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0437 - アナログSNS

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地域で働く大人と、未来に羽ばたく高校生が、本音でトークする交流イベント『おしごとわたしごと』に絡めた動きの1つとして、運営メンバーと一緒に、掛川市内にある3つの高校(掛川東高校→掛川西高校→掛川工業高校)を訪問し、校長・教頭・学年主任といった様々な立場の先生とお話させて頂く機会を頂戴した。

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各校それぞれの環境や生徒さんの特色も見えてきたし、言われてみれば「そうだよね」となるけど言われなければなかなか気づけない話のオンパレード。ぜひイベントに活かしていきたい。

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いろんなお話をお聞かせ頂いた中で、特に印象に残ったのは、掛川東の校長先生が校内で行っている生徒とのコミュニケーション。

名付けて「アナログSNS」だそうで。(*撮影&公開許可いただいてます)

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よく見ると、左側のペンを使って書いて、使い終わったら右側のケースに入れるという、さりげなく新型コロナ対策にも気を配っている。お見事。

最初に校長先生が青い文字で今回のテーマになる四方山話を書き込んで廊下に張り出し。生徒たちが自由にリプしていく。そのリプに更にリプをしていく。もちろん全て手書きで。

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すごく面白い取り組みだなって感じた。

まるで1990年代のゲーセンに置いてあった交流ノートのよう。名前は無くとも「その場に来た人」という共通項によって不思議と親近感が湧いてくるユルいコミュニケーション。めっさ良い。

特に「現役の高校生が何に興味を持って過ごしているのか」が直接聞けるのがめっさめっさ良い良い。

自分が学生の頃は、毎週月曜はジャンプの話をする、毎週この曜日はこのテレビドラマの話をする、といったように、みんなが触れるメディア(コンテンツ)のメインストリートのようなものが決まっていた。

インターネットが普及してから、好みの細分化が一気に加速した。分かりやすい例として「誰もが口ずさめるヒット曲」が無くなったように。どんなことに興味を持っているかは「高校生の間で」と一括りで語ることはとても難しいので、こうやって直接聞ける場があるのはとても貴重だ。

あと、書き込みを見て感じるのは「話せる(話を聞いてくれる)大人がいると、やっぱり喜んでもらえるんだな」ってこと。大人に対して遠慮なく声をかけてくれる、相談してくれる、自分の好きなことを教えてくれるって環境があるって健全なことなんだなと、改めて強く感じる。

この仕組み、あちらこちらに増えると、地域がもっともっと楽しくなりそうだ。

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