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<プレミアムプラン特典>水野が語る…「よもやま話-13」 衝突安全性の話-Ⅱ 衝突安全性の法規を超えた領域で、車型が違うとどうなるの…? 

所有する喜びや、日々の移動のパートナーとして、毎日の生活を支えてくれ.
くれるクルマ、そして 時には 疲れた心を蘇らせて明日への活力も貰える。
 しかし…その一方で、交通ルールやマナーの順守、そして 日々刻々と変わる環境やコンディションの中で、使える限界を弁えたドライブも重要です。
どのような理由や言い訳があろうと…一瞬でも誤った使い方をするとクルマは、凶器に変身するもう一つの顔を持っています。

 そして、特に最近はITツールの「弁えや規制の怠った進化」により、事故の原因も大きく変化し、今まで無かった新たな問題も増加しています。 
例えば…
・生活習慣病になってしまっている "スマホ人間" の「運転中も止められないスマホ操作によるナガラ運転」が起こす、ノーブレーキの追突や 正面衝突。
・完全な自動化ではないにも拘らず、メディアが「自動運転、自動運転」と連呼する為に、クルマに疎い人が、単なる運転支援の装備を「自動運転が付いたクルマ」と勘違いした使用による、突っ込み事故や不注意事故や暴走。 

 しかし一方で、衝突安全の法規が規定している乗員保護の内容は、昔のデータに基づく旧態依然のままです。
楽しさや便利さと併せて、悲惨な事故も表裏一体(表と裏)に自覚して、防衛運転を心がけ上手くクルマを使い熟すのが「賢いカーライフ」です。 
「交通の安全と事故防止」これは本当に大切な言葉であり、いつも心に持つべき戒めです。

 一方で巷からはこんな声も聞こえてきます… 
「クルマは皆同じように法律で衝突安全性が規定されているから、一部のメーカーの届け出の不正認証事件を除けば、どれも衝突安全性は同じじゃあないの…!!」
確かに、法律で衝突安全性は色々なことが決められていますし、国土交通省からも 毎年 型式認証テストの結果は公表されています。 
(その中身は、少し難しいかもしれませんが ?)

 しかし、現実には事故はあらゆる状況の中で起こりますし、法規の規定は一部の代表的な領域で定められています。 衝突する速度も、衝突の方向も、衝突する相手の車の種類や重さも様々にある中での、ある部分だけを再現させた衝突条件の再現で規定されています。
(代表例としては➪ 規定する範囲は一般の生活道路だけに限定されて、高速道路や、ドライバーの不注意によるノーブレーキでの衝突等は取り扱われていません)
 世界を観ても、法律の規定は国や地域ごとに異なりますし、日本の中でも、軽自動車や商用車は、特別に緩和された緩い規定で衝突安全性の認証試験は行われています。

 前回は、法律の規定エリアを外れた前面衝突の条件に対して、FF車とFR車の違いを解説しましたが、今回は「車型の違いによる、後面衝突と 側面衝突の状況」についてのセミナーです。
 法律の衝突テストは、50km/h前後の速度帯を中心に規定されていますし、特に後面衝突は 36.4km/hで追突し、追突された車が 20km/hで動きだす衝突エネルギーという緩い条件でテストは行われています。 ですから、例え一般道での追突でも、テレビやSNSからは凄い画像が流れて来ます。
 そして最近は…高速道路だけでなく一般道での追突事故や交差点の側面衝突事故の映像でも実際の破損状況は、車型によって違うことに気づかれる方も増えているようです。 日本より走行速度領域が速いヨーロッパでは「燃費や 動力性能からだけでなく、緊急時の回避性能や 衝突時の安全性確保」から、タクシー等の営業用を除き、自家用車としてミニバンを所有するのは敬遠されています。

 今回の、水野和敏が語る よもやま話 では、皆さんが「普段何となく 半分モヤモヤしている」と思われる、車型違いによる衝突の安全性について、
・法規の規定はどんな処まで想定しているのか、それが外れた領域ではどんな事が起きそうか…?
・日本の国土交通省から毎年だされる 法規に基づく衝突安全テストの公表結果は車型に関係なく 殆どのクルマが良い結果になっています。
 しかし、50km/h前後の法律の規定領域から外れた「高速道路や郊外のバイパスでの事故や、クルマの重量や衝突の方向が違った状況」でも安全性は公表結果と同様にどれも同じか ?   もし違うとすればどんな点か…? 
 こんな観点も含めセミナーをしました。

※ このように、社会に流れている曖昧な情報や、実際に起こっている様々な悲劇や出来事を、単なる情報や知識の消耗材として流してしまわずに、視点を変えて、大切な参考事例として自身の思考の「糧」にして活用すれば、日頃 幾つもの場面で役立つ知識や知恵になります。 楽しむと同時に「考える時の癖」にして有効に使いましょう…。
ここから先、詳しくは動画をお愉しみください。

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