暑い日こそ汗をかこう❣


今更ですが先月今月と暑い日が続いてますね……((( ⊂⌒~⊃。Д。)⊃ あちぃ 東京をはじめ各都市で猛暑日どころか体温(36℃)以上の日が続いたり、一時期は私の職場のある埼玉県越谷市やお隣春日部市がその日の一番暑い都市だったり、沖縄の那覇よりも北海道の旭川のほうが暑くて、一番気温が高いのが新潟県の新潟市や長岡市だった日もありました。


皆さん色々暑さ対策をしていると思いますが、その中で一番困るのが汗だと思います。家に帰ればシャワーを浴びてすぐに洗い流せますが、外出先ではなかなかそうはいかない。シャワーを浴びる施設があったとしても、その後最初着ていた服を再び身につけるのはさすがに抵抗がありますよね?


そもそも汗は、上がった体温を下げるために出るもの。汗は体の表面で蒸発し、そのときに「気化熱」を放出します。この作用によって、体温が下がります。

なので乾いたハンカチなどで汗を拭ってもまた汗は出てきますし、当然気化熱は放出されません。むしろ濡らしたタオルで汗を拭ったほうが肌の表面温度は下がりますし、ボディーシートなどを利用すると、ボディシートに含まれるアルコールによる気化熱によって、直後でも肌表面温度が低くなるそうです。


そして汗で気になるのが臭いとベタつき。これもひとつづつ見ていきましょう。


1.なぜ汗は臭うの?

 私も勘違いしていましたが、出たばかりの汗は無臭です。
 汗をかいたときに発生するあのイヤなニオイは、汗そのもののニオイではなく、汗や皮膚の汚れをエサにした細菌がつくり出したニオイ物質のせいだそうです。

 汗は、皮膚にある汗腺という器官から出てきます。 汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺があり、エクリン腺から出る汗にはニオイの原因となる物質はほとんど含まれていません。
 汗が皮膚の表面でアカや皮脂などと混じり合ったところで、これを細菌が分解することでニオイ物質が発生し、臭くなるのです。

 そして アポクリン腺から分泌される汗は、主に脂質やタンパク質などの成分を含み、これらが細菌によって分解されることで臭いが発生します。特に、脇や陰部などの毛の周りに多くのアポクリン腺が存在し、ここからの汗が臭いの主な原因となります。

 どちらにせよ原因は”細菌”のようですね。

 そのほかにも、

1.食べ物の影響: 辛い香辛料やにんにく、たまねぎなど、強いにおいのする食べ物を食べると、その成分が汗を通じて体臭に影響を与えることがあります。

2.ホルモンの影響: 思春期や更年期のように、ホルモンが変動する時期には、汗の成分が変わり臭いが強くなることがあります。

3.清潔さの重要性: 体が汚れていると、細菌が繁殖しやすくなります。こうした細菌が汗を分解することで臭いが強まるので、定期的なシャワーや入浴が大切です。

4.健康状態の影響: 糖尿病や感染症などの健康上の問題も、体臭に影響を与えることがあります。

5.服装の選び方: 通気性のある服や、自然な素材の服を選ぶと、汗が蒸発しやすくなります。逆に、合成素材や通気性の悪い服は、臭いが強まることがあります。

等が挙げられます。
これらのポイントを意識して、清潔を保ち、バランスの取れた食事を心がけることで、体臭を軽減することができます。もし気になる場合は、医師に相談してみるのも良いでしょう。

そしても1つ。

2.なぜ汗はベタつくの?

 汗がベタつく理由としては、加齢や運動不足などによる「汗腺機能の低下」が関係していると言われているそうです。

 汗腺機能が活発な場合、汗腺に取り込まれた体液に含まれるミネラルは血管に戻され、血液に再吸収されます。そのため、汗には余分なミネラルが残らず、水分の多いサラサラとした良い汗となります。

 一方、汗腺機能が低下すると、汗腺がミネラルを血液中に戻せず、水分とともにミネラルも汗として分泌してしまいます。余分なミネラルを含むため、蒸発しにくく乾きにくいベタベタ汗となってしまうのです。

 そしてその他にも、

1.湿度: 湿度の高い環境では、空気中の水分が飽和状態になり、汗が蒸発しにくくなります。これにより、汗が肌表面に滞留し、ベタつきを感じることがあります。特に夏やジメジメした気候では、この現象が顕著に現れます。

2.衣服の材質: 合成繊維や密閉性の高い衣服は、通気性が低いために汗の蒸発が妨げられます。通気性の低い衣服を着ると、汗が肌にとどまり、ベタつきを引き起こす可能性が高まります。通気性の良い天然繊維や吸湿性のある衣服を選ぶことで、ベタつきを軽減することができます。

