糖尿病朝食:低炭水化物食vs低脂肪食


糖尿病は、インスリンの使用により不必要な体重増加を招くため、低脂肪食を進められることが多いが、低カロリーの朝食は2型糖尿病(T2D)患者にとって理想的である可能性があることが示された。では、低炭水化物にするのが良いのか、低脂肪食にするのがよいか?

結論は、前者が優れいているということだが・・・

Oliveira, Barbara F., Courtney R. Chang, Kate Oetsch, Kaja Falkenhain, Kara Crampton, Matthew Stork, Malvinder Hoonjan, Thomas Elliott, Monique E. Francois, and Jonathan P. Little. “Impact of a Low-Carbohydrate Compared with Low-Fat Breakfast on Blood Glucose Control in Type 2 Diabetes: A Randomized Trial.” The American Journal of Clinical Nutrition, May 2023, S0002916523488909. https://doi.org/10.1016/j.ajcnut.2023.04.032 .

【背景】 2型糖尿病(T2D)では、糖質を摂取すると血糖値が急激に大きく上昇し、特に耐糖能異常が最も高くなる朝方に血糖値が高くなる。
【目的】 低炭水化物(LC)朝食(約465kcal:タンパク質25g、炭水化物8g、脂質37g)は、低脂肪コントロール(CTL)朝食(約450kcal:タンパク質20g、炭水化物56g、脂質15g)と比較して、T2Dの人々のグルコースコントロールを改善できるかどうかを調査しました。
【実施方法】 T2D患者(N = 121、53%女性、平均年齢64歳)は、LC朝食と標準的な低脂肪ガイドラインのCTL朝食を比較する3ヶ月の遠隔並行群間ランダム化比較試験に参加した。HbA1cの変化が事前に規定された主要評価項目であった。また、intention-to-treat解析のために、連続グルコースモニタリング、自己申告による体格測定、食事情報を収集した。
【結果】 HbA1cは、12週間のLC朝食により減少した(-0.3%、95%CI:-0.4%、-0.1%)が、HbA1cの群間差は、統計的に有意でない(-0.2、95% CI:-0.4, 0.0;P = 0.06)。
自己申告による1日の総エネルギー摂取量(-242kcal;95%CI:-460、-24kcal;P=0.03)および炭水化物(-73g;95%CI:-101、-44g;P<0.01)はLC群で低かったがその有意性は明らかでない。
平均および最大グルコース、曲線下面積、血糖変動、標準偏差、範囲以上の時間はすべて、CTLと比較してLC群で有意に低く、範囲内の時間は有意に高かった(すべてP < 0.05)
【結論】 T2D患者において、LC朝食は、CTL朝食と比較して、エネルギーと炭水化物の摂取量を減らし、いくつかの連続グルコースモニタリング変数を改善する簡単な食事戦略であると思われた。

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。】


糖尿病って糖の代謝の病気なんだから、糖を制限すれば、糖尿病に関してはコントロール良好になるのは当たり前なのでは?朝のエネルギー源を絞ると筋肉活動性を低下することにならないのだろうか?今後は日常活動性も一緒に研究してほしいものだ・・・と専門外の医師は思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?