俺らは最強!!

「ツモ!!16000オール」
「マジか。役満かよ。」
と言って、大貴は今日も役満をツモる。
「大貴、めちゃめちゃ強いな。ごめん。おれらはこれで終わらせてもらう。」

「わかりました。じゃ、残りは今度来たときにもらうので、今回は払える分で結構です。ちなみに払えない分は利子付きでもらえるとありがたいです。」
「わかった。今度は強い奴つれてくる。」
「それは楽しみですね。では、また来週か再来週いつでもよろしくお願いします。」
大貴は淡々とした言葉で話しかけた。
外は日が差して来ていた。朝の珈琲を大貴と飲む。
 

 相手がいなくなり、俺らはお金を分ける。今日の取り分はざっと、三万円になる
「今週で15万いったな。どうしよっか。明日、学校さぼって朝一でパチスロでも打とうぜ。」
「いいですね。とりあえずいつもの所いきますか。10万持っていけばいいんじゃない?」
「そうだね。10万は十分すぎでしょ。」

 俺達は札幌の大学に通っていたので、近くには色々な大学があって、俺は大学1年の頃から色々な大学に行って、麻雀同好会とか、麻雀好きを集めて夜な夜な麻雀をしていた。
 俺の実力は、大学生の平均くらいかちょっと上、ただ大貴の強さ並の大学生では相手ができない。もちろん、役満は裏芸を使うが、平でもトータルで負ける事がないのだ。


 大貴から俺は麻雀を教えてもらい、そして大貴の家で手積み麻雀をやるようになった。最初は大学の同じ学部の奴と打っていたが、大貴の強さが半端ないので、誰も打つ奴はいなくなってしまった。


 昨日、打ち終わったのが午前5時で俺達は、午前9時に目をさました。
 まだまだ、眠り足りないのだが、俺たちはパチンコ店に向かう準備をする。
 大貴の家からはめちゃめちゃ近いところにあるので、すぐに行く事ができる。


 東京のパチンコ店は10時オープン。北海道とか地方は9時オープンなのだ。そして、等価交換なのがいい。東京は等価交換では無いところがあるので地方の方がいい。


 いつもは、8時には店の前についていて…。大体45分前くらいから並んで、打つ台を決めているのでそこにめがけてオープンと同時に直行する。
 たまには大貴だけではなくて、大学の友達の哲也も一緒につれてノリ打ちをする。

 ノリ打ちとは2人の収支を合計を山分けする事だ。
 例えば、3万勝ったら、2人で割るので1万5千円ずつといった感じだ。
 人間というものは面白いもので、それぞれ特性がある。 
 俺は、爆発力で一回ボーナスをひけば中々終わらない。ただ、マイナスとプラスの差が激しい。
 大貴は、一番安定していて、勝ちが多いのに負けは少ない。


 哲也は、ケチな性格なので、常にチョイ勝ち、チョイ負けな感じである。
 そんな感じで今日は大貴と打ったが、俺のボーナスが止まらない。
 閉店まで打って、2人の収支がプラス15万。ノリ打ちなので分けて、僕が8万、大貴が7万の収支だ。
 そして、ハンバーグを食べに行って、俺は片っ端から。同じ大学の子や他の大学の子に連絡を取って、遊べるか聞き出す。

「だれか、捕まりました?」
と、大貴が聞くと
「2組捕まった。どっちがいい?」
「どっちも微妙だな。こいつらとお酒飲むなら、温泉入って、お酒買って、俺ん家で飲もうよ。」
「温泉!!めちゃめちゃいいね。その後、酒かって飲んだらすぐに寝れそう。」
「温泉は『大正温泉』がよろしいと思いますが。」
「いいね。最高!腹一杯だし風呂入って、速攻寝たいね。」
「でも、君が運転だから事故らないでね。」

 こうして、大学という時間を麻雀を中心にギャンブルに使い込んだ。

介護を本気で変えたいので、色々な人や施設にインタビューをしていきたいので宜しくお願いします。