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Gの世界⑩ゴキブリの運命

はじめまして。こんにちは。
 春雨が温かく感じる今日この頃、マンガや音楽や休日コーヒーに癒されながら、ふわふわと浮かぶ雲のような心地よい「ゴキブリマンガ」を構想中のGプレッソです。
 
さて、今回のGの世界⑩『ゴキブリの運命』におきましては、ディオゲネスの旅立ちやゴキブリたちの逝く道に関して綴ってみたいと思います。

まずはオープニングマンガ「Gの思い出。」
『春だったね。』後編
の掲載です。
(前回のあらすじ)
ある日の夕方。いつも通り帰宅して、Gリウムを眺めてみると・・・。

『春だったね。』後編

you leave.

はじめに お願い

閲覧・視聴に関するお願いです。

             

目次
・オープニングマンガ『春だったね。』後編
・はじめに お願い
・ゴキブリ観察動画
 『コッキー&Dのハグ』
・Ⅰ お別れの日
・Ⅱ バディロス
・Ⅲ 生命のバトン
・Ⅳ G生の意味
・Ⅴ 残されたもの
※ゴキブリ観察動画が随時挿入してあります。
 本記事6本
・連載Gマンガ
『ボクはディオゲネス』 
 第201話  ホームラン。

・あとがき ベースボール。
・次回予告

ゴキブリ観察動画 
『コッキー&Dのハグ』1分05秒

↑微笑ましいコミュニケーションの動画シーンです

コッキーのワンポイント英会話。
『ああ。』
ゴキブリの魅力ある世界。


あらためまして、こんにちは。

 徐々に桜が開花する光景に『春』をビバルディしながら、新しい表現へのチャレンジを模索している、3月終盤のGプレッソです。
 前回の記事では、増えすぎた(タマゴから孵化した)コッキーたちを人里離れた河原にリリースし、ケース内のGたちの数を限定していった経緯を綴りました。
 そんな経緯の途中で、今回は、ワタシにとっての「ショックな出来事」がふいに訪れたお話を綴りたいと思います。

長老Gの託宣。


Ⅰ お別れの日

何気ない日常。

ある春の日-ディオゲネスとのお別れ

 それは5月のある日でした。
アルバイトを終え帰宅し、ルーティーンとしてケースをのぞき込むと、何やら片隅にたたずんでいるディオゲネスがいます。
パッと見で『そこでくつろいでいるのだろうかな』と思い込み一度は視線を切りました。
しかし、しばらくして次に眺めてもその位置からピクリとも動きが無い。
「・・・・・・」まさか、と思い、ワタシは、すぐさまディオゲネスの位置をのぞき込み、ケースをトントンとしたり、ケースを持ち上げ少し揺すったりしてみました。けれども、それでも動きはありませんでした。
しかし、それでも、『まさか』の思いを振り切って、ディオゲネスの耳元で指を何度も何度も鳴らしながら反応してくれるのを待ちました。その間、心に汗をかいていることを自身で実感していました。次第にその汗も乾いてきて、じんわりと空虚感のような何かがじわじわ身体を侵食してきました。
諦めわるく、パチンぱちんと指鳴らしを繰り返します。しかし、残念ながら、何度指を鳴らしても、とうとう反応は返ってきませんでした。
-こうしてディオゲネスはある日突然旅立って逝ったのでした。

G観察動画 ある春の日に。
-さようならディオゲネス-1分16秒 

突然過ぎて事態をなかなか受け入れられない・・・。

悲しい日。

ゴキブリ観察動画  
永遠の眠りについたんだね。 2分02秒


Ⅱ バディロス

ペットロス的な。

ディオゲネスとの突然のお別れに、ワタシは数日間落ち込んでいました。
クロGの寿命は、羽化し成虫になってから『7か月(~200日~)』程といわれています。ワタシがディオゲネスに遭った夏の終わり時から数えると、8カ月以上が経過していたので、天寿をまっとうしたともいえるのでしょう。とはいえ、「ペットロス症候群」というワードがありますが、そのような気持ち・喪失感に襲われ、涙も溢れてきます。ワタシは、ビートルズの「ブラックバード」を繰り返し聴きながら、ディオゲネスの亡骸をしばらく眺め続けていました。

リメンバーデイ。

ワタシにとって、ディオゲネスは、ペットというよりは、生活同居者であり、ディオゲネスロスの空虚感はしばらくの間続いていきました。 


Ⅲ 生命のバトン

 1~2週間程かけて、ディオゲネスの躯は、コッキーたちが育ってゆくための栄養になりました。

命の環。

G観察動画 生命の環の中で。
-受け継がれる魂-1分55秒

『魂』といわれているものが実体として在るのかどうか、ワタシにははっきり分かりません。しかしながら、こうしてGの生命・ディオゲネスの魂は受け継がれてゆくのだろうと、漠然と感じながら、物理的に減ってゆくディオゲネスを目に焼き付けていました。

フォーエバーソウル。


Ⅳ G生の意味とは?

