最近、この👇経営学者をよく見かけるが、「東大史上初の経営学博士にして平成生まれの慶大准教授が放つ、渾身の日本企業再生論」と謳う『日本企業はなぜ「強み」を捨てるのか』を読んだらう~んと思ってしまう内容だったので、二点コメントする。今回は一点目。
岩尾の主張は「日本の弱点は経営技術をコンセプト化しないところ」「できないのではなくやらなかっただけ→意識改革一つで克服可能→just do it」というものだが、問題は「やらなかったのはできないから」という可能性が小さくないことである。
そのような指摘はこれまでにも少なくない。例えば、👇の形式合理性が岩尾の言うコンセプト化に相当する。
同様の指摘はもっと昔からある。
岩尾はこの👇ように主張しているが、能力の無い個人を集めても組織レベルの能力は発揮できないわけであり、これまで発揮できなかったのは能力のある個人が少ないからではないか、理屈はその通りでもないものねだりではないかという疑念を払拭できない。