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大学院生から心理職へ 資格取得見込みの就活体験記

この記事では、社会人から心理系大学院へ進学した筆者の「就活体験記」をまとめます。
主に「スケジュール」「就活のために行動したこと」などを、具体的な時期を交えて書いていきます。
大学院M2時点での就活の難しさには「資格取得見込みで就活しなければならない」「公認心理師試験や修論との兼ね合い」「臨床経験が基本的にゼロの状態」があると感じています。
社会人経験者ならではの視点や心理系大学院生特有の就活の難しさを踏まえた就活体験記です。

▶この記事が向いている人

・これから心理職としての就活を控えている心理系大学院生
・公認心理師・臨床心理士の就活事情を知りたい人
・「資格取得見込み」段階での就活について知りたい人
・心理系大学院生の就活スケジュールややるべきこと、情報の集め方を具体的に知りたい人

なお、就活の進め方や就職する領域、キャリアについては個人差があります。あくまでも筆者の「価値観」であり「体験」であるため、全ての心理職に当てはまるとは限りません。
「こういう人もいるんだな~」といったスタンスで読んでもらえると幸いです。

就活体験談については、個人的な体験や考えを含むため、有料記事とします。具体的な就職先には言及しませんが、「筆者の頭で考えて、行動したこと」についてはかなりリアルに書いています。
また、こちらのマガジンに心理職の就活体験談やキャリア戦略についてまとめています。記事単体よりマガジンで購入するほうがお得です。



筆者のプロフィール

  • 社会人→心理系大学院へ進学

  • M2の秋~冬に就活実施、内定を得る

  • M2の1月に修論提出、3月に公認心理師試験受験

  • 就活時点では臨床心理士・公認心理師ともに「資格取得見込み」

  • 就活時点では「臨床経験」無し(実習を除く)

  • キャリアコンサルタント有資格者


就活でやったこと・スケジュール

情報収集

時期:大学学部4年~M2冬、就活が終わるまで

なにはともあれ、まずは情報がないとやっていけません。心理職を目指すことを検討しはじめた段階から、心理職の収入や求人を定期的にチェックしていました。
また、使える資源は全部使う!というスタンスの持ち主なので、色々活用できるものは活用していました。

  • インターネットで調べる

一番簡単な方法がインターネットで調べる、です。
例えば、医療領域の情報収集では、Google mapで「心療内科・精神科」を調べ、近隣の病院のサイトに飛ぶ→その病院で心理職が働いているかを調べる→心理職が働いてそうだったら病院の専門領域や求人情報をチェックし一覧にしておく、といった手順で調べていました。これは就活が本格的に始動するM2冬より前の段階で行いました。

また、Xには「心理職求人情報館@shinri_class」といったアカウントがあり、求人情報をツイートしてくれています。このアカウントをフォローし、定期的に求人の様子をチェックしていました。

さらに、病院やクリニック、各自治体などが求人情報を出すときの「募集要項」をチェックし、賃金相場や心理職に求められる条件(検査経験、臨床経験など)を整理して、「大学院を卒業してすぐに就職できそうな職場はどこか」「自分にとって優先度の高い条件と妥協できるラインはどのあたりか」ということを考えていました。
募集要項は求人募集が終わった段階でサイト上から削除されてしまうことが多いため、M1の時期に調べた求人はpdfとして保存しておき、給料や条件の比較を行いました。

他にもいろいろな方法で心理職の求人情報は集められます。心理職の求人の調べ方はこちらの記事にまとめています。


  • 身近な人から聞く

インターネットで調べられる情報は表面的かつ限界があるため、「身近な人から直接聞く」ことを大切にしていました。こちらの方が情報の鮮度も生々しさも高いです。
具体的には、

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