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≪薬膳≫『以蔵補蔵』とは何か?

中医学の中で、「以蔵補蔵」という言葉があるのはご存じでしょうか?

例えば、焼き肉を食べに行って、「レバー食べれば、肝臓にいいから」みたいな会話って、どこかで聞いたことがあるようなないような、そんな感覚があるのですが、「蔵をもって蔵を補う」はまさにそれなのです。

中医学では、体の中のどこか不調がある部位と同じ部位をいただくことで、蔵の働きを補うことが出来ると考えられています。

例えば、豚を例に話しを進めますと、豚のレバーは帰経は肝です。補血類で養血、補肝、明目の効能があり、血虚のときに用いると良い食材です。まさに肝蔵を補ってくれます。

豚のハツは心臓ですが、帰経は心です。こちらも補血類で養血補心、安神定志の働きがあり、血虚による心悸や不眠を改善する場合に用いられます。心臓の働きを補ってくれます。

これに対し、豚まめは豚の腎臓にあたります。こちらも腎に帰経し、補気類で、補腎壮腰に働き、腎虚の腰膝疫痛や頻尿、下痢に作用します。腎蔵の働きを補ってくれます。

そして、最後に豚の胃袋は、補気類で脾と胃に帰経し、健脾益胃、脾胃の虚弱に効果を発揮します。消化器系を補ってくれます。

このように、調子の悪い蔵に気づいたときは、その蔵を食してみることもありですね。

ちなみに画像はレバニラ炒めです。そういえば、やけにレバーが食べたくなる時ってありませんか?

飲みすぎて肝が弱ってるのかな!?・・・っていうことかも知れないですね。はい!(笑)