本当に大事なことは書き留めなくても記憶に残る

今、参加しているマインドフルネスのコース(講義+ワークの9ヶ月間のコース)のディレクターの言葉が、とても印象に残った。

このコースでは、みんなで議論ができるように、あるプラットフォームを使ってやりとりをしているのだが、そこで、生徒の一人が、「みんなどうやってこのコースの経験を消化してる?ノートにまとめるとか?」みたいな質問が投げられた。

いくつか議論が続いたのち、ディレクターのコメントは(英語を意訳してます)...

ノートにまとめるのもいいけど、全てを記憶して、整理して、消化しなければ、と考えてしまう危険性もあるよね(このコースによって、そうしなければ!という意識に火がつくのでは、と僕は恐れてるけど)。それ自体が「苦悩」の一つになるかもしれない。なぜなら、とてもスピードの速いものに対して、逆方向に泳ごうとするようなものだから。このコースでの経験は、短距離走と考えないほうがいい。マラソンでもないかもしれない。長い長い安定したウオーキングだと思ったほうがいい。大事なことはちゃんと記憶に残るよ。洞察(insight)は記憶しなきゃいけないものじゃない。僕たちを変えるもの(it changes us)だ。

私は、「やるからには、なんとか全てを消化しないと!」と躍起になることが多い。一つ一つを無駄にしてはいけない…!みたいな感覚で。でも、そう考えると、重くどんよりとした感覚がのしかかってくる。流れの早い川を、逆方向に泳ごうとしている感覚なんだ、ととてもしっくりきた。そして、とりあえず、自分が楽しめる分だけ書きとめるとしても、それ以上は躍起にならず、ゆっくりやっていこう、と思った。本当に大事なことは書き留めなくても記憶に残る。

それにしても、「洞察は、記憶しなければいけないものではなく、私たちを変えるもの」…名言だなぁ。


#焦り   #勉強   #マインドフルネス #洞察 #瞑想


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