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フォーミュラEやフォーミュラ1開催で、今、自動車レースが熱い!! 初心者向けモータースポーツ解説!!

こんにちは。

今年の春は自動車レースが熱かったですね!まず、3月29日、30日に東京ビッグサイト周辺の公道で開催された「フォーミュラE」、そして4月5日から7日に鈴鹿サーキットで開催された「フォーミュラ1、日本グランプリ」です。
モータースポーツファンの方はメチャクチャ興奮したのではないでしょうか。

私は、残念ながらモータースポーツには疎かったのですが、この2つのレースが日本で同時期に行われ、多くの日本のファンを熱くさせているようですので、今回はこのテーマについて整理してみました。
私のように、メディアに最近よく出てくるけど、モータースポーツって何?という方と一緒に情報をシェアしたいと思います。

まず、モータースポーツの大きな区分けとして以下の2つがあります。
ロードレース
オフロードレース

今回はロードレースの話をしますので、先にオフロードレースについて解説します。
オフロードレースの代表的なものは「ラリー」と呼ばれています。「ラリー」は舗装された道も走りますが、舗装されていない山道や砂漠なども走ります。
そして、「世界ラリー選手権」通称「WRC」国際自動車連盟(FIA)が主催する最高峰のラリー競技の世界選手権です。

「ラリー」「F1」などのロードレースと異なり、決められたコースを一台ずつ走って、そのタイムを競う「タイムアタック」という競技となるようです。ラリー競技イベントも、ヨーロッパを中心としてアフリカ、中南米、アジア、オセアニアなど各地で開催されているようです。

日本においても、全日本ラリー選手権として北海道から九州まで全国で開催されており、2023年は全8戦が行われたとのことです。

さて、それでは、いよいよ本題のロードレースについてです。
ロードレースにおいては「世界3大レース」なるものが有名のようです。それは次の3つです。
モナコグランプリ(F1)
インディ500
ル・マン24時間レース

このうち、先ほど出てきた国際自動車連盟(FIA)が主催しているのがモナコグランプリ(F1)ル・マン24時間レース(正確にはフランス西部自動車クラブが主催して、FIAから世界耐久選手権と認定を受けている)です。
インディ500についてはINDYCARが主催しているのですが、走っている車はF1と同じ「フォーミュラカー」のようです。

まず、モナコグランプリ「フォーミュラ1」のレースの一つになります。その名の通り、モナコ、モンテカルロの市街地で毎年行われる、F1の中では難易度の高く、最も重要なレースと言われています。

続いて、インディ500はアメリカ、インディアナポリスのモータースピードウェイで、こちらも毎年行われるモータスポーツイベントです。観客動員数が40万人を誇る人気のレースで、確か映画にもなりましたよね。

3番目のル・マン24時間レースもよく日本のメディアに登場しますが、フランスのル・マンのサーキットで行われます。こちらはFIAの世界耐久選手権という名もあるように、24時間走り続けるという過酷なレースです。

これらの3大レースは、いずれも長い歴史があり、初開催もそれぞれ次のように、大分前となっています。
1929年 モナコグランプリ(F1)
1911年 インディ500
1923年 ル・マン24時間レース

さて、それでは、モナコグランプリが含まれるF1、すなわち「フォーミュラ1」について解説します。「フォーミュラ」とは「規格」という意味で、レースに参加するF1カーは全てFIAが定めた規則に沿って作られています。そして、そうして開発された「フォーミュラカー」はドライバーとタイヤが剥き出しになっているシングルシーター(座席がひとつしかない)形状となっています。

この「フォーミュラカー」を各チームがルールに基づいた上で、それぞれのレースに最適な状態にセッティングし、直線では最高時速300km以上、コーナーでも200kmを超えるスピードで、決められた回数、コースを周回して順位を競う競技となります。

F1のメディアを通じた世界の視聴者数は年間15億5000万人以上(2021)で、世界で最もみられているモータースポーツとなります。
「F1レース」は世界各地で開催されており、2024年には毎月2回から3回、全部で24のグランプリレースが組まれています。今回、4月5日から7日に鈴鹿サーキットで行われた日本グランプリは今年に入って4回目のグランプリレースとなっています。

ということは、「F1レース」に参加している全チームとドライバーは年間世界中の24ヶ所のレース場でヒートアップを繰り広げているという、想像以上に過酷な仕事なんですね。いやすごい。

