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大港開唱 MEGAPORT FESTIVAL 2024-本編-

台湾高雄にて開催されたMEGAPORT FESTIVALに行ってきたよ!
個人的には2019年以来2度目!
まさかの子連れ。まさか自分が親になるなんて2019年の私は思いもしなかったというのに子連れで海外のフェス…でも大丈夫、メガポートなら楽勝!
行くまでの準備編はこちら↓


ちなみに私が参加したのは1日目のみ。

前日から宿泊していたホテルから会場までは徒歩でも行ける距離だったのだが、午前中だというのに暑すぎてタクシーにて移動。
はじめて台湾大車隊55688(タクシーアプリ)を利用した。悠遊カードが利用できて便利。ベビーカーを積むとは伝えていなかったが、後部の荷物入れが広々していて余裕で乗せられた。シートベルトを忘れずに!
入場ゲート近くまでタクシーで連れて行ってもらい超快適。
久しぶりに訪れた鹽埕區は夏だった。海風!
最後に訪れた2019年にはまだなかった高雄流行音樂中心の存在感が凄まじい。

天気は曇り。しかし暑い。

まずは入口の門で記念撮影。嬉しいね!メガポートやね~。
閃靈のTシャツを着たお兄ちゃんにお願いし家族で記念撮影をしてもらった。
私が着ていた服を見て「エレファントジム~(good)」と言われお互いニッコリ。ちなみに私が着ていたのはコロナ禍で行われたクラウドファウンディングの返礼品。日本の音楽業界の為にエレファントジムチームが企画したもの。

ホテルのジムで撮影したエレファントジム。


リストバンド引き換え。混雑するかと思いきや全くスムーズ。
「パスポート番号が変更されてるので旧パスポートと新パスポートを持ってきました」とGoogle翻訳を通じてコミュニケーション。すんなり通じた。
まだ子連れで他のフェスに行ったことがないから、これがスタンダードなのかがわからないが、チケットがいらない年齢の子にも大人と同じリストバンドを装着してくれて嬉しかった。何なら配布物も3人分渡してくれた。

はじめてのリストバンド。子にもスタッフさんが付けてくれた。


とりあえずビール。メガポート仕様の台湾ビール、嬉しいね。

6本買うと大港限定バッグが貰えるらしい。

大義公園に開設されたMEGAFUN。子ども向けゾーンが超充実。
100均で購入したレジャーシートを広げ、しばし休憩。
出店していたjoieのブースにおもちゃの楽器が沢山あって遊ばせてもらった。日本語が話せるスタッフさんがいて助かった。ありがたい。子はドラムをバチバチ叩いていた。ノベルティまでいただいて感謝。凄く役立った。
日本のフェスでの子どもゾーンのことがあまりわからないけど、メガポートの子どもゾーンはかなり充実していると思う。広い!安全!アクティビティ充実!恐竜型のカステラや愛玉子など、子どもが食べやすいフードがエリア内に出店していた。
テントで見えないように仕切られたおむつ替えゾーンは、使用する度にスタッフさんが消毒を行っていたらしい。
遭遇できなかったけれど、シャボン玉のイベントなども行われていたみたいで飽きないねぇ。

広々スペース!

・大象體操 ft. 壞特?te
メインステージ南霸天。地面のアスファルトがめちゃくちゃ熱い!
レジャーシートが溶けそう。
念願の地元高雄で見るエレファントジム。ホワイテちゃんとのコラボ楽曲『羽毛』が生で拝めて贅沢なひと時。
暑すぎて途中離脱。にしても音が良いなぁ。
個人的にエレファントジムを知ったきっかけがメガポートの映像という王道パターンだったので、この場で見られて感激。


410にある樂檸漢堡でサクッとランチ。子ども用のイスがあるのが助かる。悠遊カード利用可。前情報で気になっていたピーナッツバターが塗られたハンバーガーをチョイス。噂通りポテトも美味しい!!名物の檸檬ビールは控えた。暑すぎてビールを飲むのが怖い現象。

