妻鹿潤

大手教育企業→教育ベンチャー起業→学習塾経営・塾コンサルタント・キャリアアドバイザー・…

妻鹿潤

大手教育企業→教育ベンチャー起業→学習塾経営・塾コンサルタント・キャリアアドバイザー・プロ家庭教師のキャリアです。特に不登校・発達障害に知見があります 教育歴15年以上で、のべ1500人以上の小中高生、保護者へ指導・学習アドバイスを行いました 専門の教育・キャリア系の投稿をします

最近の記事

中学時代に勉強できた子が”偏差値の高い高校”に行って伸び悩む理由

中学時代、一生懸命がんばって勉強し、念願の高校に入学したものの、少しずつ笑顔が消えていく。そんな高校生をたくさん見てきました。友達も出来て、部活も入って、学校生活としては楽しいはずなのに…と悩むお母様もたくさんいらっしゃいます。 なぜ中学校から高校生になって、勉強を頑張れなくなる生徒が多いのでしょう。理由は大きく2つあります。(文:「株式会社STORY CAREER」取締役 妻鹿潤) 「ずっと勉強ができていた」からこそ、成績が上がらなくなるとモチベーションが下がる 1.

    • マンガを読んで成績アップ!? ワンピースや進撃の巨人が「教科書」になるワケ

      個別指導塾を経営・運営し、1500人の生徒をサポートした、プロ家庭教師の妻鹿潤です。 マンガは「勉強のジャマ」だと思われています。しかし、「マンガの読み方」や「読むマンガ」にこだわれば、実は国語の成績を驚くほど上げることができます。 実際に、国語の偏差値が3年で30上がった例もあります。マンガは見方を変えれば、完成度の高い教科書なのです。 今回は、国語の成績が上がる読み方と、オススメのマンガを紹介します。 訓練になる「読み方」とは国語のテストでは、「登場人物の心情は?

      • 公立学校は大丈夫? 疲弊する現場、教員試験の倍率も低下 「民間に就職していれば……」

        個別指導塾を経営・運営する中で1500人をサポートした、プロ家庭教師の妻鹿潤です。職業柄、教育委員会や学校の先生と意見を交わす機会が多いですが、公立学校の先生の労働環境は壮絶と言わざるを得ません。 教員勤務実態調査(2016年実施)によると、「週60時間以上」働いていた教諭は小学校で33.5%、中学校では57.7%に達していました。週60時間の労働を続けていれば、いわゆる「過労死ライン」を超えてしまいます。この数字には「自宅へ持ち帰った仕事の時間」は含まれていないので、実態

        • 塾費用の危険な「落とし穴」とは? 特別講座に教材費… 受験生なら「営業目標ひとり100万円」も

          個別指導塾を経営・運営する中で1500人をサポートした、プロ家庭教師の妻鹿潤です。塾の費用について、「思っていた金額よりもかなり高い金額を支払った」というケースがよくあります。悪質なものだと「途中解約ができないどころか、解約金を取られた」という話を聞くことすらあります。 宣伝チラシや契約時に提示された金額だけで収まると考えるのは「危険」です。気をつけるべき、塾費用の「落とし穴」は、どんな点なのかを解説します。 高額な「教材費」に注意見落としがちなポイントは「純粋な授業料・

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          学校教育だけで「地頭」を鍛えることは可能なのか やったらNGな勉強法も

          個別指導塾を経営・運営する中で、1500人以上の小中高生をサポートした、プロ家庭教師の妻鹿潤です。 私はいま、キャリアコンサルタントや採用面接官の仕事もしているのですが、面接でやり取りをしていて「この人は地頭がいいな」と感じることが多々あります。実はこの「地頭」、小中高の勉強でも、かなり鍛えられると思っています。今日はそのポイントをご紹介します。 そもそも「地頭がいい」ってどういうこと?私が面接をしていて「地頭がいいな」と思うのは、その人に「構造把握能力」と「言語化能力」

