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No-8 堂々と値上げをしよう

ちゃんと値上げしましょ😃


原材料費全般の値上げでFL比率のバランスが目に見えて悪化しています。
本当に厳しいですよね。

私は常々
“利益率を維持確保する事”
口を酸っぱくして伝えます。
何の為に切り盛りしているの?って、、、。

スタッフも経営者も少しずつでも給料が上がる。
そうじゃないと駄目なのです!

🥩和牛ハンバーグが人気で上々の黒字経営、、、。
         7年目を迎える法人事業者の話。

2022年
店舗+キッチンカーで上々の経営を切り盛りしていたのだが、、
昨年からの急激な食材費の値上がりでFL費のバランスが大きく崩れてきた。

輸入牛が上がれば国産牛も上がる。
欧州の豚も値上がりが続く(昨年初めのイタリア豚伝染病ASFの影響も加わり安定する兆しは未だない)
パン粉などの粉物然り、、、😓

で、毎月1度の定例ミーティング。
その月の帳簿確認を含め諸々の話の中で、
仕入れ業者からの価格改訂のお知らせ通知を見せられた。

“ 今年になって3回目の値上ですよ、、、参ったね 😅 ”

この経営者はここにきてコスト高による利益圧迫に改めて気づく事になる。

“ このままじゃ駄目ですよ ” と私。
“ 値上げするしかないよね、、、” とオーナー。

気付くの遅いだろう、、、って私は心の中で怒鳴りつける😤

そして昨年の11月半ばに全体平均で7%強の値上げをしたのである。
1ヶ月前から店頭に貼り紙で案内。
馴染客からは仕方ないね、の声を頂戴する。
今のところ、この値上げでキッチンカーでの販売数も堅持しているし、店舗運営にも全く支障は出ていない。
利益率も改善されている。

また別の居酒屋の話。
この店はコロナ禍で弁当のテイクアウトを始めて軌道に乗っているのだが、
同様に原材料費の値上がりで利益率が減っている。

でもこの店の店主は値上げをしない、、、というか出来ないでいる。
理由はよくある ” 周りが上げてない、これ以上高くしたら売れない ” である。

これでは駄目なのです。
お客様への事前告知を丁寧にして値上げをする。
値上げをすることで売れなくなる、売上が下がる、、、そう考えてしまう。
実に良くありません。

おそらく正当な価格設定を考えれば7〜10%の値上は必要になるのではないかと思うのですが、これは仕方がない事です。
利益が圧迫されている事を承知で経営を続けていく事に何の意味があるのでしょうか?
もちろん其々に其々の大切な思い入れがあることは承知しています。
でもそうしていかないと経営が息詰まります、、、結果としてその大切な思い入れも失う事になります、、、必ず。

コロナ禍以前であれば、昼営業と夜営業でバランスをとる事が容易に出来たと思うのですが、夜営業が以前に戻っていない多くの現状を考えれば、そのバランス化はなかなか思い通りには行かないはずです。
ですから昼は昼の利益率を、夜は夜の利益率を確保することを考えなければならないのです。

帳簿は毎日チェックするべし!!               会計士は何も考えてはくれていません。


これまで多くの経営者の方とお会いして思うのが “普段全く帳簿に目を通していない”  こんな事を平気でいう経営者が意外にも多いこと、、、。
クラウド会計ソフトで帳簿管理をしてはいても、諸々の比率の変化など全く気にしていない。

そんな事は会計士に云々、、、。
せいぜいその日の売上くらいは、、、とそんな程度。

もし貴方の顧問である士業の方が、毎月のように口うるさく指摘してくれているとしたら、、、それは大変ラッキーです。

ちょっと乱暴なようですが会計士や税理士が何かをしてくれる、考えていてくれるチェックしてくれている、、、そんな風に考えているとしたら直ぐに考えを改めて下さい🙇

経営は経営者の判断でされること。
士業者は処理をするだけの存在です。

小さなお店なら毎日の帳簿付で電卓を弾いてみてください。
クラウド会計ソフトを導入されているのなら、毎日構成比率をチェックしてください。

毎日数字を管理することが健全経営の第一歩になる事は鉄則です

👉 No-9  飲食店 新たな経営方針 につづく





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