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新型コロナに振り回されたこの一年

皆さん、今もテレワークですか?それとも、事務所でお仕事ですか?

自分は京都にいるので、東京ほど自宅に籠るという事は少なかったですが、4月、5月は結構自宅で仕事をしていましたね。そもそもネットと電源さえあれば、どこでも仕事ができるので、コロナ禍の前から、家で、カフェで、外でと自由に事務所以外でも仕事をやっていた身。とは言え外出自粛期間は、流石にね自宅にいました。自宅にいるというより、お客様先に出向けないのが厳しい。会って話をしてナンボと思っていますからね。

ちなみに本投稿は、データ活用Advent Calendar2020の8日の投稿です。この一年をデータを交えながら振り返ってみます。


■緊急事態宣言が出たころ(1月~4月頭)

新型コロナが中国武漢で発症したり、クルーズ船で多数発症したりとなっても、まだまだ対岸の火事のように感じていたところ、新型コロナの発症数をエリア別に表示するサイトが登場しました。ちなみに下記の写真は1/26時点のデータであり、まだ2118人しか陽性者がいない本当の初期の頃。ものすごい遠い昔の話のように感じますよね。今は日本だけで一日にこの数以上のの陽性者が発見されるわけなんですから。

200127コロナウイルス

こちらは、ESRI社のArcGISと言うツールを使用し作成されています。現在もこのボードは進化を続けており、日本に特化したものも出てきており、下記サイトから確認ができます。


で、すぐさまこれをMotionBoardで再現しようとしたんですよね。一応、自分は「MotionBoardマニア」の称号をいたただいているわけですから。

ただ、こういったボードはどこからデータを取ってくるかが重要なポイント。まだ1月末の時点だと、そういうデータは混乱している上に、整備されていない。しかし、上記のボードをよく見ると、どのデータを元に使っているか表記されてる上に、それらのデータをダウンロードできるじゃないですか。じゃあ、まずはこれを利用させていただこうという事となりました。

201201コロナ変換

データさえあれば、それほどMotionBoardで表現するのは難しい話ではない。ゲットしたデータをMotionBoardに使えるように多少加工。何より緯度経度データがあったので、ピンを打つのは本当簡単。で、1時間ほどで加工したのが、下記ボードです。「BI分科会」と言う私がリーダーを務めるセールスフォースのユーザー会で、登壇当日に無理やり作り上げたボードです。

201201コロナマップ

先ほどのデータを単純にGISデータの位置にバブル表示し、発症人数でバブルの大きさを変える。新たにデザインを考えることは何もせずに、上記ボードをパクる精神で作り上げるという。そんなこんなで、1時間ぐらいではこれぐらいできるのが、MotionBoardの凄さ。完成度しては恥ずかしい限りですが、記念に上げておきます。

余談ですが、2/6に大阪でBI分科会は開催できましたが、3/17に東京で開催する予定は無期延期に。登壇者も決まり、集客も結構よかったのに、開催できないというのは、少し悲しい状態。オンライン開催は予定していないので、次回開催は未定です。


更に、ウイングアーク1st社さんが自ら、作成されたのが下記ボードです。最新の新型コロナの感染情報を元に、4/18にリリースされました。ただ残念ながら、データ更新が10/1付けで終了している模様なので、10/1時点のデータとなります(昔は随時最新データに更新されていました)が、流石本家本元、派手で見やすいボードを作成されています。

201201コロナマップWA

確かDEJIRENでデータを取得し、更新していたので、そのフローが止まってしまったのかもしれませんね。

ちなみに、4月に当ボードを発表された際の記事は下記からご確認くださいね。

4月以降は、本当出歩くこともままならず、色々と苦労された日々を日本がまた世界が過ごしてきた今年の前半でした。そして、夏ぐらいからは徐々に少しずつ落ち着いてきたのは皆さんも実感されていたことと思います。


■第二波から第三波にかけて(夏以降~現在)

そして、ある程度収束してきて、GoToトラベルにより観光地に活気が戻ってきたり、経済活動も戻って来たかなと思って安心していると、都市部では再度増加傾向に移っているのが今現在かと。勿論GoToトラベルとの因果関係は何ともわかりませんがね。

201208gotoトラベル

ただ、観光地や繁華街の以前と比べて人出がどうだというのが、毎日のようにニュースで発表をされるようになってきたのが、この秋以降かと。

で、その画面に書かれているのが、「Agoop社提供」と言う文字。アグープと読むようなんだけど、ソフトバンク100%出資の位置情報ビッグテータを収集し、解析・分析をしている会社だとか。そこが、スマホのGPS情報を元にし、ある位置のある時点の人出と最近の人出を比較し、何%増だとか、減だとかをの数値データを提供し、ニュース番組が表示しているわけだ。


このAgoop社のが新型コロナ特設サイトを開設されていて、興味深いデータであったり、考察が多数掲載されている。詳細は下記リンク先から確認してほしい。

例えばこんな風だ。

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データ提供:株式会社Agoop

上記のデータを元に自分なりに解説するとこんな感じだ。

多くの人は京都の嵐山に、修学旅行や観光旅行で一度は来たことがあるではなかろうか。ただ去年までは日本人だけでなく外国人観光客の増加が著しく、渡月橋は幅が狭いため渋滞が激しく渡るのは一苦労であった。コロナ禍により、一旦観光客が激減し今だからこそ「そうだ京都行こう」と揶揄する時期もあったが、秋の観光シーズン、特に11月の三連休には例年同様にまで戻った。更に近畿圏からの流入以上に、それら以外からの流入が多く、また東京からが顕著であるというのが明白に見える形にと。GoToトラベルの影響か、現地観光業には恵みの人出だが、今後の感染拡大は色々と悩みどころである。

とは言え、これらの内容をニュース番組では上記のようなボリュームではなく、さらっと流して語られることが多い。時間が限られた中では、仕方ないと言えば仕方がない。しかし、それらのデータを入手でき、また自社データや他のデータと絡められれば、もっと様々な分析ができるのであろうか。そういった思いの中、ウイングアーク1st社では3rd Party Data Galleryと言った、上記のようなデータをMotionBoardと重ね合わせるように加工し、またそれらを限られた期間提供を受けるようなサービスがあった。いや勿論今でもあるのだが、以前に比べるとこれらのサービスは少しトーンダウンしている気がする。今こそ、このコロナがらみの周辺データを格安で提供していただけると、更に活用ができるのではなかろうか。特にアフターコロナがまだまだ見えない中、ウイズコロナを当面進めていく上では、こういった様々な情報を安価に重ね合わせて分析できることは非常に有難いこと。MotionBoardと簡単に重ね合わせられるデータ群の更なる提供を望む。


■最後に

このコロナ禍により、生活環境が、仕事の仕方がガラッと変わった。勿論まだ新型コロナは解明されていない為、ウイズコロナで当面は行かざるを得ない。若しくはずっとこのままかも。だからこそ、外からの裏付けのない噂ではなく、こういった情報を元に的確に分析し、新たな生活であったり新たな仕事の仕方、ビジネスモデルを考えていかねばならないのであろう。その為には、今まで以上に過去の事例や経験値だけではなく、データを元に分析し、考え、そして変えていかねばならないのではなかろうか。そんなことを新型コロナが暴れまくったこの一年の後半に色々と考えていたわけである。

長文、駄文に最後までお付き合いいただきありがとうございました。



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