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生きづらいHSPの私が苦労の末に知った生きやすさの秘訣


こんにちは。私はNPO法人でカウンセラーをしています。こちらでは、幸福な生活のためにすぐに使える心理学を発信しています。

今日は、生きづらさの原因になるHSPについてわたし自身の拙い経験も含めてお話したいと思います。
この情報が、少しでもあなたの幸福な人生のささやかな参考になれば幸いです。

HSPの生みの親

この言葉を提唱したのは、心理学博士のエレン・N・アーロン博士です。
博士ご自身もHSPでお若い頃から敏感さによってご苦労されていました。

そこで、5年間の研究と数千人のHSPの調査をおこない上記の「ささいなことにもすぐに動揺してしまうあなたへ」を出版しました。この日本語訳は2008年3月発行です。

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書籍の発行は、HSPを社会で正しく認識してもらうこと。仲間のHSPがよりよく自身を知り社会でじぶんを活かすことを目的にしています。

著書の中には、博士の患者様の経験談やHSPにあった職業や恋愛についてなど。また、こころの傷を癒す方法の提案もあります。

HSPって何?

近年多くの場で耳にするHSPとは。
ハイリーセンシティブパーソン(英:highly Sensitive Person)の略語です。それは、生まれ持った超繊細な人。疾患ではなく過敏特質のことです。


HSPの特徴は、過敏な神経システムをもっている。他の人が気づかないような刺激にも気づいてしまう。刺激はごく小さな音や微妙な色合い、痛みと言った身体感覚であったりする。


私たちHSPは、果物をサイズ分けする機械でいうと10サイズに分ける機械で、他の人は2サイズくらいにしか分けない機械と例えられています。

医師によると、ストレスを処理する脳の扁桃体が活発でノルアドレナリンやコルチゾールが非HSPより分泌されやすいそうです。

神経の繊細さゆえに、傷つくとそれをずっと忘れられなくて苦しむこともしばしばあるHSP。では、社会でこのような過敏さをもつ人はどれくらいいるでしょうか。

HSPって人口のどれ位いる?

アーロン博士の調査によると人口の15~20%で約5人に一人がHSPだそうです。その内70%が内向的な人で30%が外向的な人に分かれます。

もしも、あなたが自分もそうかも知れないと感じるなら、ぜひ博士の著書にある23の問診に答えてみてください。12以上当てはまる人はHSPの可能性大とのことです。

しかしたとえ、12以下であっても当てはまるものがかなり大きな度合で過敏ならHSPである可能性は高いと博士はいいます。

ちなみに、私自身は20問当てはまりその内30%のHSS型です。外交的なHSS型で飲み会の幹事を率先して引き受けるわたしが、理解を期待してHSPであることを打ち明けても残念ながら反応は薄いです。

でも、この本を読んだ当時は、これまでの苦労はそうだったのかぁと腑に落ちて…状況は変わらなくても気持ちが楽になった気がしました。

その後、徐々にじぶんを知るようになってからは、どんなに魅力的な仕事や誘いも、自分にとって刺激が強すぎる環境や人に対しては、可能な限りできるだけ避けるようにしています。

それでも、未だに新しい環境がとても苦手で初めて乗る電車や初めて行く場所や初めての人物もとても緊張します。

緊張で脇汗をかいたり、喉が渇いたり、指先がしくしく痛み出したり、心を痛めたり、落ち着かず何度も同じことを確認したり、言わなくてもいいことを言ってしまったりします。

だけど、その環境や人に慣れてゆくとそのような症状は表れなくなります。

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生物学者たちは、この特性が100以上の種に存在することを発見していました(おそらくはもっとたくさん存在しています)。それは、ハエから鳥・魚・犬・猫・馬そして霊長類にまで及んでいます。

我が家で飼っている2匹のセキセイインコも、同じHSPの仲間ということは嬉しいことです。

しかし、過敏な動物と人間それに人間同士でも明らかな違いがあるようです。


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HSPだけが持つ4つの特性DOES(ダズ)とは?

