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休職・休学期間の過ごし方

クリニックを受診する患者さんの中に、過度のストレスによって、仕事(や学校)に行くのが辛くなっている、という人は少なくありません。そういうときに、一番元気になるのは、どんな方法なのでしょうか。 
抗うつ薬や抗不安薬を飲みながら、頑張って仕事(学校)に行ってみる?それとも、しばらく休養を取ってリフレッシュしてみる?仕事を放り出して、全く違う人生を生きてみる?
どの方法が合うかは、その人の性格によって違うかも知れません。私のおすすめは、しばらく休職して、リフレッシュすることです。もちろん、リフレッシュを満喫するためには、クスリなど飲まないほうが良いですよ。興奮することもキャッキャッとはしゃぐことも、クスリ飲んでたらテンション低めになってしまいます。そして、病名なんて(診断書のための「とりあえず」病名はもらうとしても)受け取らずに、仕事(学校)のことは何もかも忘れて、臨時の夏休みを満喫。これができる人は回復が早いです。
それなのに、医師によっては「生活リズム表を書いてきなさい」と、休職しょっぱなから課題を出し、リフレッシュの時間も与えない。「 会社に行く時間に起きて、会社にいる時間と同じように図書館通いをしなさい。」とか。それで、元気になる気がする人、どれくらいいるかしら。
十分にリフレッシュしたのちに、カラダと生活リズムを整えていき、最後に集中力と持久力を取り戻します。 学校を休学する場合も、おんなじです。お父さんお母さん、もう一度元気な笑顔が見たければ、思い切りゆるませることが、ぜーったいに必要ですよ。その時間は、辛かった時間(長い年月いじめられていた場合などは、年単位で)によって変わりますし、どれくらいゆるめられるかにもよります。「 他の子は学校行ってるんだから、お前も家で勉強するか、家の手伝いやれ」ってことじゃないんですよ。

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