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政治家と暴言

挙げられている6つのタイプとは別枠のように思える。

この6タイプは"普通"の人の場合だが、独裁者やワンマン社長などの「権力者」も物事が自分の思い通りにならないと暴言を吐く傾向がある。政治家も、長に就いた組織では権力者(議員事務所内では絶対権力者)になれるので、6タイプに当てはまらなくても暴言を吐くようになりやすい。「権力は腐敗する、絶対的権力は絶対に腐敗する」の「腐敗」には暴言も含まれると考えればよい。権力→暴言の傾向は人間一般に内在しているが、大半の人はそのような社会的地位に就かないので顕在化しないだけである。

明石市の泉市長は元々この👇ような思想の持ち主なので、権力者/天狗になればベネズエラの故チャベス大統領のように振舞い出すのは自然なことである。

首長としては桁違いのフォロワーから称賛の声が寄せられ、てんぐになった。

チャベス支持者はチャビスタ⇒泉市長のフォロワーはイズミスタ?

人として「修正機能」を持たなくなってしまうのは恐ろしいと思います。

そうやって「裸の王様」は完成してしまうんです。

付録

デイリー新潮の記事にある「泉市長の暴言の中で、最も酷かったのは2017年6月14日の発言だろう」とはこれ👇のことだが、市長が公共用地取得を民間の地上げと同じように考えていて、その手続きに関して無知だったことがうかがえる(これを読んでも「市長に共感する」という人が結構いることには驚かされる)。

市幹部の「金額がやっぱりご不満なんですけど、変えれないということを」との説明を聞いた市長は

はじめから分かっとることやそんなもん。金積んだらええんや! 裏金出したれ。自分で出せ。すぐ取ってこい、合意書を。

土木の責任で金を積め。お前らが金出せ、向こうの言い値を。それですぐ話まとめろ。

単なる権利書やねんから金だけの問題や。そこの権利をなんぼで買うかの問題や。値段だけの問題や。

などと激昂していたが、この👇説明から分かるように、市職員は自己判断で取得価格を上げられない。そもそも、この道2号明石駅前交差点改良事業の主体は(近畿地方整備局)で、明石市は用地取得を受託していただけである。

公共事業を進めるには、まずその事業に必要な土地を所有者(権利者)の方から取得する必要がありますが、当然その対価となる土地代金を所有者(権利者)の方に補償する必要があります。
この場合の土地価格は周辺の取引事例や鑑定士の意見、また公平的な土地の価格の目安となる公示価格等を参考にして算出します。

国土交通省近畿地方整備局「土地評価について」

AERA dot.の記事には「7年間、職員が放置していたことも事実」との市職員のコメントがあるが、それなら部長の「予算は今年度で積んでいるんです」とはならないので、事実ではない。順番が最後になったというのが正しい(必ずどこかが最後になる)。

記事からは、市長がこの件について問い質したのが2017年6月だった理由も見当が付けられる。

私が市長になったとき、いつか聞いたら『再開発の完成と同時です』と。完成してもうたがな!

再開発のときに広がるって言ってきた。じゃっかん前後するにしても、明石の駅前がリニューアルしたときに2号線も広がる予定ですって言うてきたがな。広がってないがな! 

泉市長の就任(2011年5月)前に決まっていた明石市中心市街地活性化基本計画の一環として、明石駅周辺では明石駅前南地区第一種市街地再開発事業、明石駅前広場再整備事業、国道2号立体横断歩行者道路整備(見出し画像)などが進められ、2016年度に終了していた(再開発ビル「パピオスあかし」の開業は2016年12月)。市長は明石駅一帯のリニューアルを(自分の業績のように)アピールする際に、国道2号拡幅にも言及したかったものの、間に合わなかった(→思い通りにならなかった)ために激昂したのではないかと推測される。

一部のマスコミやインフルエンサーが流布した「市民の命と安全を思うが故に熱くなり過ぎた」のではないことはほぼ間違いない。


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