  キミが暮らした。

 夏の午後 突然現れて、春にそっと去ってゆく。
前回の⑨の記事でも触れましたが、自身の内に浮かぶ問いを整理するために、もう一度、改めて綴り置いてみれば、果たして「クロG」たちにとっては、どんな環境でどのような『G生』をおくることが幸せなこととなるのでしょうか?ディオゲネスが去った後、やはりこのクエスチョンがますます実感を持ってワタシに迫ってきます。
あの夏の夕暮れのあの日、ディオゲネスに遭遇してしまったワタシは、捕獲した後、遠くへ逃がすこともできたはずなのに、おそらくはワタシのエゴによってケース内に閉じ込めてしまった。
 行動範囲が限られてしまうケース内においての「G生」とは、やはりクロゴキブリにとって望ましいものではないのだろうとも理解できます。 
 とはいえ、現代社会の家屋内に生まれてしまった「クロG」たちにとっては、ベストな「G生」が何なのかも難しい問題でもあります。
 主にヒトの視線から逃れつつ部屋の片隅で暮らしながら、トラップにも引っかからないように昼間は行動を自重し、夜中に餌を探して徘徊する。暖かい隙間で休みながら密やかに暮らしながらも、うっかり見つかってしまえば、少なくない確率で潰されてしまう可能性もある。また、時に積極的に忌避もされ駆除の対象ともなってしまう。
 生態系の環の中で、3億年以上ともいわれる種の歴史を生き抜いてきた必要な存在であることは理解した上で、現代ワールドにおいて、『クロG』はどのような幸せを生きることが可能であるのだろうか、と、問いはまた振り出しに戻ります。
『家屋内クロGの生きる目的とは?幸せな目的とは?』
そのことは、現在も時に、ディオゲネスと共に暮らした8カ月を反芻しながら、想い起される大事な問いとしてワタシの中に残っています。

G観察動画 
キミはディオゲネス。-Dとの思い出に-

キミがいたこと。
キミとの思い出。

            

  

Ⅴ まだワタシには・・・。

 ボクの中でキミは生き続けるだろう

夜空の星として。

ディオゲネスは物理的にこの世から去りましたが、『いつでも微笑みを』(ミスターチルドレン『It’s a wonderful world』収録)の歌詞にあるような「君の中で僕は生き続けるだろう~」のように、ディオゲネスもまた、「ワタシの中で生き続けるだろう」と思います。

そして・・・ 
 

 ワタシは、しばらく、ディオゲネスロスの哀しみに浸りながらも、しかしながら、前を向いていかなければなりませんでした。なぜなら、Gリウムケースは目の前に確かに在り、残されたGたちが暮らしているからです。
 ワタシは、まるでライナー(進撃の巨人・諌山先生)のような心境で
「そうだ。まだワタシにはコイツらが(いる)・・・」と思い直しました。
そして、『だいじょうぶ、と彼女は言った』(佐野元春『Stones and Eggs』収録)をリピートモードで聴き続け、気持ちを奮い立たせていました。

「まだコッキーたちが・・・」


そうして、新たなGリウムの展開が始まるのですが、それは次回へ続くことになります。

最後に、コミカルなコッキーの動画を掲載したいと思います。
身体の小さなコッキーが、大きな2匹のGたちに見つからないよう、タイミングを見計らって食料を一生懸命に確保しようとする姿が微笑ましいです。ラストほんの1秒ほどの電光石火の素早い動きです。

G観察動画
電光石火コッキー 0分45秒

 ⇨ネクストジェネレーションへ・・・

受け継がれてゆく。

ー以上で本記事を終えたいと思います。

☟以下は連載Gマンガの『ボクはディオゲネス』です。

通称『ぼくディオ』

Gマンガ『ボクはディオゲネス』

 第201話 ホームラン。 

to be continued ⇨

  
-ここで、
 今回のGの世界⑩『ゴキブリの運命』を終えたいと思います。
本日は訪れていただき誠にありがとうございました!

