権を持っている人達に辿り着くまでにかなり時間が掛かってしまう。日本の場合大企業でさえ決定権を持っている人は代表権を持っている役員クラスになってしまう。
 俺がかつて勤めていた大手総合商社でさえ部長クラスで決裁出来る金額は1000万円未満だった。部単位で数百億円の売上を上げているのに決裁権はそこまで認められていなかった。日本企業の権限移譲が進んでいない事が日本企業の決定権の遅さに繋がり、現在の半導体市場のように中国や韓国、台湾に完全に遅れをとってしまっているのは明らかなんだよね。
 先日かつて中国国営テレビのアナウンサーをされていた方が日本のあるテレビ番組で「日本企業は検討に検討を重ね議論をしつくしてから決定するが、中国の企業は先ずやってみて上手く行かない場合でも走りながら軌道修正し事を進めて行く。だから、日本企業は遅れてしまうのです。」と言っていた。
 この日本企業の物事を進める遅さは、俺が現在営業している仕事の中でも毎日のように起きている。俺は基本今日来たメールの返信は今日中なるべく早い時間に返信するように心掛けている。俺のところで仕事が止まってしまっているのがどうも気分が落ち着かないからだ。だが、このようなメールの対応をしていると、かなりの確率で「ケロヨンさんは返信がいつも早いですよね。」と言われる。どうも日本企業に属している多数の人の時間間隔と俺のそれとはかなり隔たりがあるようだ。
前職で仕事が出来た連中は兎に角メールの返信が早い事が共通していた。
特に役員になった人達にメールを送るとすぐに返信が来ていたのを思い出したよ。
ちょっと話が横に逸れてしまったけど、日本企業相手に営業の仕事をする場合は固定報酬が毎月入って来ないと収入が安定せず滞ってしまうから固定報酬とインセンティブ(成果報酬)二本立てが望ましいって事なんだよね。

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