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趣味でも「プロティアン」:写真編

「プロティアン」とは、変幻自在に姿を変えるギリシャ神話の神様「プロテウス」由来の言葉で、キャリア教育の世界で使われています。私は、プロティアン理論を扱うキャリアコンサルタントをはじめとして、様々な仕事をしているので、昨年自社をひとり起業で立ち上げた際に、株式会社PROTEAN HIROと名付けました。

趣味でもプロティアン

趣味の世界でも、若い頃から興味を惹かれるままに、様々な趣味に取り組んできました。要は、何でもやりたがり屋なんです。

その趣味を、現在力を入れている順でランクづけして並べると以下の通りです。
①写真 ②旅行 ③ランニング ④読書 ⑤英語 ⑥キャンプ ⑦山歩き ⑧カラオケ
この趣味のほとんどが今の仕事につながっています。

他に、かつて力を入れていたが、今はあまりやれていないか、完全にやめてしまったのは以下です。
①ゴルフ ②スキューバダイビング ③自転車 ④ボーリング ⑤オーディオ

趣味へのアプローチ

私の場合、ある趣味を見つけると、まず道具を揃え、その趣味に関する入門書を読み、そしてスクールに入って学ぶというプロセスを取ります。特に良い道具を揃えることが、また趣味のうちです。そのため、田舎にあった前の家には、趣味の道具の保管と写真スタジオを兼ねた離れがありました。

昨年春に、前の家の半分以下の面積の家に引っ越したため、多くの物を泣く泣く処分することになりました。私が亡くなった後に、家族が苦労しなくなったと思えば良かったかもしれません。

カメラとの出会い

前置きが長くなりましたが、今私が一番力を入れている趣味が写真です。その遍歴を綴ってみたいと思います。

私が最初にカメラに出会ったのは、今から50年ほど前です。中学3年の時に、当時一緒に住んでいた私の叔父が持っていた一眼レフカメラを見てかっこいいなと思い、私もカメラを買おうと、カタログ収集を始めました。最初は安いカメラを買うつもりでしたが、カタログを見るうちに、当時出たばかりのOlympus OM-1という最新鋭の小型一眼レフに目を奪われました。そして、小さい頃から貯めたお年玉を使って、いきなり一眼レフを購入しました。

高校時代

高校に入ってからは、クラスの写真係として、文化祭や体育祭のイベントで写真を撮って、掲示板に張り出して、購入を募りました。高3の時に写真部に入り、暗室作業などにも取り組みました。

大学時代

大学に入った時に部活で写真部に入ろうと思っていたのですが、同じクラブハウスの奥にあるオーケストラの美しい女性たちに目を奪われて、そちらに入部してしまいました。暗室の中よりもステージに立つ方を選んだのです。

ただ、これは大失敗でした。全く楽器経験のない私がバイオリンを弾こうというのは無謀でした。一方で、もしあの時、写真部に入っていたら、その後の撮影機会にもっと良い写真が撮れていたのではとずっと後悔しています。ただ、部活の合宿などで、仲間の写真は撮っていました。

米国留学

写真のキャリアに転機が訪れたのは、大学3年時のアメリカ交換留学です。留学先で写真部に入り、いろいろな物や風景の撮影をし始めました。また、グレイハウンドで旅行した時の雄大なアメリカの風景の写真を撮り、さらに、当時のガールフレンドや学内での各種のイベントの撮影もしました。

カナダ駐在時代

会社に入ってからは、バイクや車で主にキャンプ旅行をしながら写真を撮りました。そして、1994年から98年にカナダ駐在した折に、キャンピングカーでカナダ全土を駆け巡り、雄大な自然の写真を撮影。ただ、今でも後悔しているのは、フィルム代をケチって、ネガフィルムで撮影したため、その当時撮影した膨大な写真が今ではほとんど活用できないことです。もし、ポジで撮っていたら、フィルムスキャンでデジタル化が容易だったと思います。

欧州駐在時代

06年から08年にかけて、ベルギーに駐在した折には、地球の歩き方の欧州に関わる本を全て持ち込み、欧州各国の観光地を旅して、数多くの写真を撮りました。国数は39カ国。この時には、デジタル一眼レフが使えるようになっていたので、その写真を旅行ブログの4travelに投稿するようになりました。

私はマニュアル人間なので、旅行の際には「地球の歩き方」に沿って歩き、そこに掲載されている写真を上回る写真を撮ろうと心がけました。そのせいか、欧州の駐在員たちは、私の旅行ブログを見ながら旅程を組んでいたとの噂も聞きました。