          学校教育だけで「地頭」を鍛えることは可能なのか やったらNGな勉強法も

          要注意!「スクールカースト高め」な生徒に教える4つのコツ プロ家庭教師のノウハウ紹介

          個別指導塾を経営・運営する中で、1500人をサポートした、プロ家庭教師の妻鹿潤です。学校の教室内で生徒がお互いをランク付けして「序列」を決める、いわゆる「スクールカースト」。その影響は、学校を離れた場面にも及んでいます。 塾や家庭教師などで、スクールカーストが高い生徒に教える際には、外してはいけない独特のポイントがあります。今回はその中で、特に重要な4つを紹介します。 その1.「なめられない」ためには?スクールカーストが高い生徒は、コミュニケーション能力、身体能力などが「

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          大学附属校に入れば安心?内部進学だと就職に不利? 附属校のメリット・デメリット

          コロナ禍で”大学附属校”への受験人気が高まっています。元々、大学受験共通テストの行き先が不透明であったり、大学の定員管理の厳格化があったりしていましたが、加えて新型コロナウイルスによる情勢の不安感も影響をしているようです。 「附属校に入ればもう安泰。後はエスカレーターで大学まで登れる」と思われる人も多いようですが、本当にそうでしょうか。 今まで大手学習塾勤務、個別指導塾経営、プロ家庭教師と行ってきましたが、塾通いや家庭教師をつける附属校の生徒は意外といます。大学まで直結し

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          東大・京大合格者は発達障害の性質を持つ人が多い!? 個性を活かした勉強法で難関を突破

          プロ家庭教師として個別指導のほか、障害・不登校の生徒の個人指導も行っています。今まで100人以上の東大・京大生と接してきましたが、東大・京大に合格する人は”発達障害”の性質を持つ人が多いと感じています。 これは面談・面接を通して思ったことでしかありませんが、日頃、発達障害の生徒と接しているからこそ、彼らの性質とよく似ていると感じています。ちなみに、私は発達障害を”障害”と呼ばず、「でこぼこ個性」と呼んでます。 そういった個性を持つ子どもは、弱みはあるものの”突出した強み”

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          ドラクエの遊び方で分かる”わが子の最適な勉強法” 4タイプ別に解説

          幅広い年代から愛されるゲーム『ドラゴンクエスト』。子どもがゲーム好きで心配している親御さんもいますが、子どものゲームプレイスタイルから、”どうすれば勉強のやる気を一気に引き上げられるか”がわかります。 なぜなら、プレイスタイルから、どのような性格や価値観を持っていて、ゲームにどのようなことを求めているかが見えてくるからです。今までもその欲求を勉強に当てはめ、一気に勉強のやる気が出たケースを目にしてきました。 今回は、ドラクエの遊び方から子どものタイプ別”最適な勉強方法”を

          ドラクエの遊び方で分かる”わが子の最適な勉強法” 4タイプ別に解説

          過剰な”承認欲求”が引き起こす悪い動機──「凄いと言われたい」という思いだけでは人はついてこないことが多い

          個別指導塾で小中高生、キャリア支援で新卒・中途の方と1000人以上と接した中で、人の原動力になっている様々な”動機”を見てきました。 その”動機”の中には「悪い動機」があります。絶対的に良くない、というより、その動機が強いことでデメリットが生じることが多い動機をそのように分別しました。ここでは分かりやすい例として「承認欲求」を取り上げています。 承認欲求だけで突き進むと社会的価値を生み出しにくいまず、動機の種類を便宜上「良い動機」「良くも悪くもない動機」「悪い動機」の3種

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          子どもが自発的に勉強をするようになる方法は? 勉強以外で本人が夢中になっているものを分析して動機づけしてあげる

