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6年やってた研究開発職から未経験の広報職へ異動した

2021年8月、広報職になりました。
きっかけは「広報職を募集します」との社内公募。
仲が良かった先輩が背中を押してくれた事もあり、手を挙げて、書類審査、面接を経て、晴れて異動しました。
入社後6年間籍を置いていた研究開発部門から離れることにしましたが、約2ヶ月が経過し、忙しくも日々充実した環境で仕事が出来ています。
エンジニアから広報となると仕事内容がガラッと変わり、今までのスキルや経験から離れることになりました。
大学院まで物理を学んでそのまま研究開発と、よくあるエンジニアルートからなぜ離れたのか?を今回お話しします。

ちなみに社内転職は、やりたいことはやりつつ、これまでの人間関係は維持(有効活用)出来る、リスクは抑えた上でのメリットの大きい転換だなぁと実感しています。
私の場合はAdobeの大体のアプリケーションが人並み以上には使えたことやSNS運用、web制作の経験があったので、よりスムーズに異動できました。

6年間の研究開発では、世の中に数種類の製品を送り出すことができました。設計→評価→工場へ移管というサイクルを何度か経験することになります。
開発フローが終わった時の達成感や販売台数が好調だ、という知らせは嬉しく、やり甲斐もある仕事でした。
しかし、同時に疑問に思っていることも多くありました。

その中のひとつは、顧客とのタッチポイントが少ないということ。
プロダクトには必ず作る人と売る人、そして買う人がいます。作る人⇆売る人、売る人⇆買う人は接点がありますが、
作る人と買う人が繋がる機会は少なくなりがちです。

弊社では開発と営業の間に、中継する部署などもあり、顧客の声が開発に届くにはいくつかのステップができてしまっていました。顧客の声はいくつもの伝言ゲームを経て、開発に伝えられます。


すると優先的に開発に届く「顧客からの声」は取捨選択され、ダイレクトに届くのは製品に対するクレームが多くなります。
もちろん製品は開発部門だけでは作ることはなく、営業部門が顧客から集めた要望やトレンドなどを考慮して開発されていきます。
その中で直接の顧客とも接することはあるのですがごく一部のわずかな機会です。
「果たして自分の作った製品の良さ、ウリは顧客にちゃんと届いているのか?実はズレてたりするのだろうか?」
そんな疑問が異動を希望する理由でした。 

実際は異動して分かったのは多くの喜びやお褒めなどの良い声もあること。しかしその情報は製品改善には直接は繋がらないため、あまり開発までは届いていませんでした

しかし幸いにも私は開発中の製品のテスターを顧客に依頼した際、
「テストの前に、1度営業になったつもりで製品のことをしっかりと伝えてみよう。そうしたらテスターは正しく評価をしてもらえるはずだ」と準備を入念に行いました。
すると結果がかなり良好だったこともあり、顧客からお褒めの言葉を沢山いただけ、その後も営業を通して高評価の連絡をいただくことができました。

その中で「やはり良いものを作れており、
それは何がどう良いのか、この点を顧客に正しく訴求すれば正しいレスポンスが返ってくる。」
と感じることが出来ました。
そして何より、顧客から感謝の声をダイレクトにもらえることが開発としての一番のモチベーションになりました。

この経験から、他の開発者にも同じように良いレスポンスを届けて作る喜びを感じてもらいたいと考えるようになりました。
自分が開発として関われる機種は2,3年で1つか2つ、全社的に考えるとほんの一部であるし、プロモーションは本来の業務ではない。でももっと、製品の良さを顧客や現場の方々に届けたい、そのために多くの製品を対象に扱える広報職への異動を希望することとしました。

これから広報職に携わる上での自分のやりたいことは
勿論第一に、製品の良さをより効果的に顧客に伝え、買った喜びを感じてもらう。
その喜びを社内に届けて、開発者に作る喜びを感じてもらい、社内のモチベーションを向上させること。
この循環を作り上げることが目標です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
もし広報や営業をされている方がおられましたら、
製品の改善に繋がらないなっと思っても
良いことがあれば適宜エンジニアに伝えてあげてくださいね。
それがエンジニアにとっても自信になり、よりスキルの向上、ましては製品のクオリティにも繋がると私は考えています。

本業の傍ら、その仕組みづくりを始めました。今後が楽しみです。

以上、ありがとうございました。

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