アップセル?二重埋没法の糸の種類



はじめに

二重埋没法は美容医療の施術の中でも大人気の施術です。
この二重は上瞼に糸を通して作成するのですが、この糸がクリニックによって種類が異なることがます。さらに言えば糸の種類がオプションになっていることもあります。果たしてこの糸にはどのような違いがあるのでしょうか。

糸の種類

①ナイロン

一番安価な糸で、埋没にも良く使用されています。抜糸が必要な手術で皮膚を縫う糸はほぼナイロンです。1-2週間で抜いてしまうので、ある程度強度があり、安価なモノというとナイロンになります。

ナイロンは溶けない糸と説明されることが多く、体の中に一生残りそうなイメージですが、実は体の中で徐々に溶けていきます

以下の写真が掲載されていた論文は、動脈瘤の手術でナイロン糸を使ったいたところ、15年後に手術部が離開してしまい、再手術になった症例の報告論文です。

数からナイロンの縫合糸を取り出してみたところ、縫合糸は細かく断裂していて、よくみたら結んだ糸玉のところで糸が損傷しており、加水分解されていたとのことです。以下がその糸の顕微鏡、電子顕微鏡写真です。

東隆ほか: 術後15年目にモノフィラメント血管縫合糸の劣化を認めた吻合部仮性動脈瘤破裂の一例:日血外会誌16:619-623, 2003

この写真のちょうど真ん中のところが結び目で、写真のように糸が細く弱くなっていたそうです。

ナイロンで結んだ結び目の強度は、論文の記載によると、10ヶ月目で70-86%に落ちる可能性があるとのことで、ナイロンは意外と強度を保てないのかもしれません。

ただ1-2週間で抜くような縫合にはまず問題はありませんが、長期的に保持する必要がある縫合の用途には場合によっては向きにくいかもしれません。

②ポリプロピレン(プロリーン)

ナイロンよりも強度が強くなっており、10ヶ月目の結節(結び目の)強度は90%以上を保てるとのことで、ナイロンに置き換わり使用されるようになった糸です。

③アスフレックス

ポリフッ化ビニリデン(PVDF)でできた、心臓血管外科用の糸です。
時に「心臓血管外科用の特殊な糸」と宣伝される糸はこれなんじゃないかと思います。

強度に優れ、長期間劣化しにくいという特徴があります。メーカーのデータにはなってしまいますが、7年後の張力残存率が92.5%(先のポリプロピレンは53.4%)と長期に渡り張力が維持できます。
人体に対して悪い反応が少ないと言われ、ウサギの体内に4週間糸を入れて埋め込んだところ、ポリプロピレンと比較して、炎症細胞浸潤は非常に少なかったとのことです。

炎症細胞は異物に反応して壊したり溶かしたりする細胞ですが、そういった細胞を集めにくい特性があるようです。

終わりに

こんな感じで糸には強さの差があります。張力残存率で見るとアスフレックスが最強ですが、クリニックによってはオプションとなってしまいます。実は大体の仕入れ価格はネットで調べることができ、「ナイロン糸 価格」「アスフレックス 価格」で調べて見ると、販売価格がヒットします。

性能に見合うオプション価格か、アップセルではないか、よく調べて価格を比較して判断してみるといいかもしれません。

当院はオプション価格なしで全てアスフレックスですよー!


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