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ハネムーン旅行記#16/サグラダ・ファミリア、夢みたいに綺麗なオレンジの光。

サグラダ・ファミリアに舞い戻った僕らは、1時間前までここである種ゲリラ的なフォトセッションを敢行していたと思うと我ながら勇気あったなと思った。海外でフォトセッションをやる人がいたら、度胸のある人を除けばサグラダ・ファミリアでやるのは2回め以降にしておいたほうがいいかもしれない。笑

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サグラダ・ファミリアには徐々に日が傾いてくる時間についた。中に入ると、ステンドグラスから差し込む光が感動的な美しさだった。オレンジのステンドグラスの反対側はブルーを中心とした寒色系の色遣いだったから、朝来たら青い光が差し込んでるんだろうなと想像して、ガウディの設計に感嘆した。

以前来たときはたぶん昼間だったから、サグラダ・ファミリアってここまで美しかったんだ、とすごく感銘して、改めてバルセロナのファンになった。

フォトセッションからバタバタと行動していたのは、ここのトップ・ビューにも申し込んでいたからで、受付時間が15分しかないのである。遅れたらどうなるのかはよくわからないけど、少なくとも5分前くらいに「もういいんじゃない?」と思って受付しようとしたら「時間まで待て」と係の人に止められてしまった。スペインなのにきっかりしている…!と偏見に満ちた言葉をぐっとこらえて時間まで待った。

でもそのトップ・ビューはなんというか、ステンドグラスほどの感激はなくて、わりとあっさりと降りてきてしまった。トップ・ビューがどうこうというより、ステンドグラスの美しさが際立って印象的なせいだ。

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サグラダ・ファミリアを出て、歩いてサン・パウ病院へ。途中でコーラを買ってベンチで休憩した。フォトセッションの時にスペイン人にヒューヒュー言われたあたりだ。笑

世界遺産がある街の中で暮らすというのはどういう気持ちなんだろう?京都の人は似たような気持ちを持ったりするのだろうか。京都の景観条例が厳しいように、(バルセロナにそういう条例があるのかは知らないけれど)少なくとも街にあるものはガウディっぽいモザイクだったり、気を使っている感じはして、そういうところは好感が持てる。

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サン・パウ病院は特に中に入らずスルーして、タクシーでグエル公園に向かった。以前来た時には無料だったのだけれど、今は有料化されたみたいだ。でもすごい額ではないので、それで入場人数が調整されて快適になったり、清掃が行き届いたり、補修ができたりするならば良いことだと思う。

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なんてことを思いながら入場したらめちゃくちゃ混んでいた。無料だったらもっと混んでいたのかもしれないけれど。

スーベニアショップはパスして、まずトカゲのモニュメントのところへ。黄色いビブスを着た警備員が見守っているのだけれど、奥さんが果敢にもその警備員に「写真を撮ってくれ」と頼む。「勤務中なんだけど…」ともにょる警備員を笑顔で押し切り撮ってもらう。すごい。

ちなみに撮り終わって移動するとき、振り返って手を振ったらウィンクしてくれたらしいので、警備員でも中身はやっぱりスペイン人で安心したというか、そういうおおらかなところはやっぱり好きだ。

そしてグエル公園で日の入りを迎える。照らし出された建物はどことなくお菓子の家みたいだ。バルセロナの代名詞といえばガウディ建築だと思うけれど、一人のアイデアでバルセロナをこれだけ有名な観光地として、何百万人も訪れているという事実もすごいな、と思いを馳せた。

サグラダ・ファミリアのオレンジ、夕暮れのオレンジ、そしてオレンジの屋根。なんとなく今日一日はあたたかなオレンジ色に包まれていたような気がする。

最後までお読みいただきありがとうございました。 このnoteのテーマは「自然体に綴る」です。 肩肘張らずに、「なんか心地いいな」と共感できる文章を探したくて僕も書いています。なにか良いなと思えるフレーズがあったら、スキ!やフォローをしてくださると励みになります。