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2023年三条市地域おこし協力隊の活動振り返り

2年目となる地域おこし協力隊の活動。
2月に開業した燕三条こうばの窓口館長を経て、表参道ネスパスにて三条市のPR活動を毎月開催いたしました。
そして初年度の移住支援はひとり親世帯への移住支援活動でしたが、対象をスライドし、ケアリーバーへ目線を変更してきました。

2023年2月20日に開業したJRE LOCAL HUB

ケアリーバーとは

親の事情で育児や生活が出来なくなった0歳から18歳までが暮らす児童養護施設。18歳になると施設を卒業し自立して生活する人を指します。
施設に入所してる児童は全国に610箇所3万人が生活しています。
施設入所児童の推移参照

児童養護施設で暮らす子どもたちの65%は就職し、高校を卒業した後は施設を出て、自立して生活しなければいけません。主に勤め先企業が準備した寮か一人暮らしアパートです。(80施設の電話調査)

支援活動のレポート書類は下記を参照

都心部の施設は50%進学しますが、地方の施設は70%以上就職します。
その中でも、思うように仕事に定着できず、離脱し住まいを失い、途方にくれる人も少なくありません。
一般家庭ですと、地元に帰り実家で療養したり、少しのんびりできます。しかしながら、施設卒業者にはそんな余裕も時間も場所もないのです。
また、彼等の一部は後天的障害あったりと、都心型社会に馴染めないもしくは業務についてゆけない方もいます。

施設に連絡訪問した結果、就職先への要望は、ハラスメントが無い工場に安定した社員として勤められる、そしてシェアハウスなどで生活面や身の回りを気にしてくれる人がいるのであれば大変ありがたいとのこと。
これは燕三条の条件に合致すると確信し、年の前半に対応してきました。

ネスパスでのPR活動

4月から準備していた表参道新潟館ネスパスでのPR活動。
すでに年内の土日全て埋まっており、泣く泣く平日の火曜日水曜日の開催となりました。
新潟の物産が販売されている1階奥がイベントスペース。
今まで取材してきた三条市の企業様、力を貸していただける企業様にアポイントを取り、商品の紹介や写真掲示の許可をいただきました。

6月に初開催。キャンプ用ナイフの体験


三条市で生産されるお米を特設販売
マルナオのお箸の端材を使ったフォトフレーム作り
マルト長谷川工作所さんの工具を使用してアクセサリ制作
11月は燕三条から金工作家に来ていただきました。
梨やルレクチェを販売

会場では新潟を知る方や初めての来館者で賑わい、多くの方に三条市をご説明できました。
ものづくり体験では三条市の歴史と技術の紹介で子供から大人の方まで体験に参加いただきました。
関東の方には知られていない果物を紹介しようと、梨やルレクチェを仕入れ直接販売。開店すると、あっという間に完売する嬉しい事態でした。
地元が新潟でJターンもしくはUターンを検討してる方にも来ていただき、変わりゆく三条市に興味を抱いておりました。
2023年12月でネスパスは閉店し、2024年6月に銀座には「THE NIIGATA」が誕生します。
新しいPRの場所に期待しています。

お世話になった新潟館ネスパス

三条市企業の訪問

三条市には5800の企業と1270社の製造業があります。ごく一部ですが企業訪問させていただき、会社の成り立ちや未来の話など取材させていただきました。
どの企業も新しいことに積極的で、従業員さんたちがやりがいを持って働いてるのが印象的でした。

工具の一つ一つに歴史を感じる


■取材企業
いずみ商会
株式会社フチオカ
株式会社五十嵐
コンプケア
シマト工業
マルト長谷川工作所
須佐真
角利産業
剣謙心株式会社
株式会社タキザワ

明るい工場は気持ち良く仕事ができる

鍛冶道場ではダマスカス模様のナイフ作り、須佐真さんの工房で鎚目打ち体験も体験。
天候が不安定な新潟エリアでは、室内で工房に向き合う仕事が適してるエリアで、ものづくりの町三条市として先頭を走れる地域だと感じました。

体験できる工具

一人親世帯向け食材サポート

三条市で暮らすシングルマザー向けに地域こども食堂としてお米のプレゼントを行いました。生活面や経済面で苦労している状況なので、少しでも力になりたいと思い、今までのトータルで1600キロのお米を配らせていただきました。

まちやまでお米を500キロプレゼント
ファームフレッシュヤマザキさんに協力いただきました。

移住体験

三条市へ移住ツアー体験では鍛冶体験をさせていただきました。
また、ケアリーバーの子たちにも三条市移住体験に参加していただき、自然とKOUBAが溶け合う地域を感じていただきました。

ケアリーバーも感動の体験
寺泊にも遊びに行きました

三条市地域のイベント

雪が解けたころ、春が近づき、三条祭りから三条市が動き出します。イカ合戦、花火大会、分水祭り、三条市で初のライブイベント、11回目となるKOUBAの祭典。都度開催されるマルシェや毎月様々なイベントが開催されていました。
燕三条エリアの市民たちは全く飽きることなく、地域を楽しむことができています。
これも、日常業務で忙しくしてるにも関わらず地域貢献するリーダー達や伝統を伝え続けてくれる先輩衆との繋がりが、町の彩を絶やさない、地域が楽しめる源なのだと感じました。

凧合戦は白熱する
距離が近く美しい花火大会
川沿いのサウナは最高でした

2024年の目標

住宅の開発
移住者が安心して住める住宅の開発を行います。
シェア型住居、又はアパート型の住居を三条市市内に開業し、皆様の地域と溶け込めるような物件開発を目指します。

ネスパスに代わる三条市の紹介方法
7回にわたるネスパスのイベントでの経験を活かし、2024年からは各施設に直接アプローチしてゆきます。
新潟県内の施設を中心に、就業体験や移住体験、三条の面白さを知って頂ける機会をさらに増やしてゆきます。

三条市の一人親ママさんのサポート
三条市で働くママさんのお仕事に少し変化を加え、給与+5万円を目指せる対応にチャレンジします。

モノづくりの町三条市を広くPR
三条市の企業をご訪問し、今一度深くインタビューする。1270社の製造業を知っていただくために取材を掘り下げます。

協力隊としての業務は2024年が最後。
皆さんの力になれるよう頑張ります。
2023年はありがとうございました!



サポートいただけたら幸いです!ガンバリマス。