よしおちゃん

頑張ったつもりで、落ちこぼれた所から見えたものを書いてます。

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最近の記事

アスペルガーと白黒思考

アスペルガー者の人生をひたすらに狂わせるのが、白黒思考と想像力の欠如だ。 白黒思考は文字通り、物事のグレーゾーンを考えることができない。 ルールに沿うのは簡単だけれど、ルールの適用に柔軟性が無く、ルールを破るのも苦手だ。 これは想像力の欠如も関わってくるところなのだが、ルールを破るとその後どういう展開が待ち受けているのか全く想像ができない。 その為、最初に決めたルールを適用できない状況では強いストレスを感じる。 極端にいえば、赤信号は止まるもの。 このルールを一度適用すれば、

    • 遠い星の話

      底辺歴が数年のため、周りの人間が底辺じゃない。 そのため20-30代のライブイベントの報告があっちからもこっちからも飛んでくる。 やれ結婚しただの。やれ子どもができただの。やれ車を買った。家を買った。転職した。昇進した。 こんな普通に普通を重ねたようなたわいもないことですら、底辺の自分にはまるで擦りもしない遠い星の話ように感じる。 別に、世界一周するわけでもない。大スターになったわけでもない。高級車を買ったわけでも、大豪邸を建てたわけでもない。 なのにその程度の事すら俺の人生

      • アスペ育て

        道行く可愛いあの子も、交差点ですれ違う高級車も、全てを見下ろすかのようにそびえ立つタワーマンションも、東京の一等地にたつビルで働くことも、15万円もするスニーカーも、繁忙期には100万円もする飛行機の一番前の席も何もかもが俺の人生には一生無関係だと悟ったのが20代の大きな功績だった。 あるアスペルガーの人が言った、自分の中に自分ともう1人、アスペルガーが自分がいて、そいつがしたいと言ったことをしなければ途端に体がすごく重たくなる。 それは本当にその通りで、まるで大人の事情

        • 万年梅雨空。

          コケている期間が長引いて、希望が持てなくなった。 どんな気休めも、今までの辛い経験からくる圧倒的なお先真っ暗感には到底叶わない。 そもそも運がいいなら、未だ蔑称の好例であるアスペをもってこの時代に産まれていない。 ラッキーが人生をなんとかしてくれるならもうなんとかなっている。 人生も中盤に差し掛かり、結局序盤はその全てが不発で、悪い意味での特別ばかりが続き、大人たちの言うことはどれも当てにならず、大丈夫になることはないままにただ時だけが過ぎて大人になった。 親も自分も周りの人

        アスペルガーと白黒思考

          虐待後復興

          母親からの虐待の結果、複雑性PTSDを患った女の子の話がテレビでやっていた。 虐待だけでなく、学校でのいじめもあり、解離性パーソナリティ障害を併発して人格が16人に分裂しているベリーハードモードな人生を送っている女の子だ。 その子が言った、虐待されいじめられて枷をつけられた人間は、ただ生きることに人一倍努力しなければならない。 他の人たちが成功していくのを横目にそこでも我慢を強いられる。 めちゃくちゃわかる。 実際の問題が過ぎ去った後の方がずっと陰湿で面倒だ。 戦

          なーにやっても上手くいかない

          何かをしようとする気持ちさえあれば、今この瞬間からでも何かを変えられる。 何やってもうまくいかないわけじゃない。 結局何もしてないから、うまいことが起きない。ただそれだけ。 だが、心のどこを探しても何かをしようと言う気概は見つからない。 いい大学に行きたかった。 異性からもモテたかったし、クラスで1番の美女と付き合うとかしてみたかった。 そういう叶わぬ後悔に心揺さぶられ、次の10年は俗物として欲に塗れて生きていきたいのに、そのための一歩を踏み出す自分がどこにもいない。 行動力

          なーにやっても上手くいかない

          裂けた地表

          障害とか何も関係のない人生をそれなりに楽しそうに歩んでいる同世代の人間と関わる羽目になった。 これが嫌だから社会に出たくなかった。 恐ろしいほどの嫉妬と嫌悪の感情が口から溢れ出しそうな気分を必死に抑えて取り繕う。 絶望を知らない人間はやはり敵だ。 理解し合うことができない。 さっさと歳をとって不自由の中でもがき苦しめばいいと心の底から思う。 不自由に苛まれ、自分の無力さに押し潰された経験のないやつは本当に地獄に落ちて欲しいと思う。 いや、どうせ50歳にまるまでにはほとんどみん

          絶望という病。その他

          もう、親が死ぬのを待つだけ。 自分が老いるのを待つだけの人生。 後のことは全てただの暇つぶし。 夢も目標も自分には関係なく、何をどうしても無駄。 そう考える様になったのがここ2、3年ほど。 いつも高所にいる様な酸素の薄い息苦しさと、暗いトンネルにいる様な閉塞感を味わってした。 厳しい過去から逃げ切っても、楽しい今はどこにもなくて、気がつけば自分の人生は失敗と退屈に支配されていた。 もう誕生日は一回としてきて欲しくない。 なんなら明日も来なくて良い。 もっと言

