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【クルマ編-第55回】SUBARU レイバック Limited EX <レギュラー>

 アメリカ市場を含めて、今や「冬場のワゴンは SUBARU」と言われるくらい、小型車のワゴン市場に根強いブランド価値を築き上げている SUBARU。
 アウトバック、レヴォーグに続く小型スポーティワゴンの商品ラインナップとして、新たに レイバックが追加されました。 この3車種のエンジンスペックや駆動方式は基本的に同じ(水平対向4気筒1.8Lターボエンジン+リニアトロニック(CVT)ミッション&AWD)です。 常識的に視ると、価格帯も含めて同じようなコンセプトの類似商品を同じマーケットに向けて1社で3車種もダブらせて投入する事はあまりしません。 
しかし此処に、自社の強みを磨き、しっかりと地に足を付けたSUBARUの企業戦略が視えます。 北米と日本に軸足をつけて、ワゴン市場に特化させた「SUBARUの強みを強調した、独自のマーケットを築くブランドの戦略」。 同じ中堅自動車メーカーのマツダやホンダとは違った企業戦略、中国市場の参入はせず、全方位に向けた商品バリエーション戦略も取らず「自社の特徴と強みを絞り込み、それに徹して特化した商品の戦略と市場の展開」です。
その結果、SUBARUの業績は、他メーカーと違って、中国市場の動向や景気に左右されずに、円ドルの交換レート や北米市場の好景気と物価の上昇を受けて、近年の企業決算は思うがままに好調です。
 今回のレイバックという商品を視ると此処が手に取るように良く解ります。

話をレイバックに戻します。
スポーティワゴンと従来の感覚で紹介しましたが…レイバックをよく視ると、従来からあるセダンから派生したワゴンという定型版の商品像ではなく、ワゴンとしてのラッゲージ要件(広さや 利便性,そしてアレンジ)は満たした上で、従来の常識から離れた、下周りをSUV風に演出した造りや、スポーティ・ハッチバック的な車両後部のデザインなど、クロスオーバーと呼ばれるカテゴリー要素も多分に入っています。

スポーティハッチバック的な要素と SUV的な下半身、さらに…
正統派ワゴンのバックドア廻り等、あらゆるファクターが入り混じる後部

 今や、スポーティワゴンとか、スポーティハッチバック、そしてスマートSUV、更にはクロスオーバー… 車型とカテゴリーの呼称条件は「区分や境目の定義が崩れ、読んだもん勝ち」になっていますね。➪ これが数年前から私が言い続けている「カテゴリー・レス、車型レス」の世界。あらゆるものが組み合わされて出現してくる 新たな時代の到来です。

皆さんも、顧客様に対して「他社製品と違う何を提供する? 自社の強みと他社との差別化は? そして信頼のブランディング化は?」 
 そんな観点で、街中で観るクルマを日常の中で洞察してみませんか!! 
カローラとプリウス、シエンタとノア、フィットとヤリスとアクア、色々なことが視えてきます。失敗例や成功例、ヒット作のエッセンスなど!
そして、そのような洞察と思考はクルマに限った話ではなく、ビジネスや日常の中でも何かのヒントや閃きになって活きますよ~。

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