政治家と暴言
挙げられている6つのタイプとは別枠のように思える。
この6タイプは"普通"の人の場合だが、独裁者やワンマン社長などの「権力者」も物事が自分の思い通りにならないと暴言を吐く傾向がある。政治家も、長に就いた組織では権力者(議員事務所内では絶対権力者)になれるので、6タイプに当てはまらなくても暴言を吐くようになりやすい。「権力は腐敗する、絶対的権力は絶対に腐敗する」の「腐敗」には暴言も含まれると考えればよい。権力→暴言の傾向は人間一般に内在しているが、大半の人はそのような社会的地位に就かないので顕在化しないだけである。
明石市の泉市長は元々この👇ような思想の持ち主なので、権力者/天狗になればベネズエラの故チャベス大統領のように振舞い出すのは自然なことである。
付録
デイリー新潮の記事にある「泉市長の暴言の中で、最も酷かったのは2017年6月14日の発言だろう」とはこれ👇のことだが、市長が公共用地取得を民間の地上げと同じように考えていて、その手続きに関して無知だったことがうかがえる(これを読んでも「市長に共感する」という人が結構いることには驚かされる)。
市幹部の「金額がやっぱりご不満なんですけど、変えれないということを」との説明を聞いた市長は
などと激昂していたが、この👇説明から分かるように、市職員は自己判断で取得価格を上げられない。そもそも、この国道2号明石駅前交差点改良事業の主体は国(近畿地方整備局)で、明石市は用地取得を受託していただけである。
AERA dot.の記事には「7年間、職員が放置していたことも事実」との市職員のコメントがあるが、それなら部長の「予算は今年度で積んでいるんです」とはならないので、事実ではない。順番が最後になったというのが正しい(必ずどこかが最後になる)。
記事からは、市長がこの件について問い質したのが2017年6月だった理由も見当が付けられる。
泉市長の就任(2011年5月)前に決まっていた明石市中心市街地活性化基本計画の一環として、明石駅周辺では明石駅前南地区第一種市街地再開発事業、明石駅前広場再整備事業、国道2号立体横断歩行者道路整備(見出し画像)などが進められ、2016年度に終了していた(再開発ビル「パピオスあかし」の開業は2016年12月)。市長は明石駅一帯のリニューアルを(自分の業績のように)アピールする際に、国道2号拡幅にも言及したかったものの、間に合わなかった(→思い通りにならなかった)ために激昂したのではないかと推測される。
一部のマスコミやインフルエンサーが流布した「市民の命と安全を思うが故に熱くなり過ぎた」のではないことはほぼ間違いない。
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