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2023年3月31日

2023年3月31日、私戸部アオは、18年間の社会人生活に一旦終止符を打つこととなった。4月1日からのことは、主夫として家で生活することしか決まっていない。不安な気持ちが8割を超えた中で3月31日を迎えることとなった。


3月30日

冒頭にも書いた通り、私は2023年3月31日をもって、これまで務めてきた職場を退職することとなったのだが、実際に最後の出勤日になったのは、3月30日である。
様々な事情があり、有給消化もままならない中ではあったのだが、3月29日までにある程度の業務の引継ぎを済ませ、3月30日は、職場での全体会議に参加し、お昼に簡単な送別会を開いていただいた。現在の部署では、13年程勤務していたため、上司、先輩、同僚からの送別の言葉にはグッとくるものがあった。私自身は、送別会(自分が当事者である場合)というものに苦手意識があるのだが、こういった会を開催してくれたことは大変ありがたいことだった。
送別会後、自分が使ってきたデスクを整理し、最後に挨拶をし、職場に別れを告げることとなった。その後の半日は、これまでお世話になった他機関への挨拶回りを行った。多職種との連携が日常的に必要な仕事だっただけに、これまでお世話になった皆さんへの挨拶もいつの間にか時間が伸びてしまい、18時頃まで最後の挨拶回りが終わらなかった。挨拶回りをする中で18年の様々な記憶が蘇ってきた。皆さんの前では、何とか涙はこらえることが出来たが、帰りの車の中で感情が溢れてきた。
改めて大変な仕事で、プレッシャーもあったのだが、その分多くの人に助けられていたことを実感することとなった。
家に帰っても明日から仕事がなくなることにどこか現実味を感じなかった。それとともにこれまでの仕事のプレッシャーから解放される安心感も感じることが出来た。

3月31日

2023年3月31日、この日から事実上主夫生活がスタートしたということになるのだろう。春休み中の長女のサクラ、卒園したばかりの次女モモと一緒に1日を過ごすこととなった。
実際には、この日はまだ職場に在籍しており、前日まで普通に働いていたこともあって、3月31日は、私にとっても家族にとってもいつもの休日といった感じだった。
天気もとてもよく、春めいていたため、3人で少し遠くの公園へ行き、遊具で遊んだり、鬼ごっこをしたり、キャッチボールをしたり、バドミントンをしたりと、1日遊び尽くした。屋外で食べる昼食もコンビニで購入したものばかりだったのだが、格別に美味しく感じるものである。何よりも2人の娘と1日外で遊べることが幸せなことである。
これまで長女は、長期休みは、1日児童クラブで過ごし、次女も卒園式後含め、保育園で1日預かってもらっていたのだが、3月31日からは、家で過ごせることに安心感を覚えている様子も伺えた。
子どもと遊んでいる途中に、これまで仕事でお世話になった先輩に電話を頂き、また一段と仕事を辞めたことを実感することとなった。
普段の休日と基本的には変わらない一日ではあったのだが、この電話があったことで、やはり「いつもの休日とは少し違うんだよな。」という感情が襲ってきた。
明日以降もそんな心の揺らぎがありながらも、毎日を送っていくことになるのだろうか?

2023年4月~2024年3月まで、私戸部アオは、どんな一年間を過ごすことになるのだろうか?そして2024年3月31日に、私はどんな状況になってしまっているのだろうか?

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