似たような敏感な反応は、生育歴によるものもあります。例えば、厳しい家庭環境の虐待による影響やPTSDのような辛い体験によって後天的に敏感さが表れることもあります。

ところが、そのようなトラウマ反応との明白な違いは、アーロン博士の研究によればHSPは、DOESと呼ばれる4つの特性を備えているそうです。

■Dとは「Depth of processing」深く考え、深く処理する。

調べものをはじめると深く掘りさげたくなる。物事を始めるまでにあれこれ考え、時間がかかる。他者の感情やお世辞を見抜いてしまう。その場限りの快楽よりも、生き方や哲学的なものごとに興味があり、浅い人間や話が好きではない。


■Oとは「Overstimulastion」過剰に刺激を受けやすい。

人混みや大きな音が苦手。人の些細な言葉に傷つき、いつまでも忘れられない。友達との時間は楽しいものの、気疲れしやすく帰宅すると、どっと疲れている。世間的に些細なことでも過剰に驚いてしまう。


■Eとは「Empathy and emotional responsiveness」全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い。

人の気持ちに共感し感情的に反応しやすい。人のちょとした仕草、目線や声音に敏感で機嫌や思ってることがわかる。言葉を話せない幼児や動物の気持ちも察することができる。


■Sとは「Sensitivity to subtleties」些細な刺激を察知する。

冷蔵庫の機械音や時計の音が気になってしまう。カフェインや添加物に身体が過敏に反応する。強い光や日光のまぶしさなどが苦手。肌着のタグなどチクチクする素材が我慢できないほど気になる。第六感や直観に優れている


わたしがHSPで困ったこと

HSPの仲間の皆さんと同じことで困っていることですが…いくつか具体的に書きだしてみます。

着ていたパジャマの背中のタグがどうしてもチクチクして眠れず夜中に起きてタグを切り取ったこと。

目覚ましの微小なチクタク音が煩くてどうしても眠れなくて目覚ましの使用をやめたこと。

夜9時にコーヒーを飲んだらカフェインの刺激で翌朝まで一睡もできなかったこと。

大人になって初めて映画のレイトショーを観た日、大音量で神経の刺激が収まる朝まで眠れなかったこと。

10代で観たオカルト映画「エクソシスト」でトラウマになったこと。
あなたは、もしかして40年位前の当時話題のこの映画をご存知ですか?

わたしは、悪魔が少女にのり移ったあの恐ろしい顔と光景がその後何十年もフラッシュバックしました。

当時PTSDという言葉を知らない私は、思い出したくない記憶が日常生活で勝手に蘇ってくるので、自分の頭がおかしくなったのかと思うほどでした。

もちろん自分自身の体質を知ってからは、もうオカルト映画も夕方以降のカフェアインも避けています。

人生は痛い思いをして学んでゆくもの。そんな教訓になりました。

その他、何かショックな物事があればもちろんそれも眠れないか早朝覚醒します。

わたしがHSPで得したこと

わたしが敏感さで得してると思うことをここで3つほどあげると。

1つ目は。
動物と深く気持ちが繋がっていると感じること。

わたしの小学生の頃、我が家は様々な生き物を飼っていました。両親は共働きで昼夜問わず常に不在でしたが、特に今でも思い出し胸が熱くなるのは雑種犬のくろのことです。

くろは、わたしの親代わりであり友人であり心の支えでもありました。
そのくろは、数年前まで度々わたしの夢に現れてくれました。

現在、我が家には癒しの存在である可愛い2羽の小鳥たちがいます。
種類にかかわらず、ペットを飼っている方はみなさん同じような特別な思いを持っていることでしょう。

2つ目は。
他者から受ける愛や親切や感動は深く心に残ること。

20年位前のことですが、当時わたしは病気を患い経済的に困窮していた時期がありました。相談した訳ではないのに、事情を察した友人が家族旅行の為に貯めたお金を封筒に入れてわたしたち家族のために援助してくたのです。

