就職二週間報告

 製造業に就職しました。最初の二週間のことを書こうと思います。身バレ防止のため多少のフェイクを含みます。

はじめに

 決して大きくない企業。同期は私を含めて10人未満。高卒の方も院卒の方も、私と同じ大卒技術職の方も、文系の方もいる。新人研修はこのメンバーで受けた。配属先は全員違うけど、現場実習があるので、今でもかなりの時間を同期と一緒に過ごしている。もちろん、全員一緒というわけにはいかないが。後述する現場実習の都合とかで。
 私は大学を留年したので現在23歳なんだけど、高卒の二人はまだ18歳だ。5歳も違う。いつの間に私はそんなに老けたんだ?コロナが始まった時はまだ中3だったらしい。信じられない。いつの間に私は(以下略)
 私が高校を卒業した時なんて、今以上に幼稚で(今も幼稚だが)、精神的にボロボロで、とにかく高校を卒業することしか考えていなくて、死ぬことすら考えていたが、それを実行する気概もなかった。受かった大学に適当に入ったようなものだ。とても社会になんて出られないような18歳児だった。高卒で働く人々は本当にすごい。頭が上がらない。

 初日は入社式があった。その後の数日で職務規定、年金と退職金の説明、安全講習、マナー講習、工場見学を終え、金曜日に早速、配属先発表があった。みんなバラバラだ。しかし、ここからは1年間現場実習だ。工場で作業員の方と全く同じことをする。夏から夜勤もあるそうだ。


Q、仕事は楽しい?

A、楽しいよ
 嘘じゃないよ。今※は現場実習中。先週までは先輩の作業を手伝っていた。部品を並べて、機械に入れて、機械から取り出して、次の工程に持って行く。効率的に部品をさばくにはどうするか、考え続けなきゃならない。激しいマルチタスク。教えてくれる担当の方も優しいし、色々な工程の人に「〇〇検査お願いします!!」と話しかけ続けるのも嫌ではない。

※この記事は就職2週間目までのことを書くつもりだが、時間の都合上、4〜5週間目にも加筆している。この場合の「今」は、就職2週間目の週末、4/12〜4/13くらいだと思ってくれると辻褄が合う。


Q、精神的にどう?

A、割といい"はず"だよ
良い会社に入ったなと思う。親会社がそこそこ大きいので、コンプラがしっかりしている。社食が安くておいしい。制服(作業着)も着やすいし、十分な枚数を貰っている。製造業だから安全には気を遣っていて、構内を走っちゃいけない、些細な場所でも指差し確認をするなどの決まりがあるけれど、そういう些細なことを普段から気をつけるべきだというのは私も同意見だ。現場におっかないおっちゃんが数名いるけど、挨拶さえしていれば問題ない。ぶっきらぼうに大切なことを教えてくれる。
しかし、社食についてかなり深刻に悩んでいる。今度別の記事にしようと思う。

Q、肉体的にどう?

A、やばいかも
 1週間が終わったころ、夕飯を3回くらい連続でスキップした。社食への恐怖心が膨れ上がりすぎて、家での食欲が失せてしまった。スーパーで売ってるヨーグルトを半分食っただけで若干気持ち悪くなる。結局何を食べたんだっけ。アイスだっけ。アイスもそんなに腹に優しくはないらしいけど。あれ、何を食ったんだっけ?本当に覚えていない。
今週はかなり適当な朝食と夕食をとっている。なぜか家に帰ってもそこまで食欲が湧かないし、どうせ社食でまともなものを食べられるんだから…と思って、家での食事が疎かになってしまっている。実習で運動量が多いので、わかりやすく痩せた。元々の体重が重すぎるので痩せる分には構わないが、あまり健康的ではないのかもしれない。
 実習4日目で、私だけ耳がおかしくなった。もちろん、工場内の騒音値は、法律で決まった値よりも静かだ。他の作業員の方も、同期も、特に問題なさそうだ。なんで俺だけ?理由は分からない。環境の変化によるストレスかもしれないと、上司達に繰り返し言われた。ストレスって何?あまりに抽象的すぎる。
耳栓を貰い、しばらく様子を見ることになった。耳栓をつけて工場に入ると、びっくりするほど静かだった。これまでずっと耳が痛かった。私以外の皆はずっとこんな感じだったんだろうか。
あとは、ここ数日、わかりやすく腹を下している。私はそこそこのストレスがかかるとわかりやすく腹を下す。自分の体調不良を認識して言語化するのがすごく苦手なんだけど、それだけは昔から分かっている。
更に、なかなか夜に寝られない。起きることはできるが、夜中に何度も目覚めて熟睡できない。日中に頭が回らない。多分やばいんだと思う。


雑多エピソード、感想

  • 私のデフォルトの一人称は「私」だ。でも、同期の間では「俺」も使い始めた。なんとなく、雰囲気を合わせるために。その方が違和感がない。無理に違う人物像を演じているような違和感はない。自分という多面体のうち、その雰囲気に馴染みそうな面を相手に見せているだけだ。

  • 引っ越して一人暮らしを始めてよかった。会社の隣駅に住んでいるので、非常に近い。一人暮らしは気楽だ。防犯面がちょっと心配だけど。
    実家から来ている同期に、家事はさぞ大変だろうとよく労われる。でも私は高2から父子家庭だし、それなり放置されてきたので、ある程度の家事はやってきた。料理を除いて。一人暮らしになっても、いきなり家事が増えたという感覚はない。今まで通りだ。

  • 同期のうち一人に、かなり自己開示をしてしまっている。趣味は全然違うけれど、なんとなく雰囲気が話しやすい。会社の人は友達じゃないのにな、と思いつつ、この前二人でサブウェイに行ってきた。いつまで仲良くしてくれるだろうか。

  • 耳の件について、ストレスが原因でしょうねと色々な人に言われる。おそらく本当にそうなんだろう。医者にも言われた。

  • 自分はストレスで体調を崩さない人間だと思っていた。何なら、それが悩みだった。辛くても身体が壊れないから休めない。それが嫌だったのに、歳を取ったからか、ちゃんと身体がおかしくなるようになった。良いんだか悪いんだか。

  • ストレスが原因でしょうね、よく休んでねと色々な人に言われる。上司に言われるのがつらい。自己管理を責められているのではないかとうっすら疑ってしまう。

  • 会社には保健室が無いから、身体をおかしくしたら上司に報告しなきゃいけない。えらい人が沢山やってきて、その人達に自分の体調をちゃんと言えなきゃいけない。翌日元気に出社して、朝から頭を下げて回らないといけない。それがつらい。会社にも保健室がほしい。

結論

  理不尽なことはない。残業も休日出勤もまだない。みんな優しい。でも、身体がなぜか悲鳴を上げている。ゆっくり休めって皆に言われる。俺も休みたい。でもゆっくり休むって何???

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