花子

不妊治療中の妙齢の女性です。マヌケなものが好きです。

花子

不妊治療中の妙齢の女性です。マヌケなものが好きです。

最近の記事

私の変な不妊治療 実は

花子です。 大変ご無沙汰をしております。 不妊治療について楽しく書き綴ってきたこのnote。これまで読んでくださった方に心からの感謝を捧げます。 ご報告です。実は今妊娠しております。しかももうまもなく出産です…! 最後の記事のあと移植手術を受け、ビックリすることに着床いたしまして。人生初妊娠でオロオロ、つわりでドターンと倒れとにかく赤ちゃんが流れないように必死で生きていたここ半年以上。 切迫早産や跳ね上がる尿糖など私自身にはいろいろありましたが、赤ちゃんは健やかに大

    • 私の変な不妊治療 その16「ある一日」

      病院から帰ってきて、すぐ仕事に出た。もう5キロ以上のものも持てるし、 持ち上げるときに腹圧がかからないよう気にする必要もなかった。 仕事を終えて昼食。久しぶりに薬を飲まない食後。トイレで魔法のステッキを股間に突き刺しにゆくこともなく、ゆったりと食後の休みをとった。 夕方、少し時間が空いたので放置していたバラの剪定に手を付ける。年単位でほっておいた玄関のつるバラがとんでもないことになっていて、切っても切ってもまるで減らない。郵便局員も宅配便も避けながらポストにやってくる始

      • 私の変な不妊治療その15「魔法のステッキ」

        花子です。ここでは不妊治療をするなかで出会ったマヌケなことや、趣ぶかい出来事を主につづっています。 その15です。 ある日の私は先生から大量のお薬を処方されていました。 病状が重いというのではなく、一月分を一気に渡されるためです。不妊治療あるあるでございます。その中にちつ錠がありました。 「ハハン、例のやつね」 私は心で思いました。子宮に直接届くように下から入れる特殊な薬。それは前回の受精卵を戻した際に攻略済みだったからです。 大き目のやわらかいカプセルを中指にの

        • 私の変な不妊治療 その14「ある日の一コマ」

          どうも花子です。 お正月は栗きんとんと黒豆だけ食べて過ごしました。子供の頃からの憧れ。叶ったら一日で満足しました。 さて先日は久しぶりの受診でした。子宮内膜は6ミリ。はいと答えて終了。いいのか悪いのか気にすること自体が体に良くない気がして、質問もせずイエスばっかり言ってます。 会計が終わり、迎えを待つベンチ。 私はその時、せっせと編み物をしていました。すると、廊下のドアが開いて、看護師さんがひょこっと顔を出し、私を見つけるや寄ってきました。 すわ不備か。渡された薬に

        私の変な不妊治療 実は

        • 私の変な不妊治療 その16「ある一日」

        • 私の変な不妊治療その15「魔法のステッキ」

        • 私の変な不妊治療 その14「ある日の一コマ」

          私の変な不妊治療 その13「たまにはまじめな話を」

          花子です。ご覧くださりありがとうございます。ここでは妙齢の女性が不妊治療中で見つけた、悪くないなあと思うことを中心に色々書いています。 その13です。 「たまにはまじめな話を」 いつもここでは尻の話や牧場主の話をしているのですが、たまにはまじめなことも書いてみようと思います。 ある程度の年齢になれば、好んで叱られにいったり苦労をしに行ったり、みずから辛い目に会いに行くことは少なくなるものだと思います。不必要な苦行はもういらない。自分の落としどころを知る代わりに背伸びし

          私の変な不妊治療 その13「たまにはまじめな話を」

          私の変な不妊治療 その12「あ~、知らなかった」

          花子です。ご覧くださりありがとうございます。 ここでは不妊治療を経る中で経験した、悪くないなあ、面白いなあと思う事を中心に、人さまに読んでもらえたらうれしいな~と思うことをつづっています。 その12です。 その時私は、初めての体外受精を経てとうとう受精卵をお腹に戻していました。体外受精の段取りは複雑でタイミングが重要です。良く育ってお腹から取り出された卵子にジャストタイミングで精子を受精させ、うまく受精するまでが一山。その後、どう育って落ち着くかでまた一山。凍結したりし

          私の変な不妊治療 その12「あ~、知らなかった」

          私の変な不妊治療 その11「大人のアレ…!!」

          ご覧くださりありがとうございます。ここでは不妊治療を通して感じたことや面白いなあと思ったことをつづっています。 体外受精と一口に言っても実際には時間をかけ、様々なステップを重ねて進んでゆきます。その長い行程の中でもハイライトと言えるのが採卵です。お腹の中で育んだ卵子を体の外に取り出し、子種と出会わせるのです。 私の通っているところは前夜から絶食、全身麻酔のガチ手術の雰囲気で行います。これは怖がりの私にとってありがたみ以外の何物でもない。病院によってはそこまで大ごとにせず、

          私の変な不妊治療 その11「大人のアレ…!!」

          私の変な不妊治療 その10「アホの結果と恥の場所」

          ご覧くださりありがとうございます。 ここでは不妊治療で感じた、さまざまな(マヌケな)ことを書いています。 先日のことです。いつものように尻に注射を打たれに行くと珍しくなかなか呼ばれません。毎日注射というとハードルが高く感じますが、診察がないので実は10分程度で医院を出られるのです。 「混んでるからかなー」とのんきに構えて40分。やっと呼ばれていったのは診察室。「超音波検査です」ええー? 「今日は検査の日ですよ」 「ああっすいません今日でしたっけ!!すっかり忘れてまし

