Andrew Pekler [Khao Sok Extension]
zappakはAndrew Peklerによる映像作品、[Khao Sok Extension]を2月1日に発表します。フォーマットはデジタル・アルバムのほか、PAL-DVDとCDをセットにしたフィジカル・バージョンも用意しています。収録映像の時間は60分で、CDにはリスニング用に新しく用意された54分46秒のバージョンが収録されています。レーベルのBandcampより発売予定。国内のいくらかのショップや海外の複数ディストリビューターのもとでも販売がされるかもしれません。
詳細は以下からどうぞ。
本作はAndrew Peklerが2016年に訪れたタイのカオ・ソック国立公園でのフィールド・レコーディングと撮影された映像をもとに作られた作品となっています。1時間という時間のなかで、多重露光のもとモノクロの2階調になった映像は、色調の反転などを繰り返しながらゆるやかに変化していきます。それにあわせて虫や鳥たちの鳴き声が電子音響的に鳴り響き、見るものにある種の幻覚のような体験をもたらします。
ちなみに、映像はこんな感じです。
Sample 01 / Sample 02
※こちらは断片を編集したものとなっており、実際の映像とは異なります。
パッケージはこんな感じとなっています(ただいま鋭意制作中)。背表紙を折るところが手作業のため、若干ハンドメイド感があるかと思います。
以下、レーベルからのコメントです。
2016年、ベルリンを拠点とするAndrew Peklerはタイのカオ・ソック(Khao Sok)国立公園へおもむき、環境音の収集と園内の動植物の映像の撮影をおこなった。そのいくらかは2016年にFaiticheよりリリースされた作品[Tristes Tropiques]の制作やライブ・プレゼンテーションにおいて使用された。その2年後、Peklerはさらなるプロセシング、編集、そしてミキシングをおこない、1時間におよぶオーディオ・ビジュアル作品「Khao Sok Extension」は作り上げられた。
木の枝や葉、花、草、ツル、そして竹によるモノクロームな風景は、多重露光や色調の反転をさせながら緩やかに変化していき、そのスピードやトーンはサイケデリックな物質の影響下で森をさまよっているかのよう。昆虫、鳥の鳴き声、風や水などによる自然の音は、電子的なテクスチャーやシーケンス、エフェクトを連想させる方法でプロセシングやレイヤー化されているが、制作において楽器類は一切使用されておらず、園内でフィールドレコーディングされた素材のみで構成されている。没入感のある不気味なアンビエンスを呼び起こしながら、映像と音は自然のものと人工的なものの知覚的な境界線を曖昧にしていく。
[注記]
映像では30分のオーディオ・バージョンが繰り返されており、CDには新規にミックスされた54分のバージョンが収録されています。
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それでは、是非よろしくお願いいたします。
zappak / 岡川怜央
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