わたしは、友人ご家族からの大きな愛に感動して子供たちの前で号泣したのでした。

思い起こすと今でも感謝で胸が熱くなります。

もしかしたら、私たちHSPは愛や親切な行為を通常の10倍くらいに感じるのかも知れません。(私だけの主観ですが。)

また、わたしのこどもたちが幼い時にお布団に入って毎晩1冊絵本を読み聞かせる習慣がありました。

その時の情景、こどもたちのわくわくしている顔や目の輝きが瞼に焼き付いて、30年経った今でも…思い出すだけで笑みが溢れ胸が温かくなります。

こんな風に、さまざま感動したことをいつまでも心のポットに保存して、好きな時に取り出して嬉しさをふたたび味わい幸せになれるのです。

あなたもじぶんの心のポットをときどき開けて味わっていますか?

3つ目は。
静かに思考し集中するのが得意なこと。

自分の世界に入れる静かな環境が好きなので、読むことや書くことは何時間でも集中します。

小学生の頃から、寂しい思いを紛らわすために一人でよく近くの図書館に通っていました。

好きな物語の本に集中している時だけは、寂しさを感じることなく何時間でも本の世界に入り込んで思う存分に楽しめました。

このように、HSPにはデメリットとメリットの部分があり、それは一つのコインの中で全く違う二つの面があるようだと感じます。

あなたは、自分の裏の面のメリットにもうすでに気付いているでしょうか。


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生きやすさの秘訣を知った

アーロン博士は著書の中で、社会的な場面で神経の高ぶり過ぎに対処する5つの方法を教えてくれています。

①神経の高ぶり過ぎは恐怖とは別物と思い出す。
②他のHSPを探し出して一対一で話してみる。
③「気持ちを落ち着かせるいつもの方法」を使う。
④「ペルソナ」を作り意識的にそれを使う。
⑤自分の特徴を他人に説明する。
※それぞれの詳しい説明は、著書にしるされていますのでどうぞご参照ください。

わたしも上の5つを参考に取り入れていますが、生きづらさを払拭する為にじぶんなりのルールを制定しました。

それは、「自分一人でどんなに考えても解決できないことは、解決できるときや助けが訪れるまで大きなシチュー鍋にその問題をいれて保留にしておく。」というルールです。

このルールは、昔に読んだ「こころのチキンスープ」の本に書いてありました。このルールができてから何十年となりますが、それ以来は物事の悩みで眠れなくなることはとても少なくなりました。

わたしは長年生きづらさを感じていましたが、気を使って周囲に合わせてしまうとその後、良くない結果と後悔の気持ちと闘わなければなりません。

それも結構しんどいです。

だから、自分の気持ち・体質・欲求とじっくり向き合い対話をして、自分の声に従うことが生きやすさの秘訣だと感じています。

あなたもご自分のからだ・きもちと対話をしてより良く自分を理解していますか?

わたしは、生きやすくなるまで膨大な時間がかかりましたが…今はようやくじぶんのHSPの両面を受け入れつつ、ポジティブな面の過敏さと繊細さを喜んでいます。

しかし、実際にいまも超過敏な特質のために生きづらさに苦しむ人たちは大勢います。周囲とじぶんを比較して気落ちしたり、失敗して自信を失うことは生きることがしんどいことです。

では、HSPはどのように自尊心をもてば良いでしょうか。わたしたちの不安定な愛着をどう捉えて改善できるでしょうか。

現代の誰もが抱えるこの問題を、心理学の観点を含めて次回にお話したいと思います。


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日頃カウンセラーをしている私の生きるモチベーションの一つに、困窮家庭や難民の方や国境なき医師団などを支え合いを6年続けています。例え100円でもその真心でこども達の未来に笑顔を!頂いたサポート金は、大切にお預かりして寄付として送ります。バタフライ効果どうぞよろしくお願いします。