          絶望という病。その他

          負け組アラサーおじさんのぼやき

          大丈夫では全然なかった。 いつか良くなるのいつかはまだ来ない。 それでも時間は俺を憐れんではくれないし、寄り添ってもくれない。 ただ色んなものを取り損ねながら進む。 コロナ禍で学生生活を失った若者の話はひどく耳心地がよかった。 コロナ禍とか全く無関係に高校生活なんてない人生を送ることになった自分からすれば、理不尽さに打ちのめされてくれる仲間が増えただけのことだからだ。 あって当たり前のモノを取り損ね、どこかで取り返せると信じて生きてきたけど、そんなチャンスはどこにもない。 今

          負け組アラサーおじさんのぼやき

          愛着の呪い

          アスペルガーについて知れば知るほど、今この瞬間の社会との軋轢を強く感じる。 言語理解能力や図式に強くても、他人と分かり合ったり、物事を実行に移す能力の欠如はあまりに致命的な欠損だ。 実生活でも特にコミュニケーションにおいて反省する機会は非常に多い。 長期的な関係性では後々で軌道修正することができても、人間関係の初手でしくじったなと思うことはまぁまぁ多い。 距離を詰めすぎたり、離しすぎたり。 微妙な調整を無意識では行えない。 あくまで、相手の反応を見ながらマニュアル的に調整して

          頭の中はいつも世紀末。

          働くことが決まって2週間、微妙に睡眠がずれている。 微妙にお腹の調子も悪い。 なんならちょっと希死念慮もある。 これらの症状はあくまで妄想による産物だ。 起こりもしない失敗、ありもしない苦しみを妄想しては悶えている。 こういう経験は過去に五万としてきた。 むしろ、苦しみの主体は実態ではなく妄想にこそあった。 多分これもアスペルガーの持つ特性だろう。 他の発達障害者でも度々この現象は耳にする。 バイトをしていた頃も行くまでがとにかく辛い。 行ってしまえばなんてことはなく終わる。

          頭の中はいつも世紀末。

          実録、希死念慮

          視野が矮小化している。 目に映るのは羨ましい誰かだけで、それ以外が無意識的に弾かれているのが分かるくらいに鮮明に選別されている。 大海、すなわち都会では人の多さに比例してことさら孤独感を感じる。 そこにいる誰も自分に関わりのない他人。 これまでもこれからも。 その人たちの流れにただポツンと飲まれている自分など居なくてもいい気がしてくる。 苦しい思いをして、街に出ては孤独に貪られ景色なんて目に入らない。 昼間から、天気の良さとは裏腹に心は曇天で、どんなに嫌なことから逃げても自分

          実録、希死念慮

          発達障害のきもち。

          ある心理カウンセラーが、自殺をする人の心の中には強い自己否定が根底にあり、上手くいっている時はいいけどうまくいかなくなった時に、あーもういいや。って思って自殺すると言っていて、それは自分自身にも当てはまった。 基本的に頑張らずに行けるところまで行って、無理なら死のうと思って生きている。 わざわざ頑張ってまで無理やり上手いこといかそうという発想がそもそもない。 どうせ頑張って何かを得ても、その過程で食らったダメージを考えれば差し引きマイナスだと思っているからだ。 根底にある自己

          発達障害のきもち。

          アスペルガーと孤独。

          自分の中に壁があって、その壁に四方を囲まれている。 壁は自分の特性が作り出しているのか、或いは社会側が突きつけてきているのかはわからないけれど、とにかく身動きが制限されている。 社会や人と関わろうにも、それらの壁が心理的な障壁になって身悶えする。 発達障害者には、出来ることと出来ないことの他に出来るけど疲れることが山のように存在する。 他人と関わる時、騒音のあるところにいる時、なにか匂いを感じる時、羨ましい他人を見つけた時、それら色々なタイミングで少しずつの乱れが重なっていき

          アスペルガーと孤独。

          寝ても覚めても

          さて、ここ3週間ほどびっくりするような健康的な生活を送っている。 夜は日付が変わる前に寝て、朝は7-8時くらいに起きて昼寝もせずに活動的に生きている。 こんな当たり前のことを嬉しく思わなければいけない自分の人生に大層不満を抱いている。 そしてこの当たり前がまたいつ崩れるとも知らぬ恐怖に辟易としている。 普通の時間に活動していると、普通の人を目にする機会が増える。 すると今までとはまた別の惨めさや、情けなさを感じることになる。 例えば、自分と同じような年齢で同じような見た目をし

          寝ても覚めても

          ある日の心療内科

          1ヶ月まるまる睡眠がブレて、挙句2時間しか眠れぬまま心療内科に行った。 途中、スマホにメモしたものを睡眠記録表に転記したのだけれど、都会のファミレスの席で1人、周りには友人知人と楽しそうに食事をする人たちを尻目に、1ヶ月分の健常ならざる生活リズムを見せつけられて、改めて自分の異常さに心が折れた。 寝ている間は記憶がないし、毎日ほぼ同じ生活をしていると誰でも1週間前の事は朧げにしか覚えていない。 それは自分も同じで、もう何日今の生活リズムで生きているのかわからなくなってくるが、

          ある日の心療内科