          私の変な不妊治療 その10「アホの結果と恥の場所」

          十二国記 新作感想(読み終わった人向け)その2

          花子です。 その2です。 黒いすうぐが出てきたときみんなどう思った?ドチャクソ萌えたよね! 「天によって生かされている」という道士の言葉を李斎は不思議に感じたけど、驍宗さまはまさにその体験のさなかにいるのだなと思った。すうぐ、そして岩の中にあったろうかん。それは驍宗さまは知らぬことだけど伝説の宝玉だった。女の子のおてだまの、鈴。みんな細い糸だけど確実に奇跡。 だから雰囲気も柔らかくなったのかもしれません。自己肯定感の低さを乗り越えて。 あっ真面目になっちゃう! あ

          十二国記 新作感想(読み終わった人向け)その2

          十二国記 新作感想(読み終わった方向け)

          花子です。 普段は不妊治療のマヌケな話をつづっていますが、十二国記を読み終えて荒ぶっています。どうしようもなくてペンを取りました。 はい感想ですよ!!!!言いたいこといっぱいあるーーーー!!!! まずページ配分!! 4巻の上げてからの急転直下、その時の残りのページの少なさ!!!!ヒリヒリしました。小野不由美先生のこの手腕はほんと変わらないどころか、18年経てめっちゃ研ぎ澄まされてる!(寒玉!)だってえぐくない?残り厚み5ミリくらいしか残ってなくなかった?「風の万里~」

          十二国記 新作感想(読み終わった方向け)

          私の変な不妊治療 9「3の段のナベアツ」

          ご覧くださりありがとうございます。 不妊治療を受ける中で、何だか面白いなあと感じたことをつづっております。クスっとしていただけたら幸いです。 その9です。 不妊治療もタイミング法から顕微授精までいろいろあり、全部を経験したわけではないのですが、女性ホルモン剤を投与されることは多いのじゃないかと思います。(私は人工授精、体外受精の経験をしております) それでひとつ申し上げたい。 女性ホルモン剤は、ほんとうにアホになる。 これまで「足に4歳児が乗っている」だの「腹が茶

          私の変な不妊治療 9「3の段のナベアツ」

          私の変な不妊治療 8「タピオカじゃねえか」

          ご覧くださりありがとうございます。不妊治療のクスッとした体験をつづっています。 その日、私は手術室の分娩台に乗っていました。初めて受精卵をお腹に戻す日がやってきたのです。通常パンツを下ろすのは超音波検査の時で、診察室の隣の検査室で行いますが、これはそうではない。いわゆる手術です。そんなカジュアルなものではないのです。美人看護師さんたちに囲まれて、そこそこリラックスしているわたしを尻目にタマゴの検査が進みます。それは思った以上に厳正なものでした。 「はい、じゃあ器具を子宮に

          私の変な不妊治療 8「タピオカじゃねえか」

          私の変な不妊治療 7「花子 心の俳句」

          ご覧くださりありがとうございます。ここでは私花子が不妊治療をするなかでなんだか面白いなあと思ったことをつづっています。 「ちつ錠も すっかりうまく なりにけり」 初めて受精卵をお腹に戻したときのこと。待っていたのは大量のお薬ラッシュでした。卵がお腹でしっかり育つために、子宮にホルモンを与えます。これまで尻注射でしたがなんと今回はちつ錠です。 あの部分から指で直接薬を入れ込み、直で子宮に効かせるのです。 しかも1日3回!(ここまで書いておいてなんですが露骨ですみません。

          私の変な不妊治療 7「花子 心の俳句」

          私の変な不妊治療 6「茶碗蒸しでよかった」

          ご覧くださりありがとうございます。 この変な文に早くもスキを下さった方がいらして感謝に耐えません。何の参考にもならない経験ですが、クスッとしてもらえたら幸いです。 その日私は尻の注射を終え、初めてのことに対峙していました。それは2本目の注射。ショート法という採卵法の中で、毎日行う注射があるときから2本に増えるのです。 場所はお腹です。排卵をふせぐためのものなので子宮上空に注入するそうです。 ああ…ブルーだなあ…。前日から頭の中はそれでもちきりでした。一本目の尻注射の間

          私の変な不妊治療 6「茶碗蒸しでよかった」

          私の変な不妊治療 5「牧場主と私」

          ご覧くださりありがとうございます。 「わかったここは牧場だ!」 初めての採卵手術に向けて、毎日注射を打ちに通院していた頃。何度も尻尻言ってくどいけれども、やっぱり尻に注射をしてもらうことにして本当によかった。マヌケな分だけ楽しくなれます。毎日ペロンペロンと尻を出し、針をさされているうちになんだか頭によぎるようになった一つの風景がありました。 それは豚のお尻にブッスーという擬音つきで注射針が突き立てられている漫画のワンシーンです。(「動物のお医者さん」?) いつしか私は

          私の変な不妊治療 5「牧場主と私」

          私の変な不妊治療 4「かわいい」

          「今日もかわいい…」 私の通う産婦人科はこじんまりしている。先生が一人、受付が二人、看護師が4人ほど。家から近くて高度医療ができる、というのが決め手だったけれど、あとから分かったことが「女性スタッフがみんなかわいい。」 なんだろう。みんなキャラ立ちしていて、美しいしかわいいのです。 受付のお姉さん二人は、片方がキレイ系美人で片方が甘め美女。おふたりとも自然な笑顔でとても癒される。看護師さんはカジュアルコーデが似合いそうなチャーミングな笑顔の人、ロングヘアをキリッと束ねた

          私の変な不妊治療 4「かわいい」