読書:超訳アドラーの言葉

フムフムと思った箇所をメモメモします。

アドラー心理学で一番大事にしている考え方に「共同体感覚」というものがある。
共同体にいる仲間の人間に関心をもち、仲間の幸せや成長に役立とうとする信頼感や共感、貢献感のこと。

150.権力や名誉を過度に求めてはいけない
共同体感覚が高レベルの人には権力や名誉を求める努力はほとんど見られない。
逆に低レベルの人には、徹底的に名誉を求めるタイプで、自分自身だけでなく周囲の人にも「自分がまわりの人と比べていかに優れているか」を顕示しようとする。

152.人生とは、仲間の人間に関心をもつこと、社会の一員であること、人類の利益や幸福にできるだけ貢献すること

154.快活さをふりまけ
「他者に喜びをもたらす」という能力は、大きな利益をもたらす。

156.こどもの共同体感覚の発達度を知るには
「自分が他の子どもたちよりも優れていることを示す」ことを追求し、他の子どもたちのことを考えずに前へ、前へと無理やりに出ようとするのであれば、そのような子どもは共同体感覚を持っていないと確信できる

読んだ感想として、ふと、仏教にある教え、四摂法(ししょうほう)と似ているなと思った。

四摂法(ししょうぼう)とは人々を仏道へ導くための具体的な行動を言いそれは布施・愛語・利行・同事の四つを言います。

1. 布施(ふせ)・・・物質的、精神的に得たものを独り占めしないで、分かち合うこと。2. 愛語(あいご)・・・優しいことば、慈愛に満ちたことば、愛情のこもった ことばをかけること。
3. 利行(りぎょう)・・・見返りを求めずに、人のためになることをする。
4. 同事(どうじ)・・・相手の立場に立って、物事を行うこと。

遠く離れた西洋と東洋でも、人生を喜ばしいものにするための教えのベースが同じだなんて不思議というか、腑に落ちるというか…


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