海外ラグビー事情(5/20版)

今回は初めての投稿ということで、最近気になった契約や注目選手などについて軽く見ていきたいと思う。

レスターの時代再び?

プレミアシップのレスター・タイガース(Leicester Tigers)が超大型契約を結んだ。イングランド代表、そしてブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズのスター選手アンソニー・ワトソン(Anthony Watson)と2022/23シーズンに向けて契約を結んだことを発表(日本時間5/13)。さらにワスプス(Wasps)のレジェンド、ジミー・ゴッパース(Jimmy Gopperth)、ロンドン・アイリッシュ(London Irish)から、イングランド代表ジョー・コカナシンガ(Joe Cokanasiga)の弟で若手有望株のフィル・コカナシンガ(Phil Cokanasiga)などの獲得も発表しファンを喜ばせた。

現在レスターはプレミアシップのトップを走り続けており、選手層も目を見張るほどに充実している。しかし来季に目を向けるとレスターを発つ有力選手も多く、現在のプレミアシップ首位の立役者であるジョージ・フォード(George Ford)は同じくプレミアシップのセール・シャークス(Sale Sharks)へ、クラブのキャプテンで今や世界最高峰のルースヘッドプロップのエリス・ゲンジ(Ellis Genge)は自身の地元ブリストル(Bristol Bears)への復帰が決まっている。また今回のアンソニー・ワトソンの獲得でネマニ・ナンドロ(Nemani Nadolo)のワラターズ(Waratahs)への移籍の噂もほぼ確定と見られており、今回の補強で戦力的な面だけでなく、経験値の面でも来季に抜ける大穴をカバーするという思惑がうかがえる。既に発表済みの南アフリカ代表のハンドレ・ポラード(Handre Pollard)の加入もあわせて今後もレスターから目が離せない。

今注目すべき選手たち

現在絶好調の選手に注目してみる。まずはロンドン・アイリッシュ(London Irish)のヘンリー・アランデル(Henry Arundell)。スピードだけでなく、素早いかつ的確な状況判断に優れる彼はゲーム中に何度も好機を作り出し、80分間常に相手の脅威となる。ロンドン・アイリッシュにはオリー・ハッセル=コリンズ(Ollie Hassell-Collins)やベン・ローダー(Ben Loader)などの優れたウィンガーも所属しており、バックスリーの破壊力はプレミアシップでもトップレベル。

早速イングランド代表のロンドンでのミニキャンプに呼ばれた彼は、実はウェールズとスコッドランドの代表資格も持つ。7月のオーストラリアツアーで彼にキャップを与えて何としてもこの才能を確保したいところ。今後も彼のスピードに注目🔥🔥🔥

スーパーラグビーではブルーズ(Blues)のスティーブン・ペロフェタ(Stephen Perofeta)の状態の良さに目が行く。昨年のNPCでのタラナキ(Taranaki)でのプレーから充実したパフォーマンスを見せ続けており、今季はボーデン・バレット(Beauden Barrett)の復帰後もブルーズを引っ張っている。自ら突破することも可能だが、今季は特に利己的にならずに的確なボールの分配を行っているのが印象的。加えてタッチライン際からの正確なキックで今季ブルーズ自慢の猛攻の後に2点を追加し続けるのも大きい。代表にはほぼ間違いなく呼ばれるであろうが、ポジションや使い方などで議論は起こりそう。


今後の投稿について

今回は軽く世界のラグビー事情に触れたが、次回以降は試合のプレビュー、レビューも追加して内容を充実させていく。私の強みはスーパーラグビーだけでなく、プレミアシップ、ユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップ、トップ14と世界各国の事情に精通していること。今後もわたしの言葉で様々な情報をお届け出来ればと考えている。また気になることや特集してほしい内容があればぜひコメントで教えて欲しい。可能な限り対応したい。


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