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色は匂えど 散りぬるを

人は、「有限」で「不確実」なものに惹かれる。

有限で不確実だからこそ美しい。
無限で確実なものに、美しさを感じない。
それは、有り難みがないからではないでしょうか。有ることが難しいから「有難い」のです。

例えば、私たちが「桜🌸」に惹かれるのは、どうしてでしょうか。
桜は、ある時期(春)にしか咲かない。そして、咲いたかと思ったら、いっせいに散ってしまう。
どことなく儚さを感じるものです。
それが日本人(桜をみる人)の感性にあっていたのでしょう。
きっと1年中咲いていたら、桜に惹かれるということはなかったのではないでしょうか。

人は、人類としての進化を遂げた早い段階で、自分の命は「有限で不確実である」ことに気づいてしまったのでしょう。

日本でいえば
「いろは唄(色は匂えど 散りぬるを…)」
「平家物語(祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。…)」
などは、いつかは終わってしまうことを示しているのだと思います。

「有限」で「不確実」な、そして一度しかないこの人生だからこそ後悔はしたくない。

ずっとどこかで言われていたことだけれども、今の自分の中で感じるものがありました。
改めて自分のものにするという意味で、今回の投稿です。

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