エンゲル係数上昇と円安の背景

がニュースになっていたので少し書いてみる。

一般的に、エンゲル係数の上昇は生活水準の低下を意味する。第二次安倍政権期には敗戦後二番目に長い景気拡大や就業者の著しい増加が生じたが、国民の生活を豊かにすることには失敗したと言える。

総務省「家計調査」
総務省「家計調査」|橙線は12か月移動平均

アベノミクスでは円安が国内生産と投資の増加を引き起こすシナリオが描かれていたが、そうはならず、輸入物価上昇のマイナス効果が上回ってしまった。

BISより作成

食料とエネルギーを輸入に頼る日本が豊かな先進国であり続けるためには、技術立国・生産大国である必要があるが、その担い手のG型企業がグローバリゼーションと株主重視経営への転換によって「脱日本化」してしまったために、相対的に貧しくなって先進国から脱落するコースを辿っているわけである。

岸田首相を引きずり下ろしてもどうにもならないはずで、これは駄目かも。

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