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目標と現在地はセット

目標は決まっているけど、なかなか達成できない。

頑張らないといけないのはわかっているが、目標を決めることができない。


スポーツをしていても、仕事をしていても目標はとても大事です。

ただ大事とわかっていながら、どうやっていいかわからない。

そうこうしているうちに、イライラや焦りばかりが先行してくる。

そんな時、桜木花道と安西先生がその悩みを解決するヒントを与えてくれています。


ワクワクする目標


インターハイへ向けて、花道は安西先生と晴子ちゃん、そして桜木軍団と一緒にシュート合宿に入ります。

まず安西先生は花道とジャンプシュート数の勝負をします。

10本中どちらが多く入れることができるか?

結果は安西先生9本、花道0本


ここに大事な要素が隠されています。

花道のジャンプシュートにおける現在地をわかってもらうことです。

そして彼のシュートフォームを全てビデオに収めました。

[SLUM DANK新装再編版14巻P183〜P189]


次にインターハイ本大会までに、どのようになれば良いかを安西先生は花道に伝えました。

この時、ジャンプシュートを覚えないことによるデメリット、覚えることのメリットの両方伝えたのです。

そして花道に「ジャンプシュートが入っている自分」をイメージさせました。


成功している自分をイメージできたことで、花道はとてもワクワクしてきました。

「ジャンプシュートが入るようになる」ことが目標になりました。

[SLUM DANK新装再編版14巻P195〜P197]


現在地がわかり、目標が決まれば、手段もわかってくる


ここで花道君の状況を整理します。

目標・・・インターハイまでにジャンプシュートが入るようになる

現在地・・・10本中0本

では現在地からどうやって目標を達成するのか?


花道:オヤジ・・・・・・

   ・・・何をやったらいいんだ?

安西:ほっほっ

   シュート2万本です

花道:2万で足りるのか?

[SLUM DANK新装再編版14巻P197〜P198]

手段・・・シュート2万本を1週間で打つ


こういった安西先生の手順により、花道は今まで以上に積極的にシュート練習に励みました。


目標と現在地がわかれば、意識が変わる


以前私がある中学生の進路相談に乗っていた時の話です。

中学生:浅田さん、僕、〇〇高校に行きたいです。

浅田:〇〇高校は全国でベスト16やベスト8に入ってる強豪や。しかも大阪じゃ1位か2位やで。お前は中学で何か実績ある?高校生と試合したら、どれくらいのレベルなん?

中学生:いえ、わかりません。

浅田:じゃあ、大阪予選ベスト8の学校に練習に行こう。


そして実際に大阪予選ベスト8の高校生と試合しても、歯が立ちません。

ここで初めて彼は、高校における自分の位置を知りました。

そして大阪1位の高校にも練習に行きました。

やっぱり歯が立ちません。


この時、彼は目標とする高校のレベルと自分自身のレベルを知りました。

それから、彼の練習に対する目の色と意識が変わりました。

圧倒的に集中力が増しました。

練習内容も明らかに変わり、自分から積極的にするようになりました。


目標と現在地はセット


私達は働いていると「もっと意識を高くしろ」と言われたり、部下や後輩に言ったりします。


ですが、ここで考えてみて欲しいのです。

自分自身の、または部下や後輩は現在地をわかっているのでしょうか?

自分自身の、または部下や後輩は目標を正しく持てているのでしょうか?

現在地から目標への手段を、理解しているのでしょうか?

目標に対してワクワクしているのでしょうか?


花道君と安西先生とのやり取りは、私達の生活を豊かにしてくれるためのヒントを与えてくれています。




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