素直に受け取りたいモノ
本当は有料連続講座内のいちコラムとして喋ろうと思っていたのですが。
皆さんは相手に褒められたときや感心されたとき、どのような反応を相手に返していますか?
例えば、「あんな事ができるなんてすごいね~!」と称賛されたとき、あなたは称賛してくれた相手に、「あれはたまたま、まぐれですよ」とか、「そんなことないですよ。あなたのほうが〇〇できてすごいじゃん」と、自らをへりくだって(謙って・『謙遜する』の意)たりしませんか?
日本人は、文化的に謙遜を美徳と捉え、相手から称賛されたり褒められても、自分のことを控えめに言ったり、一歩へりくだって相手を立てる行為を取ることが好ましい振る舞いと考える人が多いです。
まあ確かに自分を驕らず控えめになることは良い振る舞いだとは思いますが……
褒め言葉は素直に受け取ろう!
せっかく相手が称賛したり褒めてくれているのに、上記のように「あれはたまたま、まぐれですよ」とか、「そんなことないですよ。あなたのほうが〇〇できてすごいじゃないですか」と、相手からの称賛、褒め言葉を受け取らないでいるとどうなるのでしょう。
相手は素直にあなたのすごいところを称賛・褒めているのに、あなたはそれを否定することになってしまいます。もしかしたら相手からしたら、「あなたになんか称賛されたくない・褒められたくない」と拒絶されていると思われるかも?
……まあ後半はともかく、一度目は「もっと褒め言葉を続けて欲しい、称賛して欲しい」といった行為になったり、同じように何度も称賛・褒め言葉を受けても同じように否定を続けていると、「ああ、この人は称賛・褒め言葉を受け取らない人なんだな」と思われ、その相手から二度と称賛・褒め言葉を貰えなくなるでしょう。
褒め言葉をもらったときの対応例
それでは相手から称賛されたり褒められたものの、自分ではだいそれたものだ、まぐれなので称賛されるほどのものでもないと思ってしまったとき、どのように対応すればいいのでしょうか。
それは、『まずは否定をせずに受け取る』ことです。
自分は称賛されたり褒められたりするほどのことをやっていない、と思っても、少なくとも相手はあなたがやったことは称賛に値するものだと思ってくれているわけです。
ここで受け取る・お礼を言うのは、相手が自分に対してそう思ってくれたことに対してであり、それを否定するというのは相手がそう思ってくれたことを否定することになってしまいます。
謙遜するのはその後にしましょう。
ただし謙遜のし過ぎも自己卑下になったり、相手にとってはイヤミに変わる変わることもあるので注意しましょう。
相手からの褒め言葉を上手に受け取り、自尊感情・自己効力感・自己有用感を上げ、自己効力感を高めていきましょう!
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