短い物語P&D『starting over』
どうやら私はスマフォ中毒らしい。
現代では珍しくも無い症状の男が、これまた誰もが手を出している動画投稿に見事に嵌まった。
生きづらいかつてない時代を迎えて久しいからか、メッセージを伝えようと熱くなってしまった。
今更ながら目覚めたとでも言うのだろうか。
ただ勢いだけはあった。
ある日、プライムタイムを過ぎた頃、私は初めて生配信というものに挑んだ。
世間からぶつかって来るであろう風を想定することは出来なかった。
けれど、怖さは無かった。
インフルエンサーには遠く及ばない底辺か