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あなたはスマホなしで海外行けますか? 今から考えるととんでもなかった少し昔の海外一人旅?!!

こんにちは。

皆さん、考えてみてください。 今、あなたはスマホもパソコンなど、ネットにつながるデバイスを一切持たずに「地球の歩き方」の本だけ持って、果たして海外に行く勇気ありますか?

絶対無理ですよね。 今の時代、スマホとネットとGPSに馴染んだ生活を送っている我々は、もうそれなしに海外旅行することはかなり恐怖ではないですか?

今回は、今だから考える自分のそんな昔の旅のやばい体験を語ってみたいと思います。
私は今から40年近く前に中米メキシコに一人旅しました。その時代はスマホはおろかネットも存在していませんでした。もしかしたら、まだ携帯電話もなかったかも。 そんな今から考えると、非常に無防備な状態で旅先での「やばい体験」に遭遇しました。

1. 交通手段を間違えてメキシコの片田舎に1人取り残される
2. その日乗り継ぎのバスが欠便でホテルもない
3. 病気になり1人ホテルの部屋で体が治るのを待つ
4. ロスの空港に夜ついて泊まる場所がない

何度も言いますが、通信手段もネット手段もない状態で、こうした境遇に陥ることを想像していただけたらと思います。

1. 交通手段を間違えてメキシコの片田舎に1人取り残される
メキシコシティからバスで行けるカカワミルパ洞窟という、ものすごい巨大洞窟があり、それを見に行くために、当時は路線バスで行こうとしました。
ところが、スペイン語の地名を見誤ったのか、間違った場所で降りてしまったのです。

その降りた街がまた、昔のメキシコの映画に出てきそうな土でできた家が並んでいる街で、理解できる標識どころか、お店もあまりないような街道沿いでした。

今だったら、早速スマホのGPSで、とりあえず場所を確認して、となるのでしょうが、何もないので、そこがどこだかも街の名前すらわからない。本当困りましたね。

しばらく街中を歩いてバス停らしきものを探しましたが、あったバス停も果たして正しい方向なのかもわかりません。
そこで多分、何人かの現地の方に聞いて洞窟に行きたいんだ、と聞いたと思います。結果的にはうまくまたバスに乗れて、カカワミルパ洞窟に着くことができました。

ちなみにいまだに、当時の記録がないためどこで降りたのかも不明です。あれは一体どこだったのでしょうか。

2. その日乗り継ぎのバスが欠便でホテルもない
多分、途上国ではあるあるなのかもしれませんが、2本の長距離バスを乗り継いで目的地(確かオアハカ)に向かったのですが1本目を降りて途中のバスターミナルで2本目のバスが欠便だった(なかった)のです。

この乗り継ぎバスがなかった原因は、私が古い時刻表を見ていたのか、バスが急遽欠便したのかは不明です。 とにかく目的地行きのバスの乗り換え切符を買おうとしたら、今日はもうない、と窓口の人に言われたのです。そして、じゃあ、いつ出るのかと聞いたら明日の朝ということでした。

今だったらこうした長距離バスは事前にネットで予約ができると思いますので、乗り継ぎがない、という事態はバス会社のミスでもない限りは起きないですよね。また、もし仮にその日泊まるところがない場合もネットで近くのホテルが検索できるので、とりあえず泊まるか、ということができます。

当時はまず愕然としたことしか覚えていないのと、乗り継ぎターミナルが屋根付きの、割と大きなバスターミナルだったので、とりあえず一晩そこで明かして朝までそこにいることにしました。
夜、地面には寝たくないので、プラスチック?の待合椅子に座って寝ることにしました。ターミナルが夜中照明がついているのもあり、あまり寝れませんでした。

当時はあまり襲われる危険というのは感じていませんでしたね。田舎町でもあるせいかもしれませんが。 朝になって売店が開くと、サンドイッチとジュースを買って朝ごはんにして朝来るという乗り継ぎバスを待っていました。

海外で野宿….今では考えられない体験ですよね。しかもメキシコの田舎のバスターミナルで日本人が1人で、今だったらかなりやばいことになっていたかもしれませんね。

3. 病気になり1人ホテルの部屋で体が治るのを待つ
これが当時の自分としては一番つらかった体験ですが、海外一人旅で風邪をひいて高熱をだしました。

今だったらどうでしょう、日本からの薬がなければ、海外のファーマシーに行くとか、ひどければ、ホテルに言って、現地の医療機関にかかって薬をもらいます。

これはネットの問題ではなく、多分、若いのでこのまま寝てれば治るだろうと考えていたんだと思います。日本からの市販薬はあったかと思います。 まずはここで自分が死んだらやばいな、とは思いました。このときの通信手段は手紙でしたから、今、自分がいる場所(その時はユカタン半島寄りのメリダという街でした)も、こうして苦しんでいることは、家族も含めて誰も知らないわけです。