また食べたい!気に入った。


・Manic Sheep
常設ライブハウスWAREHOUSE、海波浪ステージにて。
ラスト数分だけ見れたけど音~~~!!音の渦!!!
演奏時間終わり際だったこともあり、フロアに余裕があったのでベビーカーのまま失礼。バーカウンター横の邪魔にならなそうな位置で観賞。
ちゃんとライブ見たいなぁ。

punkhoo胖虎のライブの音を聴きつつ移動。王道パンクはいいぞ。

思っていたより暑く29℃。体感温度33℃ぐらいかな。湿度も高いしこりゃ室内で涼まないと熱中症になってもおかしくないぞとなり、音浪塔高音塔内で休憩。効果があるかはわからないが持参した冷えピタを子に貼りつける。
音浪塔内の授乳室、おむつシートはキレイで快適。冷蔵庫もあった。調べてみると台湾では母乳保存用に冷蔵庫が設置されている授乳室が多いとのこと。ほぇ~。
館内で行われていた流行音樂互動展へ。涼しい!
メガポート参加者は入場料が割り引かれて90元。展示は3階分あって、「会場内にはエレベーターがないからベビーカーが使えないよ」とチケットを買う前に丁寧にスタッフさんが教えて下さった。抱っこ紐装着で入場。悠遊カードで支払い。入場する際、再入場用に手にスタンプを押してもらうのがまさにライブハウスで素敵。

過去に高雄で行われたライブのセトリ。

展示物を見回っているとスタッフさんが「会場外にあるエレベーターで一度上まで行くと見やすいから使ってね」と言いに来てくれた。優しい。
肝心の展示は最高!最高!最高!最高!!!台湾音楽好きの心を躍らせてくる。様々な曲を聴くことができる現代のジュークボックスのようなものは、スマホでQRコードを読み取るとKKBOXの楽曲ページに接続できる。
Fire EX.のMVごっこができるのがめっちゃ面白い。しかも撮影したものがスマホでDLできる。レコーディング風景風の写真も撮れる。
スタッフさんが付き添ってくれて上の階までエレベーターを利用させてもらった。優しい温かい好き。
高雄出身のアーティスト紹介がずらーっと展示されているのが圧巻。いいアーティストしかおらん。君も、君も、君も、君も高雄発だったのかい!過去に高雄で開催されたイベントの紹介もある。メガポート頑張ってるなぁ。

この日出演していた最後大浪の名前も。

最後のミュージアムショップでは過去に高雄であったフェスのグッズや、Fire On Music界隈の音源やグッズが販売されていた。展示全体を見てFire EX.はやっぱり偉大なバンドなんやな~すげぇなぁ。とポヤポヤした感想を言いつつ退場。
エレベーターに乗り1階に到着。扉が開くとそこにはなんとFire EX.のサムが!え!そんなことある??びっくりしすぎて私が被っていた「台日友好キャップ」をアピールすると「君、ええの被ってるやーん」みたいなリアクションが返ってきた。えええ!!!もっと伝えたいことあったのに!あまりに突然すぎて何も言葉が出なかった…。夫も驚いていたのか「え、本物?」ときょとんとしていた。サプライズすぎる。
サムはpunkhoo胖虎のライブにゲスト出演してたみたい。タイミングすご。

・非人物種
音浪塔のホールにて。3階席から見物したのだが、見やすいし涼しい。何と言っても音が良い。これが最新技術か!非人物種ってゴリゴリにライブハウスのバンドだと思うから、ホールでやってるのが斬新だしライブハウスばりに盛り上がっていた。

音浪塔を出て、女神龍にて好樂團 GoodBand百合花 ft. 苗可麗を観ようとするも、物凄い人!長蛇の列が右に左に。どういうこと??どう頑張ってもライブ見れませんやん!ということで諦める。後々分かったのだが、蔡英文氏と高雄市長が百合花 ft. 苗可麗のステージを観に来ていたとのこと。これがきっかけだったのかは不明だが、どこ?スタッフどこ??ってぐらい謎の列が長々と続いていた。好樂團はリハで好きな曲が聴けたからちょっと満たされたけど、百合花は…観たかった!!!リベンジせねば。

メガポートを満喫すると同時に、私には18天台灣生啤酒を探すミッションがあった。5年振りの台湾だというのにまだ会えていない18天ビール。会場近くのOKマートで購入した記憶があったので、足を運んでみるも無い!

