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ビタミンA(レチノール)について

どうも、NOVAST®ヘルスコーチの中村です。
今回は健康な体を作るうえで最も重要な微量栄養素のお話です。

微量栄養素が我々の健康を左右する

まず、栄養学の変遷から説明していきます。
古典的な栄養学では、ご存知の通り五大栄養素で考えます。
『糖質』、『脂質』、『タンパク質』はカロリーが豊富でエネルギーに変換できるので三大栄養素と言い、それにカロリーは少ないけど身体の機能には欠かせない微量栄養素である『ビタミン』と『ミネラル』が加わり五大栄養素となります。
カロリー計算が主体で、ダイエットを指導するときも真っ先にカロリーの話が出てきていました。

近年、栄養学は完全に生まれ変わりました。
機能性栄養学と呼ばれたり、予防栄養学と呼ばれたりしています。
五大栄養素加え、腸内細菌叢にとても重要な『食物繊維』と、植物からとれる化学物質である『フィトケミカル』の2つを合わせて七大栄養素という考え方になっています。

栄養指導の際にこれらビタミン、ミネラル、食物繊維、フィトケミカルの話が出てこないのはナンセンスです。
カロリーよりもむしろこうした微量栄養素の方が私たちの健康を守ってくれていると言っても過言ではないでしょう。

元祖機能性栄養素のビタミン

元祖機能性栄養素といえばやっぱりビタミンです。
これから何回かに分けてビタミンについて紹介していきます。
ちなみにビタミンA、B、C・・・などの名前は発見された順番で特に意味はありません。
今回はビタミンAについて紹介します。

ビタミンAとは

ビタミンAは『レチノール』とも言います。
脂溶性のビタミンで不足はもちろんダメですが過剰摂取にも注意が必要です。
目や皮膚、のど、鼻などの粘膜を保護したり、網膜で光を受けそれを脳に伝えたりするのに重要な役割を担います。
光刺激の強弱の認識にはロドプシンという物質が重要なのですが、ロドプシンはオプシンというタンパク質とビタミンAがくっついてできる物質です。
つまりビタミンAがないとロドプシンが作れないため、光刺激の強弱を認識できず、特に夜は物が見えなくなってしまいます。
これを夜盲症と言い、ビタミンA欠乏症の代表格です。

ビタミンAの種類

ビタミンAには植物性と動物性があります。

植物性ビタミンA(カロテノイド)

植物性のものは『カロテノイド』です。
植物性ですから、上述したフィトケミカルの一つでもあります。
カロテノイドは『プロビタミンA』というビタミンAの前駆体です。
カロテノイドの有名なものにニンジンやモロヘイヤに多く含まれるβカロテンがあります。
カロテノイドには他にも甲殻類の色素成分であるアスタキサンチントウガラシやミカンに含まれるクリプトキサンチンなど50種以上があります。
ただし、植物性のビタミンAの吸収率は10~30%と低いようです。
逆に言えばたくさん食べても過剰症にならないので、積極的に食べることができます。

動物性ビタミンA(レチノール)

動物性のものはウナギやアンコウ、レバーに多く含まれます。
ビタミンAである『レチノール』そのもので、吸収率も70~90%と高いです。
そのため過剰症に注意が必要で、摂りすぎると皮膚の乾燥や無気力、眼球乾燥、食欲不振などの問題があります。
妊娠中の胎児奇形にも関係するようですので、妊娠中は特に気をつけて頂きたいと思います。
とは言うものの、ウナギやアンコウ、レバーなどはたくさん摂ろうと思っても難しいし、そう毎日食べることはないでしょう。
ここでいう過剰摂取はやはりサプリメントが原因です。
ビタミンAが皮膚や粘膜、目に良いということで常習的にサプリメントを摂っている方は要注意ということですね。

ビタミンAの知られざる効果

あまり注目されていませんが、実はビタミンAには抗酸化作用があります。
これはほかの脂溶性ビタミン(D,E,K)にも言えることですが、アンチエイジングにはこの抗酸化作用が欠かせません。
特に植物性のβカロテンはフィトケミカルの一つで、強力に酸化ストレスを除去することができます。

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