銀座の美容外科 drよしだ

銀座の美容外科で美容外科医をしています。 INTP-T 日本形成外科学会認定専門医

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最近の記事

ナノファット注入は効果ない!?そんなことありません

銀座の美容外科 Drよしだ ▶︎はじめにお顔の脂肪注入や、クマの治療の時に「ナノファット」と呼ばれる脂肪の注入を勧められたことありませんか?通常の脂肪注入とは別メニューになっていますが、何が違うのか??今回はこのナノファットのお話をしていきます。 ▶︎ナノファットとは?ナノファットとは脂肪吸引で採取した脂肪を乳化(emulsification)させて作る、粒の細かな滑らかな脂肪です。よくインスタなどの動画で、二つのシリンジを用いて交互に黄色い脂肪をシュコシュコ押し出して作

    • アップセル?二重埋没法の糸の種類

      はじめに二重埋没法は美容医療の施術の中でも大人気の施術です。 この二重は上瞼に糸を通して作成するのですが、この糸がクリニックによって種類が異なることがます。さらに言えば糸の種類がオプションになっていることもあります。果たしてこの糸にはどのような違いがあるのでしょうか。 糸の種類①ナイロン 一番安価な糸で、埋没にも良く使用されています。抜糸が必要な手術で皮膚を縫う糸はほぼナイロンです。1-2週間で抜いてしまうので、ある程度強度があり、安価なモノというとナイロンになります。

      • 脂肪豊胸術で大事なこと

        Xクリニック銀座院 吉田有希 最近脂肪豊胸が人気ですが、脂肪豊胸は単純にお胸に脂肪を入れれば終わりではありません。ドクター選びと術後の管理が大事ですので、そこについてちょこっとお話しします。 ▶︎脂肪豊胸とはご自身の脂肪を吸引して採取し、その脂肪を加工したのちにお胸に注入することによって、お胸を大きくする施術です。 5学会(日本美容外科学会(JSAPS/JSAS),日本美容皮膚科学会、日本形成外科学会、日本皮膚科学会)が編集に関わっている美容医療治療指針では、脂肪注入豊

        • アキーセル脂肪吸引(AcquiCell™️)

          アキーセル脂肪吸引器は、米国Cellmyx社が販売している、PAL(Power-Assisted liposuction)と呼ばれる脂肪吸引に用いられるデバイスです。 Power-Assisted liposuction(PAL)PALとは、パワーアシスト脂肪吸引の略です。 脂肪吸引器の先端が高速に振動することにより、力をかけることなく組織の間に吸引管を挿入でき、優しく脂肪を剥がしとることができます。 この「力をかけることなく」は術者が一番実感することができます。手作業

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          顔の脂肪吸引と糸リフトの組み合わせは必須か?

          Xクリニック銀座院 脂肪吸引責任者 吉田有希 はじめに顎下の脂肪吸引とよく組み合わされるのは糸リフト。カウンセリングを受けて脂肪吸引に糸リフトは必要なのかな?と気にされている方が多いように感じます。 今回、 ❶糸リフト+顔の脂肪吸引 vs 脂肪吸引単独 ❷糸リフトと顔の脂肪吸引 vs 糸リフト単独 ❸脂肪吸引後の皮膚に糸リフトを入れて保持力が変わるか を比較した論文がありますのでご紹介します。 ⚠️注意⚠️ ※説明のためにかなーり簡略化しています。詳細が気になる方は

          顔の脂肪吸引と糸リフトの組み合わせは必須か?

          脂肪溶解注射は効かない?

          Xクリニック銀座院 脂肪吸引責任者 吉田有希 最近脂肪溶解注射が人気です。手軽に施術を受けることができ、ダウンタイムを気にする方にはいい選択肢です。 今日は脂肪溶解注射についてお話ししていきたいと思います。 脂肪溶解注射の歴史ごめんなさい。いつも前置きが長くなりますが、まずは脂肪溶解注射の歴史に触れてみたいと思います。効果やダウンタイムは最後に書きますので、そこまで読み飛ばしてもOKです。 脂肪溶解注射の成分 脂肪溶解注射の成分は大体、以下の二つが主流です。 ホス

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          誰でもわかる「リベルサス」のはなし

          Xクリニック銀座院 脂肪吸引責任者 吉田有希 はじめに最近ダイエット薬として話題となっている飲み薬の糖尿病薬「リベルサス」ですが、今回はこのお薬について解説していこうと思います。 ※僕は形成外科医なので、糖尿病薬は厳密にいうと専門外の話です。なので内服する時は必ず主治医や薬剤師さんの話を聞いてくださいね。 参考: 薬の適正使用協議会https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=48566 リベルサスはGLP-1受容体作動

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          脂肪吸引にRFタイトニング治療は必要か?

