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日本の『道徳心』

天皇家の御心「直き心」


日本文明の[国柄探訪][日本思想]
[皇室の祈り]に、この直き心について
以下のような記載がありました。

(以下「国柄探訪][日本思想]
[皇室の祈り」より抜粋転載)

🔳「徳は本なり、先ず徳を積むことに努める」

昭和天皇とマッカーサー元帥

国家を和らげ調えるためには、
国民一人ひとりが「直き心」を
持たなくてはならない。

他人を押しのけても
自分だけ豊かになりたい、とか、
競争に勝つためには手段を選ばない、
と言うようなとげとげしい心では、
社会の波風はおさまらない。

自分のことよりも
周囲の人への思い遣りを大切にする、
とか多少遠回りになっても正しい道
を歩んで行こうと言う心持ちを多くの
国民が持つ時国は「和らげ調え」られる。

このように
国内を和らげ調え伸びしろを示すために、
天皇は国民の安寧をひたすらに祈る
直き心」の体現者でなければならない、
と言うのが、皇室の伝統であった。

古から天皇の持つ直き心を「大御心」と呼ぶ。

昭和20年9月27日、昭和天皇は
占領軍司令官マッカーサーと会見し、
私は、日本の戦争遂行に
 伴ういかなることにも、
 また事件にも全責任をとります

と述べた上で、こう語られた。

「戦争の結果、現在国民は飢餓に
 瀕している。
 このままでは罪のない国民に
 多数の餓死者が出る恐れがあるから、
 米国に是非食糧援助をお願いしたい。

 ここに皇室財産の有価証券類を
 まとめて持参したのでその費用の一部
 に充てて頂ければ仕合せである。」
 (奥村元外務次官談話記録より)

これを聞いたマッカーサーは、
次のように反応したという。

それまで姿勢を変えなかった元帥が、
やおら立上って陛下の前に進み、
抱きつかんばかりにして御手を握り、
私は初めて神の如き帝王を見た
と述べ陛下のお帰りの時は元帥自ら
出口までお見送りの礼をとった。

昭和天皇の「直き心」は、
マッカーサーの心を揺り動かしたのである。 
(以上抜粋転載終り)

天皇家の御心「直き心」

直き心

「徳」と「聴」の旁「直き心」

」と「」の文字の組立の本来の原義を
調べその旁は直き心であると知りました。

十徳

※辞書検索によると
 「徳」の語は、
 立派な品性や立派な人格。
 恵む。有り難く思う。
 もうけ。と在ります。

漢和辞典『新字源』
 「徳」は旧字体として<德>、
 異体字として≪悳≫が載っています。

 「徳」の旧字の「德」の字は、
 その前身が「彳」と「悳」により
 形成された「憄」という字とされる。
 「直」と「心」をタテに重ねた「直き心」
 の「悳」の字を[とく]と読みます。

 「悳」に「行なう」の意を持つ「彳」が加わって
 「徳」という字が生まれました。 

「直き心」は、真理を愛する心で、
 直は「すなお」の意で、
 正直・実直・率直・撲直などで、
 直往邁進(チョクオウマイシン)して「義」の為に、
「勇」を奮うのも「直」とされている
 と何かの書に記されていました。

このような直くで素直な正しい心と
その心眼を備え持った人はその行い
に陰日向(裏表)がありません。

その行為は、常に公明正大で、
人の見知ると見知らぬ、
とによって表裏は無いのです。

あくまで推測の域を超えませんが、
先年の人気ドラマ「半沢直樹」の直樹の
名前はこの「直き心」からに依るかも❓

🔳【八田修一氏・奇跡の言霊ブログ】
に以下の記事がありました、転載します。
[以下奇跡の言霊ブログより転載]

あの震災で亡くなられた方は、
本来、日本人が等しく受くるべき苦難に
代受苦者”となって身を捧げられた。

生き残った被災者はいま、
中央での利権漁りや左翼イデオロギー
の押しつけの二次被害に遭っている。

こんな巫山戯た事態を、
果たして天は許すだろうか。
我々日本人には
明るい未来が用意されている。

だがその前に、
未曾有の艱難が待ち構えている。
“自分さえよければ”の時代が、
完全に終わる。
準備と覚悟をしておいてほしい。

“ますらをぶり”を鼓吹した国学者、
歌人の賀茂真淵(1697~1769)
の言葉を引きたい。

貫くに、高き直き心をもてす。
 かつ、その高き中にみやびあり、
 なほき中に、をゝしきこゝろ
 はあるなり。


誰かのために、働きたい。
大切なものを守るために、
自分の命を使いたい。
高貴なる精神。後ろ暗いところのない、
正直一貫の境地。
凛々たる勇気。
そんな気持ちを忘れずに。
[以上引用終り]

未だコロナ禍が終わらない今、
私達日本人ひとり一人に必要なことは

このような「直き心」を常に備え持ち
心身の活動することが何より大切です。

人の道と言われる「道徳心」

【道徳⇔心身の活動】

信頼・絆

和の国日本人のモラルとも言える
「道理・責任」=「人徳」(=仁徳)/「人の道」
と人として生きる為に必要な心≒意識、
モラル≒道徳心について記します。

この道徳について
現在社会を担っている大人皆が理解し、
知識と心身の活動として説明出来、
自らの行動で表わし果たし示しているか?

