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週刊 にしずかラボ

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*毎週連載《水:経絡治療からみた傷寒論(大上勝行)》 *毎月28日掲載《古典医学の学び方「医経解惑… もっと詳しく
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2017年9月の記事一覧

デジタルで古典を読む

 木簡から紙、そしてPC・タブレット・スマホへ。インターネットが普及した現代、デジタルと無関係に思う『古典』を読む環境はすっかり様変わりしています。  過去、古典書物はそれ自体数も少なく入手困難で、限られた人しか読む事ができませんでした。しかし、ネット環境が整った現在では、例えば、国立図書館や各大学の素晴らしいアーカイブを利用する事で、誰でも気軽に貴重な古典書物を閲覧することが出来ます。 *詳しくは、松木宣嘉先生の連載『はりきゅうヘブンズ・ドアー』で紹介されています。

弁脉法第一 31

脈浮而大.心下反硬.有熱. 属蔵者.攻之不令発汗.属府者.不令溲数. 溲数則大便硬.汗多則熱愈. 汗少則便難.脈遅尚未可攻. 〈ポイント〉・脈証と病証と治療

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【経絡治療の蔵象学】Pt.7 小腸膀胱の蔵象 4/4

8. 経穴の使い方8-1. 小腸経の経穴の使い方少沢(井金穴)

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弁脉法第一 30

師曰.病人脈微而渋者.此為医所病也. 大発其汗.又数大下之.其人亡血. 病当悪寒.後乃発熱.無休止時. 夏月盛熱.欲著複衣.冬月盛寒.欲裸其身. 所以然者.陽微則悪寒.陰弱則発熱. 此医発其汗.使陽気微.又大下之.令陰気弱. 五月之時.陽気在表.胃中虚冷.以陽気内微.不能勝冷.故欲著複衣. 十一月之時.陽気在裏.胃中煩熱.以陰気内弱.不能勝熱.故欲裸其身. 又陰脈遅渋.故知血亡也. 〈ポイント〉・誤治による病症 ・季節と身体の関係

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【経絡治療の蔵象学】Pt.7 小腸膀胱の蔵象 3/4

7-6. 小便とその他の臓腑 前回解説した臓腑が小便の生理において中心になりますが、これに加えて他の臓腑も少し小便に関わってきますので、加えて解説しておきます。

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5. 『鍼法弁惑』にみる藤井秀孟の嘆き

 8月は時間をつくって複数の治療院に治療体験や見学に出かけました。実際に治療院に行き、体験することでしか学べないことは本当に沢山ありますし、何より受けてみることで鍼治療の心地よさが身に沁みます。また、同世代で活躍されている先生方とお会いしてお話することは、日々の学習や鍛錬の励みになります。  私の勤務する学校では2年生で好きな治療院で治療を受け、そのレポートを発表するという授業があるのですが、この授業によって学習意欲が飛躍的に向上する学生がいます。鍼治療を受ける機会の少ない

弁脉法第一 29

①趺陽脈遅而緩.胃気如経也. ②趺陽脈浮而数.浮則傷胃.数則動脾.此非本病.医特下之所為也. ③栄衛内陷.其数.先微.脈反但浮.其人必大便硬.気噫而除. ④何以言之. ⑤本以数脈動脾.其数先微.故知脾気不治.大便硬.気噫而除. ⑥今脈反浮.其数改微.邪気独留.心中則飢.邪熱不殺穀.潮熱発渇. ⑦数脈当遅緩.脈因前後度数如法.病者則飢. ⑧数脈不時.則生悪瘡也. 〈ポイント〉・脈の推移と病状の推移

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【経絡治療の蔵象学】Pt.7 小腸膀胱の蔵象 2/4

7. 小便の生理7-1. はじめに*湿邪の多い日本では滲泄させる治療が大切  「小腸」「膀胱」は小便を出すことに深く関わっています。そして私たちは日本で生活して、日本で鍼灸をして、日本人を中心に治療するわけですから、この小便をいかにして出すかが非常に重要で、治療の中心になってきます。  なぜなら「脾胃の蔵象」においてすでに解説しましたが、日本は島国なんですね。「東・西・南・北」の四方を海に囲まれているので、どの方面から吹く風も必ず海の湿気を含んでいます。さらに日本は山脈が

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弁脉法第一 28

寸口脈浮而緊.浮則為風.緊則為寒.風則傷衛.寒則傷栄. 栄衛倶病.骨節煩疼.当発其汗也. 〈ポイント〉・脈状は病を表す。

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【経絡治療の蔵象学】Pt.7 小腸膀胱の蔵象 1/4

1. はじめに*小腸と膀胱は小便を出す部分で密接な関係がある  「小腸」と「膀胱」の蔵象に入っていきます。皆さんは、「小腸と膀胱は表裏の関係でもないのに、どうして一緒に論じるのか?」と思うかもしれません。これは「小腸」と「膀胱」は、蔵象において「小便を出す」ということに密接に関係しているからです。  このパートでは「小腸」と「膀胱」を一緒に解説します。さらに、「小腸の蔵象」「膀胱の蔵象」ときちんと分けて解説するのではなく、「小便」という生理を詳解する中で両者に触れていきた

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