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理学療法士国家試験について

理学療法士国家試験について解説します。

合格してしまえばそれでいいのですが、理学療法士国家試験を知れば新たな戦略が思いつくかも知れません。

孫子の言葉を借りれば、「敵を知り己を知れば百戦殆うからず」です。
この記事で敵(理学療法士国家試験)のことを知りましょう。


理学療法士国家試験問題を解説しています↓



理学療法士国家試験を知ろう!

試験問題は午前100問、午後100問の計200問あります。

100問のうち、前半50問は理学療法の専門分野、後半50問は作業療法との共通分野になります。
理学療法の専門分野のうち、最初の20問は実地問題といい、1問当たりの点数が3点になります。以後80問は1問1点です。
総得点は280点満点になります。


午後も午前と同じ配分で出題されます。


試験時間は午前160分、午後160分です。



合格基準と合格率

合格基準は
①総得点168点以上/280点満点(60%以上)
②実地問題43点以上/120点満点(35.8%以上)です。


合格基準は不適切問題の数などで変動します。

私の受験した第51回以後は以下の通りになっています。

2021-12-06 20.59のイメージ

その年によって不適切問題の数が異なるものの、毎年のように合格基準は変動しています。過去6年間で1度しか変動しなかった年はありません。


合格率は概ね80%代が多いでしょうか。過去を振り返ると、何年かに1回合格率がガクッと下がる年があります。

2021-12-11 22.08のイメージ

下がった次の年は反発することがあるようです。これに従えば、第57回(2022年)は合格率が上がるかもしれません。

だからといって油断は禁物です。



これらの情報を元にどう戦うか?

気づいていると思いますが、実地問題で点数を稼ぐことです。

仮に実地問題で合格基準の43点を取れても、残り160問で125点取らなければなりません。比率にすると約78%です。これだけ解いてギリギリであれば、実地問題で点数を稼いだ方がどう考えても楽です。


もう一つは、合格率と合格者数の推移です。

近年は概ね1万人を超える合格者で、合格率80%代です。表には載せていませんでしたが、10年以上前は合格者は1万人いない中で合格率は90%を超える年が多かったようです。

理学療法士の質の低下や供給過多と言われている中で、合格率は下がることはあっても上がることはないのではないかと考えます。

なので、試験問題が難しくなっても大丈夫なように対策を怠らないようにしましょう!


ぜひ参考にしてください↓


音声にしてみました↓


最後までご覧いただきありがとうございます。未来の理学療法士、理学療法士の未来のため発信を続けて参ります。今後もよろしくお願いします!