ビターローチ。


あとがき ベースボール


3月はWBCで『野球』が盛り上がり、昨年12月頃にはワールドカップでで『サッカー』が盛り上がりました。また、映画ザ・ファーストスラムダンクが公開され『バスケットボール』も大盛り上がりでした。多くの人々に夢や勇気を与えてくれるスポーツや芸術です。ワンダフルだなあ、と思っています。
 個人的に、小さい頃からの大きな疑問の一つとして『なぜヒトはそれを選ぶのか?』という究極の問いを抱え続けています。最近、浦沢直樹先生の『モンスター』を読み返す機会がありまして、再度その「問い」を思い起こしながらスポーツや芸術やマンガやその他諸々に思いを馳せる春先の昼下がりプレッソです。

歓喜あり涙あり。

  

次回予告

 ディオゲネスが去った後も、しばらくGリウムは続きました。
 次回の記事Gの世界⑪では「ゴキブリ新世代-育ちゆくGたち-(仮)」と題しまして、残された数匹のGたちの成長や観察の記事・動画を掲載してみたいと思います。羽を広げるGたちの姿など、珍しい動画も掲載する予定です。
 残り2つの記事で『Gの世界-ゴキブリの魅力について-』は終わりますが、『黒ゴキブリ』に幾分かでも興味・ご関心をお持ちの視聴者様におきましては、お時間のある時にでも、ぜひGリウムの行く末を見届けて頂ければと思います。
  また、やがて機を見ながら他SNSでも,ショートバージョンのG動画やイラストなどを載せていこうとも考えています。どうぞよろしくお願いします。

キミもディオゲネス。


またお時間のある時にでもぜひお立ち寄り頂ければと思います。
よろしくお願いします。

お子様たちへのお願い。

※『Gの世界』の記事における参考図書・サイト等はGの世界Ⅲ『ゴキブリ入門』の記事にまとめて掲載してあります。

著者紹介

Gプレッソ  マンガファン 推定88億歳 
人類の絵の歴史に興味あり
好きなマンガ 
火の鳥 風の谷のナウシカ 進撃の巨人 14歳 風と木の詩 銀河鉄道999
ビリーバット  デデデデ イティ・ハーサ ハチミツとクローバー その他多数                       
 好きなアニメ ガンダム逆襲のシャア 思い出ぽろぽろ 
天気の子 トイストーリー レゴムービー ズートピア 竜とそばかすの姫  その他多数        

好きな映画 トゥルーマン・ショー ダンス・ウィズ・ウルブズ  グッド・ウィル・ハンティング その他多数             
好きな音楽 佐野元春 スガシカオ ダイミヤモトモメンタム  その他多数                               好きなキャラクター チェブラーシカ スヌーピー ムーミン その他多数
好きな画家 パウルクレー ピカソ レンブラント  その他多数
好きなタッチ  メビウス ニコラ・ド・クレシー フアンホ・ガルニド 
キムジョンギ その他多数                                                                                                                                                                 好きな小説  葉桜の季節に君を想うということ さようなら、ギャングたち  ノーライフキング  その他多数        
 好きな展覧会 ルーブルNO.9‐漫画9番目の芸術‐  
北斎‐富士を超えて‐ オットー・ネーベル展 ボテロ展 アンディ・ウォーホル展 その他多数                         好きなリウム プラネタリウム アクアリウム Gリウム その他多数
好きな季節 秋 春 夏 その他冬
好きな色  紅葉 桜色 アクアブルースカイ 雪景色 その他多数 


note記事のおしらせ

マンガをいつ描きますか?

2023年3月時点でnoteに以下の記事をアップしております。👇
何か引っかかるタイトルがありましたら、ぜひ訪れていただければと思います。

○『デイドリームビリーバー
  -マンガを作ってみませんか?-』 
32ページ読み切りマンガ作品
&マンガメイキング書籍の紹介・宣伝記事
 ○『Gの世界~ゴキブリの魅力について~』
  ※クロゴキブリ飼育体験記事
○『マンガワールド-Gプレッソの。
  ①~⑫』私的マンガ論記事
○『ワンダフルワールド-Gプレッソの。
001~012』ワンダフルへの模索記事
  
エクストラ三部作-二次元表現へのトライ-
○『デイドリームビリーバーEXTRA 
  マンガを作ってみませんか?』
○『マンガワールドEXTRA 
 絵の始まりから現代マンガ誕生まで』
○『絵画ワールド EXTRA 
 世界の全ては「絵」でできている!?』

マンガ』に関するエトセトラ①~⑫の記事。
32ページ読み切りマンガ『デイドリームビリーバー』2020年作
&電子書籍「新しい時代のマンガの作り方」紹介・宣伝記事。
絵画表現へのチャレンジ。エクストラ3部作。
ワンダフルワールドへの思考001~012の記事。
ゴキブリの魅力・秘密について。全12記事予定。


電子書籍の宣伝☟

↓アマゾンキンドルにて電子書籍発売中です。
キンドルアンリミテッドでも読めますので、ご興味頂ければぜひ閲覧いただければと思います。よろしくお願いします。

読み切りマンガの作り方の1ケーススタディです。
クロゴキブリ苦手でなければ、覗いていただければと思います。
『デイドリームビリーバー』初期コンセプトイラスト。
先人たちの偉大なワークの上に。

またの機会にお待ちしております!!

 最新更新日 2023年3月





              

           


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マンガメイキング

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