日本に帰国後

欧州で色々な写真を撮っていたものの、我流であったので、帰国後には写真をしっかり勉強しようと思い、文化センターの写真教室に通うようになりました。そこに通っているのは、年金生活の余裕のある人たちが多く、私は一番若い方でした。その時点で、私は35年以上の撮影経験を持っていたのですが、他の人たちは、定年後の趣味として始めた人が多かったようです。ただ、彼らにはお金と時間があり、数年で高いレベルまで技術を高め、色々な賞をとっている人までいました。また、女性写真家は、私とは全く感性が異なり、とても斬新な写真を撮っていることに驚かされました。

同時に、色々な趣味に手を出しました。それまでやってきた旅行に加え、山登り、スキューバダイビングを始めました。これも、写真を撮るために始めた物です。

米国駐在時代

2013年〜15年に米国ロサンジェルスに駐在しましたが、この時にも転機が訪れました。アパートの近くにあるカメラ店で主催される写真教室に通い始めたのです。ここでは、米国のプロ写真家による講義と写真ツアー、モデル撮影、動物撮影等色々な機会に写真を学ぶことができました。

また、アメリカの国立公園を少し長い休みがあるごとに訪れて、写真撮影をしました。その多くの写真を以下のサイトにアップしています。


役職定年・再雇用期間

日本に帰国し、再びカルチャーセンターに通いました。また、日本の美しい風景を精力的に撮影しました。

https://www.instagram.com/hirootani123/

一方で、再雇用期間中に「副業するならカメラマン」という本に出会い、そのセミナーを受講することで、ほとんど成り行きで出張カメラマンとなりました。会社に副業届けを出して、正式に個人事業主となり、マッチングサービスのOurPhotoに登録しました。

より良い写真を撮るために、風景写真に加えて、ポートレート写真の講座に参加しました。

定年後の仕事とするため、日本写真講師協会のスパルタ講座も受講して写真講師資格を取得しました。さらに、フォトマスター検定2級の資格も取りました。

また、物置にしてあった2DKの離れを、家でポートレート撮影ができるように、写真スタジオに改築し、プロ用の撮影機材を購入しました。機材を選定して購入することがとても楽しかったのです。しかし、1度友人家族を撮影したきりで、昨年、家ごと手放すことになりました。今でも、その当時購入した高価な機材が、私の小さな押し入れに眠っていて、早くメルカリで手放したいなと思っています。

本当は、プロの写真家になるために定年後に写真専門学校に入ろうと思っていたのですが、卒業に2年もかかること、授業料が結構高いこと、そして、何よりも就職先のほとんどがカメラショップでということで、断念しました。

起業後

昨年3月に41年勤めた会社を退職し、同年9月に株式会社PROEAN HIROを設立し、定款にカメラマンを入れました。

1年経過しましたが、出張写真は、手間のかかる割に利益が少ないのと、他の仕事に時間が取られるために、あまり積極的にはやってきませんでした。ただ、お宮参りや七五三の写真を撮ると親御さんやそのご両親がとても喜んでくださるので、とてもやりがいがあるとは思っています。私の写真をその子が一生持っていると思うと、手を抜くわけにはいきません。また、祖父母は私と同年代のかたが多いので、彼らが孫の写真を毎日眺めて暮らしている姿を想像しながら撮影しています。

一方で、写真の仲間から、出版社等が使うストックフォトだけで年収300万円ぐらいは稼ぐ人がいるという話を聞いて、自分も始めてみることにしました。私のハードディスクには10TB以上、世界中で撮影した数十万枚の写真が肥やしのように蓄積されています。それを掘り出してストックフォトにアップできれば、著作権料のように寝ていてもお金が振り込まれるのではと夢見ています。ただ、ストックフォトにアップする時間がないので、業務委託でアシスタントを雇い、彼女に多少のレタッチ、タグ付け、アップロードをしてもらっています。


写真教室
はまだ開けていませんが、私の構想は、名古屋の在日外国人たちにMeet-upというマッチングサイトを活用して写真教室を開きたいと考えています。

風景写真はやはり自分のライフワークであると思い、八ヶ岳に拠点を確保して、暇があれば、そこに出かけて美しい四季の風景を撮っています。

私は89カ国の国を訪問しましたが、日本ほど美しい自然に恵まれた国は他にないと思っています。そのため、体が動く限り、日本各地の美しい風景を写真に残し、世界に発信していきたいと思っています。

ちなみに9月12日〜23日にエプソンスクウェア丸の内で私の写真も展示されますので、ご興味のある方は見ていただけると嬉しいです。同時にエプサイトHP上でも掲載されます。入選したと言いたいですが、単に先着順で掲載されることになりました。


またしてもダラダラと長文のブログを書いてしまいましたが、他の趣味も同じぐらいストーリーがありますので、今後順次noteに書いていきたいと思います。

長文お付き合いありがとうございました。



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