台湾の音楽にハマり始めた当初よく聴いていた午夜乒乓。やっとライブが見れる~と思ったものも階段でしか上がれないステージでベビーカーを畳むのが面倒だったので、夫に様子を見てきてもらう。すると「思ってたのと違う。3MCでバンドがいて~…。」みたいなことを言い出して「????」となる。帰国してから気が付いたけど、夫に様子を見てきてもらったのは出頭天ステージの榕幫 Banyan Gangだった。私が完全にステージを間違えてしまっていた。へっぽこすぎる。榕幫 Banyan Gangもかっこええから許してくれや。リベンジせねば。

・ゲシュタルト乙女
Manic Sheepの時のように演奏時間終わりかけに入場するも、凄い人!そんなに人気あったんか!(失礼) 来日した際に阪神百貨店のステージでも何でもない狭~いスペースやcompassで演奏してたのが申し訳なる程のオーディエンスの数。新曲は聴けなかったけど、Nice to 密 you.はほんま…名曲や。手旗可愛かったな。

せっかくなのでKW2に行ってみた。ライトレールで1駅。雑貨店や、飲食店ドラッグストアなどがあった。18天ビールが置いてある飲食店もあったのだがタイミング悪くお腹は空いていないのでスルー。疲れていたのでアイスを購入。チョコミントはどこで食べてもチョコミント。悠遊カード利用可。どこで悠遊カードが使えるのかがよくわからなくてビクビクした。真っ白なメリーゴーランドに乗るのを忘れてた。

再びライトレールに乗車し会場周辺に戻る。

物販コーナーへ行くと列が短くなっていたのでZAZENのTシャツを購入。前回行った時に学んだのだが、日本のフェスとは違って初日から2日目に出演するアーティストのグッズも販売する。アーティストごとにお金を払うのではなく、まとめて最後に支払うというスーパーのレジ形式だということは忘れていた。

漢字!!

夕食。あらかじめ調べていた好二鍋物工作室へ。小鍋形式の火鍋屋。子ども用のイスがあり、立地も抜群。私は昆布だしの鍋をチョイスし、子と分けて食べた。自分で作ると柔らかさの調整ができるのが良い。バタバタしながら食べたからそこまで味は覚えていないんやけど、芋が甘くて美味しかった~。さすが台湾。日本のサツマイモとは違う芋。子に食べさせるためにエビの殻をむいている時に親になったことを実感した。ちなみに台湾では男性が女性のためにエビの殻を剥くのが暗黙のルールらしい。夫は薬膳麻辣火鍋的なものをチョイスしたのでスープをもらったがこれよ~感。うんま。鴨の血も美味しかったなぁ。鉄分!店員さんも優しくてフレンドリー。トイレもキレイ。一つ困ったことは、テーブルにティッシュが埋め込まれている構造だったので、子がティッシュを引き抜きたがり大変だった。笑 酒が置いていないお店だったこともあり会計は500元でおつりがきた。リーズナブル!

・マキシマム ザ ホルモン
一番大きな南霸天で人がパンッツパン!
前方の方が空いているかも…と思い前へ前へ進むもわりと混んでいる。安全そうな場所でベビーカーを畳み観賞。
ホルモンは2019年のFIRE BALL FEST.に出演予定だったが諸事情で出演キャンセルになり、今回念願の台湾初ライブ!盛り上がってたー。嬉しー。MCのタイミングで「ええぞー!!」ってな意味合いで船が汽笛を鳴らし去って行って笑った。
ホルモンのライブはカッコよくて上手くて面白くてやっぱり凄い。突然のアクセルホッパーコールアンドレスポンス。
ダイスケはんがこれだけは現地の言葉で伝えたい。と何かを話し、大盛り上がり。後から分かったのだが「日本で大地震が起こった時、台湾の皆さんからたくさんの寄付をいただいたことへの感謝」を伝えていたとのこと。感謝しきれないよねぇ。
台湾で観るホルモンのライブ、ブチかましていて日本人として誇らしかった。
近くにいた女性がライブ中に子に何度も何度もニコニコ微笑んできてくれた。手にはストローが刺さった缶ビールが。信頼できる。台湾の人達なんであんなに酒が飲めるんや。
ライブ終わりに私が立っていた場所の横に荷物を置いて前方で観覧していたらしき人が戻ってきて、私に何かを言っているけど言葉が理解できなくて、「??」とリアクションしていると、後ろにいた女性が「この人日本人やから伝わってないよ~(中国語)」とその人に教えてくれた。地味に助かる。てか日本人ってバレてたか!恋のスペルマダンスがわりとできるからな。そそそーーっと南霸天から退場。

