マガジンのカバー画像

週刊 にしずかラボ

経絡治療の学びをサポートします。経絡治療の蔵象学・講義ビデオ・漢方講座・経絡治療Q&Aなどを配信。毎週少しずつ一緒に学びましょう。月額300円。
*毎週連載《水:経絡治療からみた傷寒論(大上勝行)》 *毎月28日掲載《古典医学の学び方「医経解惑… もっと詳しく
¥300 / 月 初月無料
運営しているクリエイター

2018年10月の記事一覧

平脉法第二 36

趺陽脈緊而浮.浮為気.緊為寒.浮為腹満.緊為絞痛. 浮緊相搏.腸鳴而転.転即気動.膈気乃下. 少陰脈不出.其陰腫大而虚也. 〈ポイント〉・冷えと熱の同居による腹部の脈と症状

有料
100

【「景岳全書」婦人科を読む】2.婦人規上 2-1.総論類 論難易二(3)

【本文③】然尚有人事之難、如寇宗奭引黄帝之論曰:凡治病、察其形気色沢。 ……形気相得、謂之可治;色沢以浮、謂之易已。 ……形気相失、色夭不沢、謂之難治。 又曰:診病之道、観人勇怯、骨肉、皮膚、能知其虚実、以為診法。 故曰:治之要極、無失色脉、此治之大則也。 【書き下し】然して、なお人事の難あり。寇宗奭の黄帝の論を引くが如く曰う: およそ病を治するに、その形気色沢を察す。 形気相得るときは、これを治すべきと謂う。色沢しく以て浮なるときは、これを易え已しと謂う。 形気相失うとき

有料
100

【讀解「難経本義諺解」】三難(本文②、本義②)

【本文②】*「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ」https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/ 『難経本義 2巻』(京都大学附属図書館所蔵)Image33-34

有料
100

平脉法第二 35

寸口脈弱而緩.弱者陽気不足.緩者胃気有余. 噫而呑酸.食卒不下.気填於膈上也. 〈ポイント〉・陽虚による陽気の停滞とその病症。

有料
100

【「景岳全書」婦人科を読む】2.婦人規上 2-1.総論類 論難易二(2)

【本文②】蓋以婦人幽居多鬱、常無所伸、陰性偏拗、毎不可解。 加之慈変愛憎、嫉妒憂恚、罔知義命、毎多怨尤。 或有懷不能暢遂、或有病不可告人、或信師巫、或畏薬餌。 故染着堅牢、根深帯固、而治之有不易耳。此其情之使然也。 【書き下し】けだし婦人は居に幽し(くらし)鬱多きを以て、常に伸ぶる所なし。毎に解くべからず。 これに加え恋を慈しみ愛憎し、嫉妬し憂い恚り(いかり)義命を知ることなし。毎に怨み多く尤し(はなはだし)。 あるいは懷(おもい)あり暢遂すること能わず、あるいは病あれども

有料
100

【讀解「難経本義諺解」】三難(本文①、本義①)

【本文①】*「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ」https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/ 『難経本義 2巻』(京都大学附属図書館所蔵)Image33

有料
100

平脉法第二 34

趺陽脈大而緊者.当則下利.為難治. 〈ポイント〉・跗陽の脈の病理。大緊。

有料
100

【「景岳全書」婦人科を読む】2.婦人規上 2-1.総論類 論難易二(1)

【本文①】諺云:寧治十男子、莫治一婦人。 此謂婦人之病不易治也。何也? 不治婦人之病、本與男子同、而婦人之情、則與男之異。 【書き下し】ことわざに云う、寧ろ十の男子を治すとも一の婦人を治す莫れ。 この謂い婦人の病治すこと易からざるなり。何ぞや? 婦人の病を知らず、もと男子と同じ、而して婦人の情は男子と異にす。 【口語訳】むしろ10人の男性を治療しても1人の女性を治療するなとことわざにある。このことわざは女性の病は治し難いの意味である。どうしてか? 女性の病を知らないとい

有料
100

【讀解「難経本義諺解」】二難(本義⑤)

【本義⑤】*「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ」https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/ 『難経本義 2巻』(京都大学附属図書館所蔵)Image33

有料
100

はじめに

Q.鍼灸師も『傷寒論』を読まなければ、とよくいわれます。 なぜ?どうして湯液の書物を読まなければいけないの? 『傷寒論』にも鍼灸の記述があるから? A.いえいえ、そんな理由ではありません。 『傷寒論』は急性熱病の治療書で、病の変遷が書かれています。 その理論の中核をなすのは、三陽三陰であり、病位です。 経絡経穴で治療する鍼灸師(特に経絡治療家)には、この考え方が不足しており、これを学ぶために『傷寒論』を学ぶ必要があるのです。 『傷寒論』を学び理解することで、病気が立体的に

平脉法第二 33

寸口脈弱而遅.弱者衛気微.遅者栄中寒. 栄為血.血寒則発熱.衛為気.気微者心内飢.飢而虚満不能食也. 〈ポイント〉・遅脈と血の停滞と発熱

有料
100

【「景岳全書」婦人科を読む】0. はじめに

 病院勤務していた頃、ベテラン助産師の「最近の赤ちゃんは冷えてるわ。生まれてすぐなのに赤くなくて白いし。羊水が冷えとる。ここ10年で難産や逆子もすごく多いわ。」という言葉が気になっていました。実際に妊婦さんの身体を触ってみると、お腹や足が氷のように冷たいこともありました。  昔の産婆は、「冷えは難産になる」ことを知っていて足やお腹を冷やさないよう養生法を伝えていました。妊婦さんたちも腹帯を身につけ、足湯で下半身を温めていたといいます。病院での分娩が主流となってからは、昔から

有料
100

【「景岳全書」婦人科を読む】2.婦人規上 2-1.総論類 婦人九證一(1)

【本文①】婦人諸病、本與男子無異、而其有異者、則惟経水胎産之属。 故本門亦止列九証、曰:経脈類、胎孕類、産育類、産後類、帯濁類、乳病類、子嗣類、癥瘕類、前陰類。 凡此九者、乃其最切之病、不得不叧詳方論。 此外雑証、但與男子相同者、自有各門論治之法、故不以男女分而資贅於此。 【書き下し】婦人の諸病は、本男子と異なること無し、而して其の異なること有るは、惟経水胎産の属のみ。 故に本より門亦た九証を列するに止む、 曰く:経脈類、胎孕類、産育類、産後類、帯濁類、乳病類、子嗣類、癥瘕

有料
100

【「景岳全書」婦人科を読む】1. 序

張介賓 字は「会卿」、号は「景岳」。室名を「通一子」とも号していました。西暦1563年、明の末期の生まれで、これは日本で言えばちょうど安土桃山時代。豊臣秀吉、徳川家康、織田信長が覇権を争っていた時期にあたります。彼は易経を深く研究し、易学と医学が同じ理論であるとし、易学の理論を医学の理論の解釈に用いました。主な著書には「類経」「景岳全書」があります。彼は後に「張仲景(傷寒雑病論著者)の後、千古に一人」と称され、偉大な功績を讃えられています。 景岳全書 張介賓は78歳でこの世

有料
100