私がF1ドライバーとして記憶に残っているのは、1988年、1990年、1991年となんと3度もワールドチャンピオンに輝いたアイルトン・セナですね。彼は1994年のイタリアのサンマリノグランプリの決勝レースを首位で走行中に事故死して、世界に衝撃を与えました。

もう一人覚えているドライバーとしては、1991年から引退する2012年の間に最多優勝91回、年間チャンピオンを7回獲得する偉業を成し遂げたミハエル・シューマッハです。彼が勝利したレースはリアルでテレビで見た記憶があります。

ちなみに現在、セナシューマッハのような破竹の勢いのスーパードライバーがマックス・フェルスタッペンです。すでに2021年、2022年、2023年と3度のワールドチャンピオンを制しています。そして、今回の日本グランプリでも優勝したのはマックス・フェルスタッペンがドライブするレッドブル・ホンダRBチームでした。このドライバーも半端なく強いですね。しかもチームに日本のホンダがパートナーとなっているのは嬉しいですね。

そして、同じくホンダがパートナーになっているもう一つのチームであるビザ・キャッシュアップRBチームに今回日本人のF1ドライバーがいるのです!それは角田裕穀さんです。F1参戦は4年目となり、現在チームを引っ張っていく立場だそうです。角田さんは、なによりホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿に在籍しており、今回の鈴鹿のコースもやりやすかったのではないでしょうか。
結果、角田さん10位入賞を果たしたそうです。

今回のジャパンGPは満開の桜の下で、観戦に来ていたいファンは3日間累計でなんと22.9万人だったそうですね。日本でもモータースポーツファン多いですね!

さて、その前週に東京ビッグサイト近辺の公道で行われた「フォーミュラE」についてお話しします。

正式名称は「ABB FIAフォーミュラE世界選手権」で、その名の通り、EVのフォーミュラカーで決められた周回の順位を競うレースです。
「フォーミュラE」2014年に初開催され、今年で10年目を迎えたそうです。2021年にはF1や最初に解説したWRCと同格の世界選手権になったそうです。つまりF1とFEは今後並び立つということなのでしょうか。

「フォーミュラE」「フォーミュラ1」と同様に世界各地でグランプリレースが行われ、2024年はメキシコを皮切りにモナコ、ドイツベルリン、中国上海、英国ロンドンなどで全16戦行われる予定だそうです。東京はその中の第5戦として行われました。

今回、東京のビッグサイト周辺の公道がこうしたレースに使用されることは初めてということで、そうした意味でもニュースになっていました。排出ガスや爆音が出ないEVだからこそできる市街地レースです。今回のレースの名称は「東京E-Prix」とつけられているそうです。

車両は全チームともFIAの定めた同一形状で、昨年導入された第3世代の車両は車体重量が軽自動車並みの840kgで、最大出力は350kw(約475馬力)まで出せるそうです。そして、この「フォーミュラE」では、レースを盛り上げるために「アタックモード」という仕組みが導入されています。このモードに切り替えると出力を通常の300kwから50kw追加した最大出力350kwまで走行することができるようです。

「アタックモード」を使うためにはいくつかの条件があり、各チームはどのタイミングで「アタックモード」を使うかを戦略的に考えているそうです。こちらもテレビで見ていたのですが、小池東京都知事がスタート前と表彰式などにばっちり出演しており、東京都が推進している、走行中にCO2を排出しないゼロエミッション・ビークルの普及政策に合わせて、今回、東京都に誘致したとのことでした。

さて、今回の「東京E-Prix」で優勝したのは、ドライバーのマキシミリアン・ギュンター率いるマセラティMSGレーシングでした。日産が作ったニッサン・フォーミュラEチームはドライバーがオリバー・ローランドで、惜しくも2位でした。惜しかったですね。
最後、1位、2位、3位あたりが、結構、抜きつ抜かれつで、EVとはいえ、普通に迫力のあるレース展開でした。

テレビで観戦していて、「フォーミュラE」が他のガソリン車のレースと違うと感じたのは、バッテリー残量という数字が出てくることです。そして、この「フォーミュラE」がすごいのは、各チーム、ゴール時にバッテリー残量がきっちり0%になるように、スタートのセッティングから走行中のドライバーによるバッテリーマネジメントを意識して走るところです。
ちょうどバッテリーが無くなるタイミングでゴールするなんて神業です。痺れますね。

以上、私も含めて日本人に今ひとつ馴染みがないモータースポーツについて今回は整理してみました。

それでは。

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