👪現代社会に求められる｢和｣(＝調和)の心

｢和｣のおもてなしの礎の心

🗾日本人らしい｢和のもてなし｣を見直す

自分の感性を動かされた美しいモノを
｢素敵だ、美しい、綺麗だ」
と感じ取れるのは人間だけです。

豊かな感性を備え持ち、更にそれを
磨き向上出来るのは人間だけです。

また、同じ人間でも、心が歪み、
すさんでいる時は、心にゆとりが持てず
自然界や美術の美しさを感じ取れません。
詰り、
精神状態が正常さを失っている時は、
人の感性(感受性)も鈍ってしまいます。

現代の日本では、個々人の“感性の危機”
(≒想像・創造力の衰退)とも言われる現況です。
今、日本の社会の中枢となり、
担っている人達の中にも自らの安心安全を
優先する意識で利己的な保身や自利意識が
強くなりつつあることは否めないと思います。

ＳＮＳ上で、マナーや道徳の教育者が、
喩え、相手の善意が好まざる文言でも
｢ありがとう｣一言の感謝が伝えられない
先生・指導者と言われる方も居ます。

また、
現代社会の子供達や若い人達の中にも、
人として決して犯してはならない事件、
凶悪犯罪や引きこもり、自殺が低年齢化し、
「子供達や若者の心が壊れ始めた」
と警告する学者も増えています。

「ひきこもり」
「キレる子供達」
「学級崩壊」
「イジメの陰湿化」
「肉親ヘの傷害」
のこのような問題は年々益々増加し
全国的に広がっていると受止めています。

中でも、若者や子供達は感性の要素、
｢想像力、共感性｣≒人を思い遣る心が
乏しくなりつつあると思います。

人としてあるまじき｢無差別凶悪犯罪｣ 、
｢陰湿なイジメ｣や様々な利己的で
保身的な「ハラスメント」なども、
この共感性の欠如に起因すると考えます。

私達の住む日本では今日まで、
「物質的、経済的な豊かさ」
「過ごし易い環境」
「便利で快適な生活」
など目先のモノばかりを追い求め、
何か、人として大切な心や大切な｢和｣、
日本人らしさである調和＝和の本質を
見失いつつあるように思えてなりません。

勿論、
社会生活上で物質的・経済的にも
豊かであるに越したことはありませんが、
人間は、それだけで決して満たせない
大切な心やモノが必ずあると思います。

その大切なものを感じ取る個々人の｢感性｣
を育み備えることが、今日本人としての
社会生活上に求められると思います。

それは、｢和｣の国に住む一人の人間と
して、先ず自分と向き合うことから始め
「自分の本当の幸せとは何か？」との答を、
感じ取れる個々人の感性だと思われます。


私達の住む日本という国は、
戦後、世界一速いスピードで
国内の経済を立て直し成長させ、
各家庭の自動車保有台数・家電などの
生活文化レベル、G.D.Pでも世界の
トップクラスに成長して来ました。

同時に、
自殺や引きこもりなどの心身の障害や
うつ病なども凄い勢いで増えました。
しかも今、これからの時代を担う子供達の中
にもこのような心の病が増えています。

私達は、
「経済的に豊かになれば幸せになれる」
と信じ、頑張って来て実際にモノや
経済的には豊かになっていながら、
「物足りない・満たされていない」
「虚しい・孤独・辛い」
「公私のストレスのが多い」など
と訴える人は年々増えて来ています。

昭和の時代を担ってきた私達は、
己と向き合い「幸せとは何か？」を
感じる取る心身の余裕や暇もなく、
実績・結果や成果ばかりを追い求め
生活して来たのかも？しれません。


このような豊かさ、便利さ、
快適さを追及する過程で、
大切な自然界が人口的に破壊され、
悲鳴をあげ未曾有な自然災害？を
引き起こしいることも、四季の有る
美しい自然環境の中で当たり前のように
暮して来た私達は身を以って体験する迄
多くの日本人は気が付きませんでした。

欧米的な現実的な効率･能率ばかりを
追求している間に唯一無二の和の国に
住む日本人としての少しずつ感性失われ
鈍ってしまったのではないでしょうか。

そして、
深刻な危機的状況に至ってから、
慌てて環境問題を見直せる意識に
なったのではないかと思われます。


子供達への教育も、人間だけが持つ
知情意の一つである、知(知育≒徳育)とも
言われるているスキルや技(テクニック)、
知性や理性に偏り大切な自分に見合った
「感性を育む」という視点(取組姿勢)が、
未だに軽視されていると思えてなりません。

私達日本人は、
唯一無二の美しい自然や建造物、
アート、文書などの美しいものを
見たり触れるたりすることによって
個々人の感性や想像力、人間力、
和の心を高め磨くことが出来ます。
そ
のことで、
様々な「感じる心」と「創造力」
が養われ調和の【心】が育まれます。

また、日本には古より伝わる独自の
様々な素晴らしい文化が沢山あります。

森羅万象の中に｢モノの哀れ｣を感じ、
不均衡美、自然さ、侘び寂びなどを
大切にした日本独自の文化は、
まさしく、世界に誇れる日本独自の
｢感性の文化｣を持つ国民であると思います。

最近、世界中が認める技術文化面では
我国が開発した天然資源を利用した、
電力の資源不足をカバー出来る画期的な
薄型の太陽電池？の開発が進み数年後
には今の資源に取って代われるそうです。

また、何らかの報道で、
「クールジャパン」と言われる
日本の文化が海外で注目される一方、
日本の文化には全く興味がないと言う
子供達も増えていること知りました。

現実として日本に実在している、
そのような若者達に日本の素晴らしさ
に気付かせ自覚認識させるためには、
先ず、私達大人が日本の精神文化や
独自の文化の素晴らしさを振返り、
受容れ、再認識し、感じ取る取り
理解することが必要ではないでしょうか❓

同時に、
「感性には、個人差がある」
と言うことを、個々人が確りと理解し
認識しておかなくてはなりません。

各々の心に見合った感性を育める
日本独自の和の文化「おもてなし」を
見直す時期であり、必要があると思います。

そして日本人の本質、素晴らしい
調和を重んじる独自の文化「おもてなし」
を温故知新の心を以って顧みる、と共に
見直し再認識する時であると思います。

このような社会環境で生活している
皆様の知識や気付きに役立てて
頂ければと考え、今後の社会生活の
ためにも今までの体験と学びの知識、
そこから得られた知恵・気付きの元、
日本の「和」、ホスピタリティの「和」、
おもてなしの「和」について私見も含め、
この和のおもてなしの礎を書きました。