3.化粧品や保湿剤: 過剰な化粧品や保湿剤の使用は、肌表面に膜を形成し、通気性を阻害することがあります。これによって汗が蒸発しにくくなり、ベタつきが生じる可能性があります。適切な量の化粧品や保湿剤を使用し、肌を適度に通気させることが大切です。

4.食事や飲み物:高脂肪や高糖質の食事を摂ると、体内の代謝が活発になり、体温が上昇しやすくなります。その結果、汗をかきやすくなり、ベタつきを感じることがあります。また、カフェインやアルコールは利尿作用を持っており、これによって体内の水分が減少し、汗の分泌が促進されることがあります。

5.体温上昇:熱中症や運動によって体温が上昇すると、体が過剰な熱を放出するために汗をかきます。しかし、湿度が高い状態や通気性の低い衣服を着用している場合、汗が蒸発せずに肌表面に滞留することでベタつきを感じることがあります。

等が挙げられます。
ただしこれらの要因は、個人の生活環境や習慣によって異なる影響を与えることがあります。適切な衛生習慣や服装選び、食事の工夫によって、ベタつきを軽減し快適な状態を保つことができます。


 最後に。

3.汗腺機能を鍛える

 ベタベタする・イヤなニオイがする汗を解消し、サラサラしている・ニオイが少ない汗を目指すには、汗腺機能を鍛える対策を行なうことが大切です。適度な有酸素運動をする習慣を身に着けたり、通気性の良い服を着用する、半身浴をする、血液の循環を良くする・新陳代謝を向上させる食物を食生活に取り入れる、十分な水分補給をする、といった方法で、汗腺機能を改善・向上することができます。

1.水分摂取: 水分は体温調節や代謝に必要です。適切な水分摂取は汗腺の正常な機能を保つために重要です。1日に約8杯から10杯の水を飲むことを心がけましょう。

2.運動: 有酸素運動や筋力トレーニングは、血流を増加させ、体温を上昇させるために効果的です。これによって汗腺が活発になります。ただし、運動後に適切な水分補給を忘れないようにしてください。

3.サウナや温泉の利用: サウナや温泉は体を温め、汗をかきやすくする効果があります。ただし、長時間の滞在や過度な利用は健康への影響を考慮して行なう必要があります。

4.食事の工夫:スパイシーな食材やハーブ(ショウガ、ターメリック、シナモン、唐辛子など)は、体温を上昇させ、汗腺の刺激を促すことがあります。

5.通気性の良い衣服の選択:綿やリネンなどの通気性の高い素材の衣服を着用することで、汗が蒸発しやすくなり、汗腺の刺激を助けます。

6.ストレス管理: ストレスは自律神経を通じて汗腺に影響を及ぼすことがあります。瞑想、ヨガ、深呼吸などのリラクゼーション技術を取り入れてストレスを軽減しましょう。

7.ハーブティーの摂取: ミントやセージ、カモミールなどのハーブティーは、体内の熱を上昇させ、汗を促進する可能性があります。

8.温水での入浴:ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、毛穴が開き、汗が排出しやすくなることがあります。

9.ビタミン類の摂取:ビタミンBやCは代謝をサポートし、皮膚の健康を保つために重要です。バランスの取れた食事やサプリメントでこれらのビタミンを摂取しましょう。

10.適度な入浴習慣:過度な清潔さは汗腺の自然なバランスを乱す可能性があるため、適度な頻度で入浴することが大切です。

これらの方法を自分の生活に取り入れて、快適な汗腺の機能を維持することができるでしょう。しかし、過度な汗腺の刺激は皮膚のトラブルや不快感を引き起こす可能性があるため、自分に合った程度を守るようにしましょう。


 むかし『赤ちゃんのときから冷房の効いた部屋で育てられると、汗腺が閉じて汗をかきにくくなる』という話を聞いたことがあります。幼少期から汗っかきだった私には羨ましい話だったのですが……

 ですが最近の研究では、1日に1~2時間、暑い環境にいれば、暑熱馴化は数日~2週間程度で完成するとのこと。暑熱馴(順)化とは、『暑い環境に何度も身を置いたり、暑い中での運動を繰り返したりすることで、たくさんの汗をすぐにかけるようになる』こと。こうすることによって体温上昇や心拍数の増加が抑えられ、暑さに耐えられるようになるそうです。

 さすがにこの災害級の酷暑の中、『暑熱馴化が必要だからエアコンを使うべきでない』とか『暑熱馴化のために外に出て運動しろ』とはいえませんが、多少は涼しい(と思われる)早朝や夜に徘か…散歩して日中の暑さを凌げるだけの暑熱馴化を身に着けてみてはいかがでしょうか。

 重ねて言いますが、命を守ることが最優先事項です。くれぐれも無理はなさらないでくださいね。


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