          子どもが勉強に意欲的になるためにはどうすればいいのでしょう。1000人以上の生徒・保護者と個別指導で向き合った結果、ほぼどのような子どもでも、あるアプローチをすれば勉強に意欲的に取り組むようになることがわかりました。 結論から言うと、1つのメソッドがあるというより「その子の強い動機を見つけ出して勉強と繋げる」というものです。動機とは、その子が行動を起こすときのきっかけになっているもののこと。 動機と勉強をつなげ、「頑張れば達成感が生まれる」という認識を持ってもらうと、この

          子どもが自発的に勉強をするようになる方法は? 勉強以外で本人が夢中になっているものを分析して動機づけしてあげる

          子どもの主体性が伸びない家庭の特徴 両親が「計画を立てる」「先回りして穴を埋める」を必要以上にやりすぎる

          子育てでは「主体性を育む」ということがよくテーマになりますが、今まで個別指導塾経営に携わる中で1000人以上の親子と接してきた中で、「子どもの主体性が伸びない家庭」というものがあると気づきました。 主体性とは、子ども自身が「○○したい」という内発的な動機を元に発生するエネルギーのことです。これが育たないと、将来的に3つの弊害が出ると考えています。 まずは「長続きしなくなる」。両親の発言による不安や恐怖、義務などが動機だと、一時的な動力として有効なこともありますが、心身的に

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          真面目な子どもが中学生になって成績が落ちる理由 真面目さゆえに「理解しないで暗記」

          今まで個別指導塾でさまざまな個性を持つ1000人以上の生徒と接してきました。その中で、その子の”性格”をみれば、勉強方法やテストにどのような傾向が出るかが分かるようになりました。 今回は「真面目で言われたことをちゃんとやる生徒」と「安全志向が強い生徒」の2タイプについて、得意・不得意なことや、おすすめの対策を紹介します。 なぜこの問題でこの公式を使う? 考えないでひたすら暗記は注意 「真面目で言われたことをちゃんとやる生徒」は女の子に多く見られます。親の言うことをしっか

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          子どもの将来に役立つ習い事は? ポイントは「”級”や”段”がある」「失敗して当然と思えるもの」

          個別指導塾を運営する中で、保護者から「小さい時にどのような習い事をさせたらよかったのか?」という相談が多く寄せられます。実際、どうすればいいのでしょうか。今回は習い事のメリットや、おすすめの習い事について考えていきたいと思います。 まず、習い事のメリットとデメリットから整理しましょう。習い事には、大きく「運動系」と「頭を使う系」があります。運動系だと身体機能の発達やストレス発散につながります。 勉強などの「頭を使う系」になると、脳の発達に影響を与えると言われています。両者

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          中学時代に勉強できた子が”偏差値の高い高校”に行って伸び悩む理由

          中学時代、一生懸命がんばって勉強し、念願の高校に入学したものの、少しずつ笑顔が消えていく。そんな高校生をたくさん見てきました。友達も出来て、部活も入って、学校生活としては楽しいはずなのに…と悩むお母様もたくさんいらっしゃいます。 なぜ中学校から高校生になって、勉強を頑張れなくなる生徒が多いのでしょう。理由は大きく2つあります。 「ずっと勉強ができていた」からこそ、成績が上がらなくなるとモチベーションが下がる 1.成績低下により、勉強に対するモチベーションが低下する 勉強

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          塾費用の危険な「落とし穴」とは? 特別講座に教材費… 受験生なら「営業目標ひとり100万円」も

          個別指導塾を経営・運営する中で1500人をサポートした、プロ家庭教師の妻鹿潤です。塾の費用について、「思っていた金額よりもかなり高い金額を支払った」というケースがよくあります。悪質なものだと「途中解約ができないどころか、解約金を取られた」という話を聞くことすらあります。 宣伝チラシや契約時に提示された金額だけで収まると考えるのは「危険」です。気をつけるべき、塾費用の「落とし穴」は、どんな点なのかを解説します。 高額な「教材費」に注意 見落としがちなポイントは「純粋な授業

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