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■リモデリング療法のポイント

　全ての人の健康と福祉を！糖尿病、耐糖能の異常所見を指摘された人にとって、食事療法のポイントをつかんでおくことが救いとなります。その原因と治療プロトコルを解説します。
　まず、原因は、小腸と膵臓の細胞の形成不全が存在します。赤血球の健全性の観点からクロロフィルとビタミンB12を摂取し、細胞に力を与えるグルタミンの原材料である、牛乳に青汁、卵や鶏肉や魚、海藻類、白菜をメニューに入れましょう。小腸の粘膜のサイクルは早いので、食事療法から2週間で結果を見るでしょう。

　また、糖質選択によって、山芋類の糖を主食として選択することでマザーホルモンを効かすことができます。コンニャク、ゴボウ、土から下の野菜を選択することで、血管に必要な珪素を充足させることができます。

　食物繊維のある芋類、豆類、野菜を中心とした食事体系によって、消化器系からインクレチンを分泌することができます。このホルモンはGLP1を発動させ、インシュリンの分泌を促します。食物繊維が入った糖質は、同時に血糖値を下げる作用が入っているので、そんなに恐れる必要はありません。精製された穀物、うどんやパンなどの外国産小麦は、炎症を起こさせる作用があるので、厳禁にしなければなりません。水溶性食物繊維のもち麦やオートミールなど安全な穀物を選択しましょう。
　赤血球はグルコースでないと動きません。糖質制限は糖質不足を招くので、糖質選択で食事体系そのものを見直しましょう。
　ケトジェニックダイエットは、腸の腐敗を招きます。緑の野菜や電子を持つローフードによって、炎症体質を改善し、血液の造血作用と血管の形成、血流の改善を心がけ、排泄能力を高めましょう。
　さらに、水を構造水、水素水に変えることで、さびを起こさせない。酸化へのケアが実現できます。水道水、コンビニの水は最悪の選択です。塩素が入っているのでしょう。

　また、老化細胞に着眼して、フィセチン、ケラセチンによるアポトーシスを促しましょう。桑の葉の粉をオブラートに包んで飲む。体温を上げるために、漢方薬の６０％に入っている生姜の粉をオブラートに包んで飲む。蒸し生姜の粉は、内臓を温め、普通の生姜の粉は皮膚表面の体温を上げるので、常食していると乾燥肌になる恐れがあるので、そのバランスに気を付けましょう。オオバコや十薬、すぎななどの野草の粉をオブラートに包んで飲む。葉緑素のパワーと大地の栄養素のパワーがあります。

　糖尿病はミトコンドリア病でもあります。イカやタコなどに多い、「タウリン」を摂取しましょう。

　長寿遺伝子をオンにするためにも、空腹時間を設けましょう。16時間断食が理想ですが、12時間でも良いので、夜から朝にかけての空腹を守りましょう。オートファジーも発動し、細胞内外のゴミを処理してくれます。

   次に、NADワールドという老化防止を制御しているシステムを見出した今井眞一郎教授の若返りの道について。彼は、サーチュイン遺伝子から作られるタンパク質（酵母ではSir２、哺乳類ではSIRT1）が、それまでに前例のない脱アセチル化酵素であることを突き止めました。この酵素は、他のさまざまな遺伝子の発現を制御するスイッチとして働くことができます。そして、その酵素活性が生体のエネルギー代謝の状態に連動していることを発見した。サーチュインが持つ酵素活性の名称は、NAD+（ニコチナミドアデニンジヌクレオチド）依存性タンパク質脱アセチル化酵素といいます。NAD+というのは、エネルギー代謝（電子伝達系）の「通貨」のような基本的な物質で、生体の至る所で働いています。サーチュインは、NAD+を使って、染色体のヒストンに作用して遺伝子をオン・オフしたり、他のさまざまなタンパク質を活性化させたりする機能を持っています。
　サーチュインとNAD+がどこで活性化されることが最も重要なのか。視床下部が、老化・寿命を制御するコントロールセンターだと分かったのです。視床下部の他に、脂肪組織4と骨格筋での働きが重要だと分かってきました。その決め手の栄養素が、NMN。脂肪組織のシグナルが視床下部に送られると言いましたが、脂肪組織からは、NAMPT（ニコチナミド・ホスホリボシルトランスフェラーゼ）というNAD+合成の鍵酵素が血中に分泌されます。この酵素それ自体は、脳内に入るための脳血液関門を通過できませんが、その反応産物のNMN（NAD+合成の中間代謝産物）は脳に入って、NAD+合成を賦活化し、その結果、サーチュインが活性化するのです。NMNの前駆体はナイアシンなので、舞茸などを日常的に取っておけば、この代謝回路が十全に働くという戦略です。NMNを含む食材は、枝豆、トマトです。

糖の代謝を止めて高血糖＆脂肪蓄積にむかわせるもの！プーファァ（オメガ３，６）