「組織と個人の軋轢を見上げる少年を通して、人の意識の膠着性を見る」

いやー「推しの子」第7話が凄かったですね。

これでYOASOBIの「アイドル」MVでずっと不思議だった、「なぜアイが2人いるのか」の謎が解けました。

以前からYOASOBIのAyaseは天才だと思っていましたが、もう凄すぎて呆れるくらいです。


YOASOBI 「アイドル」

(ネタバレを回避したい人はこの先は読まなくてOKです)



















そしてこの「プロファイリング」

「(クライエントに)興味・関心を持って『観察する』」というエリクソニアン・アプローチを「まさに『体現』」しています。

村上春樹などは「謎を投げっぱなし」なのですが、最近の作品は「謎を回収してくれる」のがポイント。

だから観察&仮説構築が楽しいんですよね。

各国の恋愛リアリティーショーで自殺者が50名以上もいる、なんて問題点も解説してくれます。

アマプラで第7話だけでも観るのをおススメしておきます。

蛇足(でもない)ですが、私は「Zガンダム」が好きなんですよ。

機動戦士Zガンダム バンダイ・サンライズ・創通エージェンシー

今私は「『Z』ガンダム」と書きました。

そうするといわゆる「(ファースト等の)ガンダム」とは違うことに気づく。

これも「観察」です。

単に「ガンダム」と読んでしまうと、もしかすると「子ども向けロボットアニメ」という準拠枠が生まれるかもしれません。

だけど「『Z』ガンダム」と読むと、「ガンダム」じゃないんだ。『なぜ?』という関心が生まれます。

僅か1文字。だけどそこに気づいて欲しい。そしてそこに気づけるのが「プロ」だと思うわけです。

私も最近知ったんです。

なぜ、自分が「『Z』ガンダムが好き」なのか。

「演出テーマ」にその謎を解くカギがありました。

「『Z』ガンダムの演出テーマ」はなんと…

「組織と個人の軋轢を見上げる少年を通して、人の意識の膠着性を見る」

なんですって。

つまり「組織内キャリア発達」なんです。

全然子ども向けじゃない笑

「人の意識の膠着性」ですからね。

そう言われると「Z」の登場人物はみんな、「過去」に執着していることが分かります。

だから主題歌は?

「刻を越えて」

次回予告の決めセリフは?

「君は刻の涙を見る」

そして主人公「カミーユ・ビダン」の名前の元になったのは?

ロダンの愛人「カミーユ・クローデル」。

「カミーユ・クローデル」の人生がハッピーエンドではないのだから、Zガンダムもハッピーエンドにはなりません。

流石にガンダムを知らない人に、一からΖをおススメするのはハードルが高い。

しかし、組織内キャリア発達という観点から観ると、勉強になるかもしれません。

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