HbA1cを下げることよりも、合併症を起こさせないことが大事である。
高血糖よりも、高インスリンの危険性に注目すべき。治療目的のインスリン注射やSU剤、DPP4阻害剤などが、動脈硬化を促進させている。
インスリンを補うという従来の糖尿病治療が正しいのであれば、何故糖尿病合併症が増え続けているのか?それは患者がさぼっているからではなく、従来の治療がおかしいからではないのか?
当院のデータを用いて、治療法の選択により、腎症の発生を抑えられている事を示す。 糖尿病合併症の発生機序に関する考察 糖尿病のあるべき治療法の提言
日本は「糖尿病大国」と言っても過言ではありません。
厚生労働省の「患者調査」によると、糖尿病の患者数は2015年12月時点で316万6000人。
2011年調査時の270万から46万6000人増えて、過去最高となっています。
患者数が増え続ける背景には、治療技術が一向に進歩しないことがあります。
現在日本では、SU薬やインスリン注射などを用いた「高インスリン療法」が糖尿病治療の主流となっています。
しかし実は、これらの治療法ではほとんど効果が得られず、もっと言えば人体に有害になることさえあるのです。
そこで本書では、ナチュラルクリニック銀座の名誉院長である新井圭輔氏が、
本当に効果のある糖尿病の治療方法について解説していきます。
氏によると「低インスリン療法」に特化した薬を用い、
糖質制限などの生活習慣を正しく行うことによって、糖尿病の病状は劇的に改善するといいます。
様々な治療法を試みたが、一向に血糖値が下がらない。
つらく手間のかかる治療に辟易している。
そんな苦しみを抱えた糖尿病患者のための一冊です。