と言われてみれば、そうではない大人が
多いのではないでしょうか❓

それは、
過度な安心安全意識(自己保身)、
モラルの欠如、道徳心の希薄、
自己顕示、思い遣り不足、DV
ハラスメント、イジメなどと言った
意識、行動や態度に表れていると共に、
社会現象となっている学歴、スキル、
実績優先や外見の執着と言った
体面を重んじ倫理意識の元となる
道徳心(人間力)育成に背を向けている
と思われることが多々見受けられる故です。

それは、
具体的に以下のようなことと考えられます。

🔴自制心の欠如

🔴己の心と「向き合う」ことを好まないが、
 他人のことはあれこれと言う。

🔴自己の都合を優先し、
 自ら発した言葉に責任を持たない。

🔴自分の快・不快い的「感情」に従う。

🔴苦労することに背を向け、楽に向かう。

🔴一人の人として「筋を通す」意識が希薄。

🔴人としての常識と言われる
 当たり前を判断するラインの低下。

🔴自らの行動規範には節度や
 礼儀に対する意識が薄い。

🔴人に良く思われたい、
 自分を身の丈以上に
 良く見せたいと言う思惑意識が強い。

🔴指導的立場の人の誇大な自己表現。

🔴人間としての活動に見返りを
 求める優先意識がある。
 (人との損得感情)

🔴自分の心に嘘偽りや言い訳を言いながら
 生活や仕事をしていないか?

※これは私自身にも無いとは言えません。😢

自分中心の個の社会と成った現在、
以上のようなこと少なくするには、
社会の中で生活をする一人の人として、
親としても、自他の子供達と正面から
向き合うことが求められると思います。

度々書きますが世界中で活躍している
エンターテナー、スポーツマン、賢人達
はこのようなことを決して成さず、
高い目標や明確なビジョンを備え、
自分自身と真摯に向き合っています。

と同時に、
次のようなことに心掛けていると考えられます。

🔶組織やチームのために、
 今、自分や仲間は何をすれば良いか?

🔶人としての道は何なのか?

🔶人の文字を強く認識し、
 人やものに感謝出来ているか?

🔶人として、
 何が正しいことなのか?

🔶人として、
 礼や義に欠けることはないか?

🔶人として、
 邪な感情に流されていないか?

🔶人として、
 自分の成すべき役割・役目は何か?

🔶人として、
 適切な感性を備えているか?

🔶人として、
 組織人として自分に足りないものは何か?

🔶現れた結果や成果に満足せず、
 上を向いてチャレンジ出来ているか?

私達、普通の人間は、
この総てが実際に出来ませんが、
自分自身が出来ることは進んで行う
ように努めることであるとも思います。

老子「道徳」の教え

老子の道徳経
【道可道、非常道。名可名、非常名。
 無名天地之始、有名萬物之母。
 故常無欲以觀其妙、常有欲以觀其徼。
 此兩者同出而異名。
 同謂之玄。玄之又玄、衆妙之門。】
 の書き出し文から始まります。

【世界より前に存在したものがある。
 物質でもなく、心でもないそれを、
 道と呼ぶ、という原則があるのが
 分かると説かれている。

 詰り物質ではなく、肉体でもなく、
 心や考えのような抽象的なことでもない。
 二つのどちらでもないものが、
 世界より前からあった。】と解する。
(以上の引用・・・学びメモより)

私見ながら、これは特定出来ない
多くの時や多様な場で意識され、
活用される意識の概念であり、
私たち日本人の調和=「和の心
であるとも考えられます。

【道理】 意味-出典:デジタル大辞泉
 1.物事の正しいすじみち。
   また、人として行うべき正しい道。理(ことわり)。
 2.筋が通っていること。
   正論であること。また、そのさま。

〇無理が通れば道理引っ込む
(出典)故事ことわざ辞典

【意味】
 道理に反することがまかり通る
 世の中なら、道理にかなった正義
 は行われなくなるということ。
【解説】
 道理にかなわない不正が平気で
 通用するようになれば、
 道理にかなった正しいことが
 行われなくなるという意味。
 また、いくら道理(正しい筋道)を
 主張しても聞き入れられない場合は
 引っ込んでいる方が身の安全と言うこと。

無理」とは、道理に反し、
 正しい筋道が通っていないこと。

「無理が通れば道理が引っ込む」
「無理が通れば道理そこのけ」
「無理通って、道理通らず」
「道理そこのけ無理が通る」
 
とも言われています。

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