もしネットがあれば、SNSや電話で自分のいる場所と状況をもしもの時のために伝えておけるかと思います。

幸いなことにそんな旅先の高熱状態も2日ほどで治り、旅を再開することができました。

4. ロスの空港に深夜ついて泊まる場所がない
さて、この体験の前提として、この時の旅のスタイルは、現地に行って荷物を持ちながらウロウロ歩き、良さげなホテルがあればフロントに直接行って「一人部屋空いていますか?」と聞くやり方です。

今では考えられないですよね。 今であれば、安いホテルであってもクレジットカードがあればネットで事前予約してから行くと思います。また、その際にホテルの情報や口コミとかも確認できます。

ただ当時は国際電話してスペイン語や英語で予約する方法もハードル高いため、この直接行って、部屋をとる方法しか思いつきませんでした。
ロスでも現地に着いてからホテルを取ろうと思っていたら、ロス到着が遅れて、夜、それも深夜近くになってしまいました(たぶん夜10時くらい)。 この時間から空港を出て、ロスの街をウロウロ歩いてホテル探すとか結構やばいですよね。

実は、このロサンジェルス行きの便はメキシコのカンクンというリゾート空港から飛んでいた便でした。そして、そのカンクンで出発の多分数時間前に知り合った日本人(名前を忘れましたが、仮に)ケンさん。同い年くらいで、彼はロスからメキシコに来て周った後、これからキューバに向かう便を待っていました。そこで彼にロスで数泊するのだけど、どこか良い宿はないか、と聞いたところ、彼が教えてくれたのが、ある個人宅でした。 自分がロスで暮らしていた個人の家で、その人のところに行けば泊めてもらえると、今から考えるとかなりやばそうな情報でした。

さて、ロス空港に夜10時ごろ着いた私は、そのことを思い出し、その個人は日系人で日本語がわかるということで、空港の公衆電話から電話をかけてみました。
ルルル…はい、と電話口に出たのはなんと日系人で日本語を話すおばあさんでした。実は旅先でケンさんと仲良くして頂いた友人なんですが(と嘘をつき)ケンさんにあなたのことを紹介され、今、空港に着いたのだけども、ホテルを取っていないので、今晩一晩だけでも泊めてもらえないですか? と図々しくお願いしたところ、その日系人のおばあさん(名前を忘れてしまったので仮にキャサリン)はなんと、深夜にもかかわらず、 いいよ、と快諾してくださり、さらには、これから車で迎えに行ってやる、と言ってくれたのです。

すごくないですか。頼む方も頼む方ですが、いきなり誰だかわからない若造を信用して(たぶんケンさんという方の人徳でしょう)親切に来てくれるというのも本当、感謝です。そして一晩だけでなく、キャサリンおばあさんの家に3泊もさせてもらい、最後の日は空港まで送っていただきました。

このように、スマホもネットもない時代の海外一人旅、今の時代では考えられないハプニングも起きて、どうなるかとも思いましたが、結果をみると、人間ってスマホもネットもなくても、なんとかなるものなんですよね。

この中で、唯一3番目の旅先で病気になった時は、せめて連絡できるものがあった方が良かったような気がしますが、それ以外は自力でなんとかなりました。 それに、なんかそういう「情報」がない分だけ、現地の人とコミュニケーションして「旅している」という「異世界感」はありました。

今だと、旅先でもスマホとネットがあるので、ハプニングも起きづらいし、現地の人とコミュニケーションをあまりしなくても一通り効率的に回れるし、楽ですよね。 でも、海外一人旅の場合、ハプニングや予想外のことが起きて対応するのも醍醐味じゃないでしょうか。セレンディピティも予想外の時に起きると言います。

いや、むしろ最近の進んだ若者は、スマホ、PCやネットをフル活用して、海外でも現地の人とSNS&リアルなコミュニケーションをとりながらもっと進化した予想外の出会いが満載の旅をしているのかもしれませんがw

それでは。

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