南霸天のトリである草東沒有派對が始まるまで周辺で休憩。飲食エリアではホーン隊がYOASOBIやジブリの曲を演奏していたり、明らかにフード出店ではないバーのようなものを客が設置していたり、どこを見ても面白かった。そういえばIKEAがフード出店していた。ミートボールの試食を配布していていただいた。IKEAのミートボールは台湾でも同じ味。

・草東沒有派對
No Party For Cao Dong…お前に会いたかった。台湾で草東が見れるだなんて夢か。
帰りの混雑を避けるためにかなーり後ろの方で観賞。周りは他にも子ども連れが何組もいて心強かった。親に草東を聴かされ育った子ども達。ちなみに犬もいた。子はイヤーマフを付けたまま就寝。親の趣味に付き合わせてゴメンねー。
ステージにはスモークが焚かれ、メガポートのオフィシャルSEである船の汽笛に重ねてギターの儚い旋律で始まるのかっこよすぎた。天才やん。他のバンドより長めに汽笛鳴ってたからよぉ…ほんっま…恐ろしい子。ビジョンに映し出される映像がモノクロで草東の世界観を表現していたのもたまらんかった。
すっごい後方で見ていてもわかるオーディエンスの大合唱。轟音の鋭さ。セトリも良いBEST OF 草東。来日ツアーを凝縮したようなセトリかな。
前回の来日でも思ったけど、音源とライブのギャップ、ズルい。『爛泥』のアウトロのギター!!あれズルいよ!ライブでしか味わえないあのそう来たか感!!滅茶苦茶かっこいい。あんなん好きにならずにはいられまへんやろ。
ラストの『山海』のイントロで今まで真っ黒だったバックにじわっとバンド名が浮き出てきたの激クール演出すぎて泣きそうになった。シンプルなんが一番ええんよ。
「どえらいもんを観てしまった…」ライブ後の私は興奮と感動で胸がいっぱいになっていた。
前回の来日ライブが本当に本当に良すぎて「人生5本の指に入るライブだった」と前々から夫に伝えていたのだが、実際にメガポートでのライブを観て「言っていた意味が分かったし、クアトロの最前列で観たのヤバすぎるし、自分も行きたかった。」と言われた。草東の素晴らしさを共有出来てよかった。
ゲートの外に人がわんさか集まっていたのはもしかすると入場規制があったのか?チケットが取れなかったけど来た人もいてたかも。
あ~~フジロックで来日するならついでにワンマンやってくり~~~でっかいとこで!!欲を言えば関西でも…。

草東のライブ中のゲート。人の集まり!

終わっちまった~私のメガポート!!

帰りのライトレールを降りる時に多分近くにいた方が「ベビーカー降りるから通したってや~(中国語)」と言ってくれた気がする。多分そう。ずっとみんな優しかったし温かかった。

ホテルに帰り、Hi-Lifeで買った茶葉蛋(めっちゃ美味かった)とノンアルコール台湾ビールをしっぽりキメ、しみじみ1日を振り返った。5年間いろいろ我慢を強いられてきたけれど、耐えた。よう耐えたよ。高い旅費もプライスレス。

翌日の朝、向井が一緒に写真撮影していた熊と写真を撮るために再び会場近くに行くとSorry youthのリハが聞こえてきてちょっと得した気分になった。

向井秀徳聖地巡礼in高雄

まだ2回しか行ったことがないライト層だが、MEGAPORT FESTIVALには独特の魅力が溢れている。
日本のフェスには北から南、規模の大小様々なものに参加してきたがそのフェスのどれとも似ていない。
台湾独自、完全オリジナルの素晴らしくやみつきになるフェス。自由さだったり環境だったり。ライブ面でいえば音響がやたらよかったり、ビジョン映像がこだわっていたり。あまり見れなかったけどNGO村の存在だったり。
結局は人なんかなぁ。人が作ってるもんなぁ。
台湾の音楽に惹かれて数年、独特な魅力に未だ惹かれている。猛烈に引き込まれるきっかけになったこのフェスに心の底から感謝の意を表する!だから!また行かせてーーーー!!!!

草東終わりの様子。


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