          RF治療とは?RF(Radio Frequency)は、ラジオ波のことです。 ラジオ波は医療においてはがん治療をはじめ、様々な分野で利用されています。美容外科の領域では皮膚の引き締めを行う目的でRF治療機が使用され、脂肪吸引後に皮膚の内側からRFを当てて皮膚の引き締め(タイトニング)を期待する治療で利用されています。 クリニックによってはこのRFタイトニング治療を脂肪吸引ほぼ全例の患者さんに行うことがあるようですが、果たして全例に行う必要はあるのでしょうか? 今回はこのR

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          ヒアルロン酸豊胸について

          Xクリニック銀座院 脂肪吸引責任者 吉田有希 ヒアルロン酸豊胸 ヒアルロン酸はもともと体に大量に存在する物質です。そのため体に入れても合併症が少なく、ボリュームアップの素材(フィラー)として、顔を含めた体の様々な部位に用いられてきました。 ヒアルロン酸豊胸のメリット 局所麻酔で短時間に行え、非常に手軽である点が利点です。 施術後の満足度が高いという報告もあります。 ダウンタイムが短いため、1週間後に写真を撮るイベントがあり、お胸を強調させたいなどの、ダウンタイムが取れ

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          脂肪吸引は危険?死ぬ?

          Xクリニック銀座院 脂肪吸引責任者 吉田有希 脂肪吸引は世界で最も人気な手術 国際美容外科学会(ISAPS)による2021年の報告では、最も行われた手術は脂肪吸引であり、世界中で190万が施術を受け、さらに年次増加率が24.8%と、とても人気な手術であります。 参照: https://www.isaps.org/media/ju3juwsk/2021-global-survey-press-release-japanese.pdf 日本国内では瞼や鼻の需要が多いため、

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          脂肪吸引のカウンセリングでお伝えしきれない事

          Xクリニック銀座院 脂肪吸引責任者 吉田有希 カウンセリングの時は、なるべく時間をかけて説明するようにはしていますが、緊張した状態で話を聞いていても、なかなか全てが頭の中に入らないと思います。 このnoteはお話と違い何度も読み直せるので、脂肪吸引についての話をすこし長めに書いていきたいと思います。ただ、全てを細かくお話ししていくとキリがありませんので、一部は簡略化して説明したいと思います。 ❶脂肪吸引とは?脂肪吸引とは吸引管(カニューレ)を皮膚の下に通して、掃除機のよ

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          脂肪吸引の歴史 〜世界初症例の悲惨な死からシリンジ法まで〜

          Xクリニック銀座院 吉田有希 脂肪吸引は今でこそ世界で最も行われているメジャーな手術ですが、この地位を得るまでに、とても紆余曲折のあった施術です。 今回はこの「脂肪吸引」の歴史について、少し紹介します。 ※文献により、世界初の記載や年月日の記載にずれがあります。完全に正確ではない可能性がありますが、ご了承ください。 世界初の脂肪吸引は初の訴訟に1926年 フランスの一般外科医でサンアントニン病院の外科チーフであった、シャルル・デュジャリエが、プロのダンサー・モデルの足

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          脂肪豊尻は死ぬ?〜脂肪豊尻する前に読むページ〜

          小尻から大尻への嗜好変化?Googleで「小尻」と検索してみてください。 お尻を小さくする対策やグッズで溢れています。 日本人女性は小尻を好む傾向がありました。 しかし生活の欧米化に伴い、ここ数年、 小尻嗜好の流れがほんの少しだけ変わったように思います。 外国人のような大きなお尻を好む人が増えてきたのです。 日本では、以前から大きな胸を得たい女性の数が一定数居たので、体の脂肪をお胸に注入する脂肪注入豊胸は、以前から人気の手術でした。 そのため現在、脂肪豊胸技術を応用して脂

          脂肪豊尻は死ぬ?〜脂肪豊尻する前に読むページ〜